エリサからの報告
昨日、間違えて、予定ではない2話分を投稿していまいました。
なので、12時間遅れでの投稿です。
明日(11/3)は何時もの時間の7時を投稿を予定しています。
朝食を食べて終わり、ヒルドさんはアースガルズに還っていった。
「あっ!先生?私達が使い魔と解消する時は何かデリメットとかありますか?」
俺が質問した。
「勿論あるぞ。使い魔と解消すると、互いの能力や魔力量が落ちるんだよ。特に、使い魔と険悪をすればするほどにな。逆に互いに認め合えば、互いの能力や魔力量は段々と上がるぞ。だからこそ、学園は使い魔召喚を未だにやっているんだよ」
「なるほど?ミカ姉ぇは知っていたのか?」
だから、契約前にああ言ったんだ。『使い魔なる前の私と闘ってください』と。
「はい。だからこそ、私が使い魔になるのは聖さんしかいません。私は聖さんを信頼していますから」
「ありがとうね」
「いいえ」
ミカ姉ぇはそう答えた。
しかし、俺は、仮とはいえ不本意ながらもレイナと使い魔契約をしていたが、レイナが神界に戻った瞬間に父さんが使い魔契約を解除をしたが、俺の能力や魔力量は一切減ってはいないようだ。コレはどういう事だろうな?仮だったからペナルティーが発生がしなかったのか?父さんか母さんが来たときに訊いてみるか。
「さて、私も行かないとな。私が一人なら、聖に手伝わせたが、残念ながら、教師数人で移動水晶の点検をしなければならない」
本当に残念そうに先生は言った。
「それは良かった。でも、宮殿からお迎えが来ますよ?」
「そんなのは放送で呼び出すだろう?その時までこき使う」
「ひどっ!!」
「酷いものか。それだけ、聖は優秀だ」
「あーはいはい。それはありがとうございますね。はい、これはお弁当ですよ。頑張って下さいね?」
適当に言ってから先生にお弁当を渡す。
「台詞が適当だな?まあいい、じゃあな」
「行ってらっしゃい」
先生を送り出した。
しばらくすると、放送が始まった。内容は、昨日、移動水晶が壊れた為に、他の移動水晶の臨時点検の為に今日1日臨時休校に。そして、昨日、授業中に高等部で死亡者が出たために関係者の事情聴取も別室で取り行われるそうだ。関係者の生徒は放送で呼ばれ、他の生徒、児童達は、寮から出ないようにという事だ。
寮の中には図書室やラウンジ、食堂などがあるから、一般の生徒、児童達の大半はそこで過ごすのではないかな?貴族達はどうするかは知らないが。親しい者同士が集まって、俺達のようにお茶会でもしているかもな。
しばらくして、エリサがやって来た。
そして、エリサは昨日、死亡した生徒達の情報を持って来た。
「バーストの報告では、死亡した生徒は6人よ」
「6人か?やはり、禁忌召喚が原因か?」
「ええ、そのうちの5人は、魔法陣の近くで一撃で斬られていたわ。もう1人は、魔法陣からはかなり離れた場所で死亡していたわ。他の人達が斬られている時に逃げ出したけど結局は死んでしまったわね。死因は矢だったわ」
その生徒は俺達の目の前で殺されたからな。
「それと、遺体の中の1人は何故かデカいナイフとフォークを握り締めて死亡したと言っていたから、おそらくは」
「だな?先生達は、事前に止めろと注意したにもかかわらずに本当に行ったのか。本当に真のバカだな」
そう言うと、マリア、リク、エリサの3人は同意し頷いたが。
「聖さん達?それは言い過ぎでは?」
と、ミカ姉ぇが反論する。
「ミカエル様?お言葉を返すようですが、今回は聖さん達の方が正しいと思いますよ。事前に注意事項を言ったにもかかわらずに、違反行為を犯した上に死んでしまったのは自業自得としか言えません。だから、今回の聖さん達の言い分は正しいですよ」
ルエルさんが言う。
「た、確かにそうですが………」
まだ、納得していないミカ姉ぇ。
「もっと言えば、禁忌召喚をやらなければ、こういう事態にもならなかったし、誰も死にはしなかった。今まで禁忌召喚から出て来たヤツは、どれも先生達では太刀打ちが出来ないから、他の皆が生き残る為には、禁忌召喚をやった奴らを囮にして、出来る限り遠くまで避難を逃走をするしかない。今回は、またまた俺達が居た。だから、被害も最小限に抑える事が出来た。もし、俺達が居かなったら、とんでもない事が起こったかもしれない」
今回の出て来た相手は呂布だったから、さっさと逃げないと大勢の生徒達が犠牲になったかもしれないし、封じ込めの結界も破られたかもしれなかった。これこそ、呂布を仕留めるには大勢の軍隊を派遣するしかない。
「そうですね?私達が居たから、あの程度で済んだのですね?」
ミカ姉ぇが漸く納得した。
「そういう事だよ。だから、今回の件はやった奴らが悪い。更に死んでも俺達全員に迷惑をかけているからさ」
「そうだね。もしも、お姉ちゃん達がいなかったらゾッとするわね?」
「そうですね?」
リクが答えた。
「というか、お姉ちゃんがいなかったら、リクもここにいなかったのだからね?」
マリアが指摘するが、確かにそうだな。
「あっ!?そうでした………そう思うと、私達は、お姉さまに会わなかったら、今日はどんな1日を過ごしていたのでしょうかね?」
「そうね。私にとっては、最悪な1日だと思うわね?」
そうエリサは答えた。