学園手続き3
俺達は学園長室に戻った。
コンコンコンとジェーン先生が扉を叩くと「開いておるよ」との声がしたので入室をした。
「学園長、失礼します」
「なんじゃ?おぬしらか?何かあったかのう?」
学園長はお茶を啜っていた。
「はい。聖さん」
ジェーン先生が促す。
俺は説明をする。
「なるほどのう……じゃが、規則でのう」
「なら、一般の寮で良いですよ。あんな広い部屋で1人では耐えきれません!!それにあの部屋は私が希望した訳ではないでしょう!学園長が勝手に!!それを規則って言う事自体がおかしいだろう?」
俺は学園長を睨む。
「聖さん?学園長に対して口がすぎますが、今回は聖さんの言う通りですよ。あの特別室は、当初、貴族階級や大富豪や大商人の為に造った寮部屋ですよね?聖さんにはお付きの人達がいません。なら、せめて、肉親と一緒に住んでも宜しいかと思いますが?」
ジェーン先生が味方になってくれた。
「しかしのう。それを認めると周りの者達がなんて言うかじゃ」
「特別室なんだろう?赤の他人は、学園長らの許可が無いと来られないのだろう?なら別に関係ないし、私達が黙っていれば良いだけだろう?それに私は料理をする。三食、自炊をするつもりだ。バレても、家族で食事をしたと言えば良いだろう?まさか、それも駄目とは言わないでしょう?」
「う、ウム、確かにそうじゃな………分かった。認めよう。ただし、おぬしの魔力量が1億以上あればの話じゃ」
ニヤリと笑う。
「が、学園長!?まだ、中等部を卒業したばかりの子供になんて言う事を!?」
ジェーン先生が学園長を注意をするが、
「ああ、たったの1億程度の魔力量で良いのか?なら、楽勝だ。ホラよ!」
ドン!!
魔力を放出する。
「「なっ!?」」
2人が驚く。
「ま、まさか?本当に1億の魔力量があるなんて………」
「おぬし、知っておるのか?」
「ああ、じゃないと守れないだろう?」
「?」
ジェーン先生は、俺達の会話に付いて来られなかった。




