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神様に告白 1

 私達は大道芸人一座の人達を連れて、私達の部屋に転移した。


 リビングに招き、全員にコーヒーとジュースを出した。落ち着いた頃、父さんが。


「貴方達の話を聞く前に自己紹介といこう。俺はこのサトルの父親で神聖王をやっている」


「私はサトルの母親の神聖王王妃です。我が息子のサトルがお世話になっております」


 父さん達がそう挨拶をすると、大道芸人一座達はびっくりしていた。


「えっ!?ヤ、ヤジリの両親が神聖王様!?」


「ヤジリって?」


「大道芸の芸名だよ。母さん」


「なるほどね。分かったわ」


「しかし、ヤジリの両親はこの王国にいないって………?それが、この王国の人達が拝んでいる神聖王様が両親って…………?ヤジリも神なの?」


 メアリーが信じらんないという表情をしながら言う。


「ああ、そうみたいだな。でもな、俺もついさっき聞いたばかりなんだよ」


「そうなのね?ヤジリはこれで私達とお別れね。ヤジリの身内が両親が居たのだからさ。私達と居るより、本当の家族と一緒にいた方が良いでしょう?」


「イヤ、俺は大道芸人になりたい。俺はこの大道芸人一座でやっているのが楽しくなっているんだ」


「ヤジリ………本当にそうなの?無理していない?」


「していない。俺は、小さい頃に母さんに過酷なサバイバルを強制的にやらされた経験がある。それよりかは、ずっとマシだ!」


「あー、確かにな。あの時は大変だったな」


「だよな。まあ、そのおかげで俺達は体が丈夫になり、大きな病気もしなかったからな」


「確かな。ま、今生は体が変わっているからどうなるかは分からないぞ」


「解っているよ。しかし、前世は母さんの無茶ぶりが意外に良い方向に向かっていたからな」


「そうだな、コレは意外だったよな」


「えーと?私は子供達に貶されているの?それとも褒められてているの?」


「それは褒められているのだろうな」


 父さんが言った。


「私もそう思いますよ。(本当にどっちなんだろうか?私には解らないが)それよりも、この大道芸人一座の人達は18年前の盗賊の一味で間違いはないのだな?力帝も居たのだが」


 先生がそう言った。


 本題に入った。


「…………」


 大道芸人達が下を向いてしまった。


「黙っても話が進まない。私は18年前の手配書を持っている。そして、サトルが確認済みだ」


「貴女は一体?」


 ダンが聞く。


「私も貴方達に暴力を振った帝の一員だ。同じ帝として貴方方に謝る」


 先生は頭を下げた。


「帝!?貴女がか!?」


「そうだ。私は時帝をやっている。しかし、帝はあのような者ばかりではないと知っておいてくれ、あの者は、国王陛下に進言して、絶対に厳罰に処す」


「そんな事、出来るの?同じ帝なのでしょう?やっても単なる謹慎だけでしょう!!」


「メアリー!なんて事を言うんだ!!」


「だってそうでしょう!!私達の身分が低いから、犯罪者だから、処分だって絶対に軽く済ませるわ」


「そんな事はさせないよ。あの雑魚帝は、貴方達を殺人未遂にし、更に私達に牙をむいたからな。しかも、主神に対して殺してやるとな!それがどういう事だか。それが分かる筈だ!!」


 私が言うと。メアリーが、「あっ!?」と言って把握した。


「そう言う事だ。幸いに陛下は父の事を知っている。陛下にこの事を伝えれれば、あの雑魚帝は、最低でも牢獄に入る事になるし、死刑もあり得るよ。それに貴方達もさっさと犯した罪を主神の前で自白するんだな」


 私はそう言った。


 そして、ダンが語り始めた。

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