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報告

 次の日の朝練。

 ママと兄さんに私達のパートナーのミカ姉ぇ達を紹介した。


 軽食を食べている時に、マリアが髪の毛の色について話した。


「そうだったのね?先祖が火の精霊王の力をね?そして、私の使い魔がサラマンダーだったのね」


「それでオレの使い魔もサラマンダーだったのか?」


「へぇー?やっぱりそうだったのね?でも、その火の精霊王にはもう契約は辞めた方が良いと言ったからね?もう、サラマンダーは私達の子供達から使い魔にならないと思うわ」


「そうね。もう私達には関係がないわ」


「そうだな」


「あっ。そうだわ。聖?」


「ん?なに」


「陛下が、今日、宮殿に来て欲しいと言われたわ。学園に遣いの者を寄越すと言っていたわ」


「そう分かった。まあ、今日は臨時休校だから、丁度良いかな?」


「後、リクも聖と一緒に行くように」


「えっ?私もですか」


「リクまで?一体、お父様は何を?」


「ああ、聖は時間が止まっている時の出来事を聞きたいらしいですが、リクは、養子にと」


「えっ?養子?リクを?」


「はい。陛下よりも王妃様が強くご希望されておりました」


「お母様が!?」


 エリサは驚いていた。


「わ、私が王家の養子ですか?しかも王家の?お、お姉さま、わ、私、どうしたら良いのでしょうか?」


「そうだね。これは、リクの個人的な問答だからな。俺があーしろ、こーしろと、言うのも違う。最終的にはリクが決める事になるよ」


「わ、私が決めるのですか?」


「そうだよ。人生において、自分自身で決める事が多くなるよ?」


「ですが、私は自分自身で決めた事は一度もなく………」


「へぇー?そうなのか?なら、何故、リクは()()()居るの?」


「自分自身で言って、決めた事です。だから、ここに………あっ!?」


「自分自身で決められないという事はないよ。リクが最終的に自分で決めて、ここに居るのでしょう?それと同じように養子の件も自分で後悔なく決めれば良いよ」


「分かりました。そうします」


「コレは私も行った方が良いわね?」


「そうだね?それと、マリア達も連れってくれる?」


「私達も良いの?」


「というより、宮殿でどうなるか予測もつかないしね?」


 時間が遅くなる可能性もあるし、そうなると食事の準備も出来るか、どうか?


「そうよね?いつになるかは分からないものね?陛下も何時までに遣いの者を寄越すとは言ってはいなかったわ。今、宮殿内も混乱状態になっているから」


「貴族達の断罪ですか?」


「そうです。陛下は、火と闇の貴族に加担している者達を断罪を執行している最中ですので。それと同時にその後始末も平行で」


「なるほど、お父様はかなりの役人達や兵士達を使っているのですね?」


「はい、新人の下級役人まで駆り出されている状態です」


「そうですか、本当に荒れていますね」


 確かに、こうなると何時に来るのかが予測つかないな?


あるじに聖よ。妾はその宮殿とやらには行かぬぞ。一度ヴァルハラに戻り、オーディン様にご報告をせねばならぬでのう。妾がここに帰って来るのは明日じゃな」


「そうですか、分かりました。気を付けて行って下さい」


「ま、ヒルドさんのパートナーのリクがそう言えば良いんじゃない?」


 と、俺が言う。うん、こういう連絡は大事だが、それはパートナーのリクに聞けば良いしな。


「ウム。じゃが、聖は、ある意味、あるじあるじじゃからのう」


「何?その主の主って?リクは妹だよ。下僕にした覚えはないよ」 


「そういう意味で言うた訳ではないがまあよい」


「?」


 うん、ヒルドさんの言った意味が分からない。


「さあ、朝練を始めるわよ!」


 ママの号令で朝練を開始する。

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