表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
201/737

やっぱり風呂は気持ちいいよね 1

 話も一段落付き、宮殿の風呂に入る話になった。


 まあ、ミカ姉ぇも体の問題も解決したから、皆と気兼ねなく入れるな。


 そして、イスレイくんも一緒に入りたいと言って来た。


「イスレイ!貴方はダメよ」


「どうして?」


「貴方は男の子でしょう?」


「それがどうしたの?ボク、お姉さんと入りたい」


「そうか?じゃあ入るか?」


「うん!入る!」


 大はしゃぎのイスレイくん。


「ちょっと聖?イスレイは男よ?良いの?」


「良いも何も、イスレイくんは小さな子供だよ?まだ、男とか女とかの意識は無いよ。それに俺が居た世界では、大人が子供の体とかを洗ったり、事故が起きるのを防いだりの面倒を見るために、一緒に風呂に入るのが当たり前だよ。俺も10歳まではがぶり姉ぇと一緒に入っていたよ」


 銭湯や健康ランドなどの施設もそうだった。


「そうなの?」


「そうだよ。ただ、一緒に入るのはもうダメだなと自分自身でなんとなく判ってしまうんだよ。そして、段々と1人で入るようになるのさ。だから、今しかないんだよ」


「そうなの?王侯貴族はお風呂はメイドと一緒に入って、体全体を洗って貰い、そして、入るのが普通よ?」


「王侯貴族はそうだろうね?一般人は自分自身で全てやるのさ。ま、()()()も経験している筈さ」


「そうだったわね」


 服を脱いで宮殿の風呂場に入る、その風呂場を見れば、宮殿だけにあって流石に広いな。そして、湯船にいたっては俺の湯船の5倍以上はある。50人以上が纏めて入れる広さだ。


「お・姉・ちゃ・ん♪」


 マリアがにこにこ顔で俺の方に来る。


「ん?なにマリア?」


 まあ、マリアが言いたい事は分かるがね。


「ここのお風呂大きいわよね?」


「そうだな。ここの風呂は大きいな」


 知らない振りして答える。


「だからね?お姉ちゃんの空間のお風呂もこの位のサイズのお風呂場にしたら良いと思うのよね?」


 やっぱり、風呂場の改装の依頼か?俺の空間お風呂も十分に広いけどな?


「うーん?これの広さはキツいかな?というよりは、今は広げる必要が無いよ。広げるとしても、5人~10人分の広さだよ」


「えー!?そうかな?だって、最大でもう9人じゃん。お姉ちゃんのお風呂を広げようよ。確か10人用だったでしょう?」


「今のままでも十分に足を伸ばせるでしょう?」


「そうだけど………」


 しょんぼりするマリア。


 はぁー。仕方ない。


「判った。風呂場を広げるよ」


 結局は俺が折れてしまう。本当、マリアには甘いな。


「本当?お姉ちゃん!嬉しい」


 マリアは俺に抱き付いたが、マリアは俺の胸に顔をうずめている。お前はレイナか!!


「ちょっと!マリア!離れなさい!」


「嫌だ!もうちょっと」


「顔をうずめたまま喋るな!くすぐったい」


「お姉ちゃんの胸気持ち良いわ。フワフワだわ」


「だから、やめろって!」


 マリアから頭にげんこつを落とす。


「いったー!!なにするのよ!」


「マリアがずっと俺の胸に顔をうずめているからだ!」


「うーっ」


「はい、唸らないの!」


 俺達は体を洗う。


 イスレイくんの体は俺が洗った。


 まあ、イスレイくんの要望なんだけどね。


 皆で、お湯に浸かる。コレは温泉ではないな。でも、湯船が広いから開放感があり気持ち良い。


 皆ある程度の距離を取って入ったいる。


「クレア?その仮面は取らないのか?」


「ええ、ここにはまだまだ私を利用をする者達が居るのよ。だから、まだ取れないのよ」


「そうか?」


「ええ」


「ボク、お姉様の素顔みたい」


「ごめんなさい。ここでは無理なのよ」


「そうなの?でも、ボク、見てみたい……」


「ごめんなさい」


 クレアが落ち込んでいる。


「ここでは、素顔は見られないけどさ、学園なら、素顔が見られるよ。それよりも、面白い事をやってあげよう」

ブックマークや下にある★★★★★の評価やいいねの応援をお願いします。

していただければ作者は泣いて喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ