ミカ姉ぇの現状
お風呂から出て、着替えるが、俺は女性用の着物に着替えた。と言っても、着物は一人では着られないから、魔法で着た。
「聖?この服はなに?」
「これは、着物と言ってね。俺が前世の時に住んでいた国の民族衣装だよ。で、昨日、母さんが来てね。置いて行った物なんだよ。まあ、以前から着物には興味があってね。今日は休みだし、陛下達に会うから、この衣装にした」
「そうなの?でも、この衣装で陛下にお会いするのは………」
「構いませんよ。王妃様から聴いた話では、この衣装は、私達のドレスと同じく正装と言っておられましたので問題はありませんよ」
「そうでしたか?王女様が仰るのなら」
ママが引き下がった。
「お姉ちゃん?私達は?」
「学園の制服で良いわよ。急な呼び出しですもの。ドレスは準備は不可能だわ」
「そうだね。普通は学園の制服だね」
マリアは納得していた。
そして、入れ替わりにミカ姉ぇがお風呂に入る。
「ミカ姉ぇ、お待たせ」
皆には先に行ってもらい、ミカ姉ぇと話をする。
「いいえ。大丈夫ですよ。着物似合っていますね」
「ありがとう。で、アレは大丈夫なの?まさか、ミカ姉ぇで体験するとは思わなかったけどさ」
そう、昨日、風呂でミカ姉ぇに見せられたアレはとんでもない大きさだった。俺は一瞬だけ青ざめたよ。グロテスクで大き過ぎたからさ。
「今の所は落ち着いていますよ。でも、聖さん、辞めたいなら、良いですよ?今までのように私が自分で処理しますので」
「ミカ姉ぇでも無理だったのでしょう?」
「はい………処理しても直ぐに大きくなってしまいますね………」
ミカ姉ぇの表情が暗い。それはそうだろう。処理しても直ぐに大きくなるなんてさ。やっている事が全て無駄になった気分だし、それに、自身の体力消費も半端ではないし、処理後は体全体が怠くなるだろうな。それに1日連続で何発も出来る行為でもないしな。
「まあ、俺はやり始めだから、しばらくはやってみるよ。ヘタクソなりにね」
「では、また今夜にでもお願いします。それに聖さんはヘタクソではありませんよ。本当に今日は落ち着いていますからね」
「ありがとう。今夜も頑張るよ」
そう言葉を交わし、ミカ姉ぇはお風呂場に行き、俺は空間から出ていった。これから、朝食の準備をしないと、俺は頭を切り替えて、リビングに行き朝食準備を始めた。
それにしても、俺から見てもミカ姉ぇのアレは深刻だ。なんで、父さん達に報告をしなかったのだろうか?何らかの処理や手術が出来たかもしれないのに?ミカ姉ぇが、それらをしなかったのは、やはり、レイナの事を気になっていたからかな?