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学園手続き4

「クリアをしたが、許可をしてくれるんだろう?」


「ウム、許可をしよう。おぬしが居ればなんとかなるじゃろうな?」


「なんとかするよ。だから、万が一の時を備えてずっとA組に居るのだろう?そして、私も(養父母に)組み込まれた」


「その通りじゃよ。試してすまんのう」


「良いさ。運命だったのだろうね?」


 偶然出会ったときからの。


「あの?一体なんの話でしょうか?全く話が解りませんが?」


 ジェーン先生には申し訳ないが、簡単に話せる内容ではない。


 そして。


「「はぁ~。お茶がうまい(のう)」」


 話が一段落したので俺と学園長はのん気にお茶を啜っていた。


「なんで、2人してお茶を啜っているのですか!!」


 ジェーン先生?あまり怒るとシワが増えるよ?なんて事は言えずに。


「私もお茶を飲みたかったので」


 俺はそう言った。このお茶は日本茶そのものだった。この世界は紅茶があるから緑茶もあるだろうと思っていたが、ドンピシャだった。


「しかし、こんな渋い飲み物を良く飲めますよね?」


「そうですか?そんなに渋くないですよ?それにこのお茶は紅茶のなり損ねですよね?」


「こ、紅茶のなり損ね?この渋いお茶がですか?」


 あれ?知らなかったの?


「その通りじゃよ。またまた作業員が紅茶の途中の工程の茶葉を煎じて飲んでみたのが、この茶じゃよ。この渋みが好みの人間もいてのう。この茶を販売しているのじゃよ」


「そうだったのですか?私は紅茶の方が良いですね」


「このお茶は、高齢者の方が好みますよ。私はこのお茶も紅茶も飲みますけどね」


「あれ?聖さんは孤児ではなかったのでは?」


「そうですよ。つい最近に()()しましたから。だから、孤児ですよ」


 俺自身がな。


「確かにそうじゃな。両親が亡くなった時から孤児になるのう」


「それはそうですが」


「ま、直ぐに私を拾ってくれましたので、孤児の時間はすごく短いですよ」


 俺は学園から帰った。


「ただいま~」


「おかえりーお姉ちゃん。学園はどうだったの?」


「あら、聖、お帰りなさい」


 マリアとママが出迎えてくれた。


 俺は学園での説明をしたら。


「えっ!?特別室の寮部屋!?」


「その寮部屋に私はお姉ちゃんと一緒に暮らせるの?」


 ママはビックリして、マリアは目を輝かしていた。


「ああ、ま、学園長が決めた事なんでね」


「そうね?私はマリアと同じ個室部屋と書いたのだけどね?まさか、学園長が勝手に特別室にするなんてね?」


「でも、なんで、お姉ちゃんの部屋を特別室にしたのだろうね?」


「さあ?俺も分からないよ。しかし、マリアと学園生活が出来るよ。明日からさっそく家具の準備だ」


「うん!私もお姉ちゃんと同じ部屋は嬉しいわ」


 明日、俺達は家具の準備をする。

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