表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
205/739

それぞれの行動 1

 食事が終わり、後片付けを済ませて。


「聖さん?この後、なにをする予定ですか?」


「ああ、アトランティスへ様子を見に行くよ。あれから一週間経っているからさ。どうなっているのか視てみたいんだ」


「そうなのですか?ならば、私も行きますよ?」


「そうだね。ミカ姉ぇも来て貰えれば安心だ」


「はい」


「お姉さん?お姉さんが行くなら、ボクも行きたいな?」


 イスレイくんがワクワクしながら言って来た。


「イスレイ!貴方はダメよ!」


 エリサが止めに入る。


「どうして?」


「聖は遊びで行くのではなく仕事として行くのよ。だから、貴方はダメなのよ」


「えーっ!!ボク、お姉さんと遊びたい」


「そうか。なら、少しの間、遊んであげよう」


「本当!?やったー」


「聖?良いの?」


「ええ、ほら、近くに大きな公園のようなモノがあったでしょう?そこに行って来るよ。あそこにはなにかしらのイベントがやっているからさ」


「ああ、確かにな?しかし、子供には甘いな?」


 兄さんが言う。


「イスレイくんは弟のようなモノさ。少し行って来るよ。行きましょうか」


「うん、お姉さん手繋いで行こう」


「そうね」


 イスレイくんを連れて店を出る。


「私達も新たな依頼を見つけましょう」


「その前にリーダーを決めてからでも遅くはないですよ?」


「そうですね?リーダーを先に決めましょう」


「そうね。判ったわ。誰をリーダーにするの?」


「そうじゃな?」


「リーダーは的確な判断が求められますよ?それに、戦闘経験が豊富で、尚且つここの辺りの地理も詳しく無いと務まりませんが?」


 ルエルがそう言う。


「この辺りの地理はマリアさんが詳しいですよ」


「しかし、私は戦闘経験は豊富ではないわよ?それに戦闘などの的確判断や指示ならヒルドさんだわ」


「まあのう。この中では妾が一番じゃな?」


「そうですね?困りましたね?」


「ええ、誰を私達のリーダーにするか?」


 4人が困っていると。


「ならよ。各パート事のリーダーを据えるのはどうだ?一人だけに負担を負わせるのじゃなくて、皆で分担してその担当リーダーをやれば良いだろう?」


 ガイが助け船を出す。


「そうですね?なにも一人で背負い込む事はありませんね?」


「そうね?兄さんもたまには良いことを言うじゃん?明日辺りは槍が降ってくるかもね?」


「なんでそうなるんだよ!」


 ガイは文句を言う。


「だって、いつも的外れな兄さんが、まともに言ったからね?」


「あのな!!」


「まあ、的外れでもまともでも、今回、おぬしが言うている事は真実じゃよ。妾達は各パートナーで組んでおるパーティじゃからのう。各パートリーダーを決めても文句は出まい。それらが優れた輩が成るんじゃからな」


「そうね。もしダメなら、代われば良いしね」


「そうですね?それにどれが優れているのかは、まだ解りませんしね?」


「そうですね?とりあえずは、判っているリーダーを決めましょうか?」


「そうだね?そして、依頼を受けましょう」


「決まりじゃな。ギルドの方に移動するかのう」


「オレもみてやるよ」


「兄さんが?大丈夫なの?」


「大丈夫だ!これでもここでは先輩だぞ!変なものは選ばねぇよ!」


「本当かな?」


「このオレを信じろって!」


 そう言いながら、マリア達はギルドの方に移動する。


 それを見ていた大人3人は。


「ま、あの子達で何事も決める事は良い現象ね?」


「そうだな。俺達に頼る事もなくな?ま、困ったら、俺達に聞きに来るだろうよ」


「そうだな。さて、私も仕事に行くか」


「仕事?ギルドの?」


「ああ、それも帝としてのな。聖にごちそうさんと言っておいてくれ!じゃあな」


 ステラは店を出てくる。


「なんだかんだと言っても、やる事はやっているのね?私もギルドの方へ行くわ。王女様はごゆっくり」


 リリカはエリサに一礼をしてギルドの方へと移動した。


「俺も午後の部の準備をしないとな」


 ファルコンも厨房へと行く。


 残されたのは、ミカエルとエリサの2人だった。2人の間に少し気まずい空気が流れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ