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料理長のお誘い

 書き忘れがありましたので、一部、加筆修正をしました。

 俺達がリビングに戻ると、マリアとルエルさんが、『使い魔契約をする』と、父さんに言って来た。


 父さんは、『そうか』と言って、マリア達に使い魔契約の仕方を教えたのだが、まあ、簡単だったよ。ただ、マリアがルエルさんの頭に手を乗せて、マリアの魔力を通せば良いだけの話だ。


 ルエルさんも使い魔召喚の魔法陣から出て来たので、現状はフリーの使い魔候補だった。その結果、使い魔契約が比較的に簡単に出来たのだった。


 時間を見れば、もう12時近くになっていたから、父さんにも昼食を食べていくようにと言うと、エリサが。


「聖。料理長が、今日のお昼は私が作る料理を是非とも食べて頂きたいと言っていたわ」


「そうなの?人数増えているけど、大丈夫なのか?」


 俺が聞くと。


「大丈夫よ。多めに作っておくと言っていたわ」


「そうか。ならば、母さんも呼ぶか?」


「もう来ているわよ」


 母さんが転移して来ていた。


「やはり、一部始終観ていたか?」


「それはそうですよ。私だって、心配をしますよ」


「ご心配おかけして申し訳ございません」


 ミカ姉ぇは母さんに頭を下げた。


「良いわよ。ミカエル、貴女の事を考えれば、確かに『両性です』と言った方が遙かにマシだったわ」


「母さん?それはもう終わった事だよ」


「そうだわね。それよりも、私がデザインした着物を着てくれたのね?まあ、私的にはあの水着の方が良かったけどね?」


「あのね?あの水着は着ません!着物は前々から興味があって着てみたいと思ったから着たんだよ」


「そうなのね。やはり、似合っているわ」


「ありがとう」


 俺達は、エリサの部屋に向かった。


 玄関前にはバーストさんが立っていた。


「お帰りなさいませお嬢様。神聖王様、王妃様もお見えとは。どうぞ」


「ただいま戻りました」

「よう。昼食をごちそうに来たぞ。期待しているぞ?」

「父さん?変なプレッシャーをかけないの!」


 母さんが注意するが、おそらく、料理は出来上がっているぞ?既にそのプレッシャーは料理のその味にかかっているぞ。え?普通は料理の盛り付けの出来次第?一流の料理人が、王族専属の料理人が料理の盛り付けが下手っていう事は無いでしょう。


 俺達はバーストさんの案内で食堂に行く。相変わらず広いし、掃除も行き届いている。


 テーブルに着くと、料理長がやって来た。


「皆様、お越し頂きまことにありがとうございます。今回の料理は私のオリジナル料理でございます。ごゆっくりとご堪能下さい」


 料理長が一礼をすると料理が運ばれて来た。


 今回の料理は前回の料理とは異なっていた。

 言うなれば、この王国の一般の家庭料理と呼べる料理だ。だが、匂いは食欲をそそる良い匂いだ。流石一流料理人だ。


 その料理を一斉に食べ始める。


 俺も料理を食べ始める。まずは、スープを飲み、煮物のような料理を食べた。


 うん、美味いな。この煮物料理は、見た目は一見肉じゃがに似ているが、食べると違うな。


 だが、食材の旨味を十分に引き出しているな。コレは勉強になるな。これなら料理長に料理を教えて貰おうかな?


 他の皆も箸が止まらずに黙々と食べていた。どの料理も素朴で美味しい味だ。前回の料理の味とは全く違っていた。


 食事が終わると、再び料理長がやって来た。


「み、皆様、私の料理は如何だったでしょうか?」


「料理長!」


「は、はい!」


 エリサの声で、料理長は緊張が一気に増していた。

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