特別室の家具を買わずに各部屋に設置し寮生活基準をあげる
次の日。
マリアと特別室に居る。
「ヘー?ここが特別室なのね?私には縁がないと思っていたわ」
マリアは部屋の周りを見回していた。
「マリアの荷物も持ってきたが、どこの部屋にする?6部屋あるからさ、マリアの好きな部屋で良いよ」
各部屋は壁に埋め込んだクローゼット以外なかった。
「えーっ?お姉ちゃんはどこにするの?」
「勿論、マリアが決めた部屋だよ。こんなに広い部屋を1人で暮らせっこないよ?暮らせるなら、マリアを誘わないよ」
「あっ!それもそうだよね?じゃあ、ここにしようよ」
俺の指摘で納得し、マリアは部屋を決める。
「分かった。じゃあ、今日からは俺達の部屋はここだ!」
「わーっ」
歓声を上げパチパチと拍手をする。
そして、勉強机、本棚などを部屋に設置する。設置はボックスで直接出して置くので、引っ越し作業は俺一人でコトが足りる。重力魔法も使えるからな。ズレても、楽々動かせる。
「さて、次はベッドだな?サイズはどうする?シングルからキングまでだけど」
「お姉ちゃんと一緒に寝たいからキングが良いわ」
「分かった」
キングサイズのベッドを創造魔法で出す。そして、最高級の布団と自分の枕を出すが。マリアには。
「マリア?自分が合った枕を選んで」
「えっ?枕を選ぶの?どうして?」
「合った枕で寝れば、ぐっすりと寝れて、起きるのもスッキリとする」
「そうなの?分かったわ。いっぱいあるわね?」
マリアは自分に合った枕を選ぶ。そして、並べて置いた。
「これで毎日一緒に寝れるね♪」
「イヤ、家でも一緒に寝ていたでしょう?マリアは甘えん坊さんだ」
「良いじゃん。私、お姉ちゃんに甘えたいのよ」
マリアは、俺に抱きつく。
「はいはい。じゃあ、リビングに行くよ」
「うん」
リビングに行くが、マリアは俺の腕に抱き付いたままだった。
リビングに着き、さっそくテーブルと4脚のイスを出した。とりあえずはこれで良いかな?人が増える事はないと思うし、部屋に来る人もいないかな?
「ねえ?マリアに友達居る?」
「えっ?居るわよ?どうして?」
「イヤ、この部屋に来る人がいるのかなと思ってね?マリアに友達が居るなら、ここにも来るよね?」
「えっ?来ないわよ。基本、寮部屋には来ない事になっているのよ。友達と遊ぶのは外だね。お茶もカフェか、寮の食堂が当たり前だよ」
「なるほどね?じゃあ、リビングのテーブルもイスもこれで良いのかな?」
「良いんじゃないかな?何かあっても、お姉ちゃんならどうでもなるでしょう?」
「まあね」
俺は調理器具や食器類も出した。そして、リビングの一番のメインは、水が出る所に蛇口を取り付けて浄水器を取り付ける。コレで普通に冷たい水が飲める。
この世界の水は浄水はしているが、日本よりも水質が悪いので、必ずお湯にしてから冷まして飲んでいた。
当然、家やカフェやギルドにも付けていた。
家族にも好評だった。




