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不穏な空気 1

 聖達が出て行った後。


「一応、ここの入り口を固めましょうか?」


「そうだな?これだけのメンツが揃うっているんだ。陛下達の護衛は出来るだろう」


 リリカの提案にファルコンが賛同した。


 そして、クレアが。


「デン!来て!」


 使い魔のデンを呼んだ。


「やあ?お姉さん久しぶ………ん?なにかあったの?」


 デンは辺りの緊張感で読み取った。


「そうなのよ。だから、念の為に貴方を呼んだのよ」


「そういう事じゃ。デン殿」


「あっ!ヒルドの姐さん!?」


 ファルコン達が食堂の守りを固めている頃。


 宮殿の外では。


 俺達は魔法で普通の服装にして、兵士達が集まっている場所に行く。


 気付いた兵士達がざわついていたが。


「あ、貴女は!?ファルコン大隊長の娘さん!?どうしてここに?」


「えーっ!?この人がファルコン大隊長の娘さん!?」


 他の親衛隊隊員が驚きの声を上げていた。


 ま、丁度良い。


「皆さん!賊は、ミカ姉ぇが全て捕縛します。皆さんは捕縛した賊達を捕らえてください。今、なんの行事をやっているか分かっていますよね?記念行事で、敵味方の血を流す事は非常に縁起が悪いですからね?」


「はっ!我々はこの場は貴女の指示に従います」


 と、親衛隊長が言った。すると他の親衛隊も兵士達も隊長に倣った。誰もここでは無駄な戦いや血を流すのを由としていなかった。


「分かりました。私からの指示は特にありませんが、もう一度、作戦内容を言います。ミカ姉ぇが魔法で賊達を捕縛をします。貴方方は賊達を捕らえて下さい」


『はっ!!』


 俺達が宮殿の外で待ち構えていると、貴族崩れ共が得物を手に持ちやってきた。さすが貴族崩れだけあって、どいつもこいつも、体型がデブっていた。まあ、多少は筋肉質な人間も混ざっているが、大半は運動とは無縁の体型だな。


「貴様ら何しにやってきた!!」


 親衛隊隊長が分かってても言う。


『フン!貴様ら雑兵共に話す言葉はない!』


『そうだ!そうだ!』


『邪魔をするならば、国王一家の前に殺してやるぞ!』


『たかが、麻薬や魔薬の取引をしようとしただけで、先祖代々、名門と言われたわしの家を取り潰す国王なぞ必要ない!!今後わしらが国王に成り代わり、この王国を運営するのだ!!』


『おおっー!!』


 周りの貴族崩れ共が歓声を上げた。


「このアホが!!お前らがやっている事は全て犯罪だ!!それすら判らない馬鹿共が!!ミカ姉ぇ!!」


「はい!」


 ミカ姉ぇは魔法で光の輪を人数分作り、賊達をあっという間に捕縛した。


 賊達は一瞬何が起きたか判らない表情をしていたが、捕縛されたと判断すると一斉に騒ぎ出した。『オイ!コラ!誰か早くこの拘束を解け!』『わしが先だ!』『ふざけるなオレの方が位が上だぞ!』『そんなのは関係ないぞ!』とまあ仲間全員が拘束されているにも関わらず、自分勝手を言っている。他には聞くに耐えれない罵詈雑言を仲間達に平気で吐く犯罪者達だ。これから自分達の運命は破滅の道に向かうというのにな?


 親衛隊も兵士達もポカンとして、しばらくは犯罪者達のやりとりを見ていた。


「皆さん!犯罪者達の捕縛を!!」


『あっ!?』


『はっ!!』


 兵士達が一斉に犯罪者達を捕縛し、犯罪者の施設に連れて行ったが、まだギャアーギャアーと喚き散らしていた。


『貴女方のおかげさまで助かりました』


 親衛隊隊長が頭を下げた。


「いいえ。さっさと済んで良かったですよ。私達は戻って、陛下達にこの事をご報告致します」


『分かりました。お願い致します』


「はい」


 俺達は食堂に戻ったが、この不穏な空気はこれからが本番だという事を俺達は知らなかった。

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