悪魔崇拝者達 1
「見つけたぞ!生け贄共!我々からぐへっ!!?」
「オイ!いきなり出て来て、なに言っているんだ?ここは俺達の村だ関係ない奴らは去れ!!去らないと痛い目に遭うぞ!!」
フードを被った男がふざけた台詞を言ったので問答無用で殴り倒した。
コイツらは転移魔法でここに来たようだな?そして、寄りによってこの夫婦を狙っていたとはな?
「貴様!我々に楯突くのか!」
残った男達は魔力を放出して俺達を脅している。
「当たり前だ!そして、この方々をどなたと心得ているんだ?この王国の王女様だぞ!!この方々に手を出したお前らは、ちゃんと死ぬ準備が出来ているんだろうな!!」
俺は男達よりも上回る魔力と殺気を飛ばす。
そう、これは脅しでも何でもない。王族に手を出した犯罪者は、如何なる理由も関係ない。関わった者が全員が死罪となる。
「なっ!?」
「チッ!!ひ、引けッ!!」
フードを被った男達は、俺に殴られた男を抱えて転移魔法で逃げた。
「聖さん!追いかけます!!」
「頼んだ!後から行く!」
「はい!」
ミカ姉ぇが空を飛んで男達を追い掛ける。男達の魔力を覚えたようだ。これはどこに転移魔法を使おうと逃げられない。運がない男達だ。
「ラキさん」
「はい!族長様」
「これから、先ほどの怪しい男達を捕まえに行く。ラキさんはこの人達と一緒にいて」
ようするにラキさんに監視を頼む。
「判りました。お気をつけて」
「ありがとう」
丁度、ミカ姉ぇの移動が止まったようだ。ミカ姉ぇの魔力を頼りに転移魔法を使う。俺も母さんの事を言えないな?
「ミカ姉ぇ!」
「聖!来ましたね?あそこがヤツらのねぐらのようです」
ミカ姉ぇが指差した先には立派な屋敷があった。地図で調べたら、王都の郊外と判明した。
「分かった。行こうか?」
「はい!」
堂々と正面入り口から入る。というより、扉を蹴り破る。
入り口に先ほどの男達が居た。
「な?さっきの奴らか!?」
「正面から堂々だとう?」
「まさか、俺達を追って来たのか!?」
「侵入者だ!!出会え!出会え!」
ぞろぞろと男達が出て来た。
「侵入者だ生け捕りにして悪魔の生け贄にしろ!!」
その言葉で男達が俺達に襲いかかって来る男達だったが、俺達との戦闘力の差が開いている為に俺達が圧勝してしまった。
「よっわー」
「そうですね?それでも私達を相手に30秒持ちましたね?」
「ば、化け物め!」
「おっ?気絶していないヤツがいるな?ならば、お前らの親玉はどこに居る?」
「だ、誰が喋るか!ご、拷問されても吐かないぜ!!」
「そうか?では試してみようか?」
男を縛り上げて吊し上げた。
「気分はどうだ?吐く気になったら教えてくれ」
パチンと指を成らすと、男が笑い出す。強制的に笑わせるのもコレも立派な拷問だ。笑い過ぎて酸欠になり、死に至るからだ。
「あーはははは、だぁーはははは……………」
男が涙や鼻水、よだれをだしながら笑っていた。
「どうだ?喋る気になったか?」
「だ………だれが…………うひゃひゃひゃひゃ。ヒィーヒィー、アーハハハハ」
「ハァー?聖?遊んでいないで自分達で探しましょうか?」
「そうだな?」
「始めからそうしろ!」
と、敵からツッコミが入った。
「…………ほう?良い度胸だな?その度胸に敬意して、お前も笑い地獄の刑にしてやる!」
男を縛り上げ吊し上げて、笑い地獄刑にする。
「オ、オイ!や、止めろ!ぐっひゃひゃひゃひゃアハハハヒーヒヒヒヒ…………」
犠牲者が一人追加された。余計な事を言わなかったら、ならずに済んだものを。
ミカ姉ぇは「やれやれ」との表情をしていた。
屋敷の探索が始まった。




