悲劇
明けましておめでとうございます。
今年もこの作品を宜しくお願い致します。ヾ(o´∀`o)ノ
新年そうそう胸くそ悪いかもしれません。
~とある公園の片隅~
サトルが行った後、4人が集まって話し合っていた。
「えっ!?ヤジリを置いて行くって?」
メアリーは信じられないという表情をしていた。
それはその筈だ。サトルと別れるさいに家族と言ったからだ。それを言っておいて置いて行くとは、考えられない話だった。
「ああ、ヤジリは俺達と居るよりは本当の身内と一緒に居た方が幸せだろうよ。それに俺達のセイでヤジリに迷惑をかけるしな………それにメアリー、お前も同じだ。お前もヤジリと一緒にここで俺達と別れた方が良い。お前はもう一人前だ。1人でも出来るだろう。それにお前はヤジリの事を」
ダンがそう言うが。
「嫌よ!私はパパ達と一緒の方が良いわ。私をここまで育ててくれたのはパパ達でしょう?それに私は大道芸しか知らないわ。他の生き方なんて今更出来ないわ」
メアリーは、父親であるダン達の過去を知っていた。それでも一緒に付いて行く決意をした。
「そうか?分かった。ヤジリが来る前に違う領へ移動しよう」
団員達が行動を移そうとした時。
「どこに行くんだ?盗賊共?お前達の行き場は牢獄かあの世だ!」
力帝が来た。
「はて?盗賊?なんの事でしょうか?手前どもはしがない大道芸人一座でございます。これから次の街へ移動をしなければなりませんので、お引き取りを」
ダンは冷静を保ちつつそう言ったが。力帝はニヤニヤとして。
「あくまでしらを切るのだな?ここに18年前の手配書がある。貴様達に似ているなぁ?というよりは貴様達だ。よって俺様が捕縛してやるよ。まあ、貴様らは存分に抵抗しても良いんだぜ?その方がおもしれぇーからな!!」
と、力帝は一座達に対して問答無用で攻撃をして来た。
4人は慌てて逃げるように躱す。
「な、なにをする!いきなり攻撃をするなんて!」
ダンが叫ぶ。
「あん?テメェらを死なない程度にいたぶって捕縛するに決まっているだろう?まあ、ここで死んでも、テメェらは罪人だ!帝である俺様にはなんの罪はねぇんだよ!!」
「帝だと!?やばい!皆逃げろ!帝を相手にするな!」
ダンは更に叫ぶが。
「団長!お嬢!!あんたらは逃げて生き延びてくれ!!」
「ここはオレ達が足止めをして時間を稼ぐから!!」
2人は現役時代から持っている護身用の武器を振りかざし力帝に威嚇をするが。
「なんだ?そんなモノは俺様には無意味だ!!」
筋肉隆々の体なのに意外と素速く移動し2人の鳩尾を思い切り魔力を込めて殴ったのだった。
2人の口から大量の血を吐き出した。
「ゴンザ!!ニート!!」
「イヤー!!」
「クックック。コレは少しやり過ぎたなぁ?この俺様の華麗なる拳でコイツらの内臓が破裂したなぁ?コレはもう助からないなぁ?」
ニタニタしてカ帝はダンとメアリーに迫る。
「コノー!!2人の仇だ!!」
「!!メアリー止めろ!お前は逃げるんだ!!」
メアリーはダンの制止を無視してナイフを8本出して力帝に向かって全て投擲をした。
「フン!魔力が籠もってもいないナイフでこの俺様を殺せるか!オラァ!!」
力帝はなんとナイフを撃ち返した。
そのナイフは投擲したメアリーに向かって行き……………。
「えっ!?」
メアリーは自分の体を見ると何本かのナイフが刺さっていた。
メアリーは目を閉じて力なくその場に倒れた。
「メアリー?…………メアリーーーー!!しっかりしろ!!メアリーーーーーーー!!」
ダンの叫び声が公園中に響き渡った。メアリーの体から程なく血が流れ地面を染めていた。
「アッハハハ!!悪人退治はいい気分だぜ。後はテメェーの番だなぁ。なーに心配するなよぉ?ちゃんと仲間に会わせてやるよ。あの世でなぁ!!」
力帝はダンに向けて拳を振る直前に。
転移魔法で数人が現れた。そう聖達だ。




