ステラ先生のマッサージ体験
「聖、マッサージを頼む」
「分かりました。とりあえず、部屋に行きましょう」
「ああ」
「あれ?ここで出来ないの?」
「ああ、ベッドの方が良いんだよ。それに先生が他人に見せられない顔に変貌するからさ」
「そ、そうなのか?お前のマッサージはそこまで酷いのか?」
俺の話を聞いて不安な表情をする。
「酷くはないですよ?ただ、マッサージをしている時に絶対に先生の顔が酷くなりますよ?どうします?」
「勿論、マッサージをやって貰いたい」
「分かりました。では、こちらへ」
まだ使われていない部屋に誘導する。
そこにマッサージ用のベッドを創造魔法で出し、マッサージで必要なモノも出す。
「さあ、服を脱いで下さい。あっ!下着はそのままで良いですよ」
「分かったが、お前となら別に全裸でも問題ないだろう?」
と、言いながらも下着姿になっていた。
「そうですがね?ま、マッサージをするに全裸は必要はないですよ?ベッドにうつ伏せで寝て下さい。始めますよ」
そう言って、バスタオルを掛けてマッサージを始めた。
「どうですか?」
「ん?すごく気持ち良いぞ。誰に教えて貰ったんだ?独学ではないだろう?」
「そうですね。引き籠もり中にがぶり姉ぇに教えて貰いましたよ」
「引き籠もり中にか?お前、かなり教えて貰っていたのだな?」
「そうですね。色々と教えてくれましたね。学校よりもものすごくタメになりましたよ」
そう言いながら、太もものマッサージをやっていく。
「あーそうだな。料理は出来るわ、マッサージが出来るわで、お前自身のスキルが高いよな?」
「そうですね。がぶり姉ぇもいろいろと資格や免許を持っていますから、俺を教えるのに役に立ったと言っていましたね」
「そうだよな。その引き籠もりが、こうして生きているのだからな」
「そうですね。起きて下さい。今度は頭をやりますよ。頭はツボが多いので、デタラメにやっても気持ちいいでしょう?」
「あー本当だな。気持ちいいぞ」
「肩もやりますよ」
肩を揉みほぐした。
「すごく体が軽くなったぞ。これで終わりだよな?」
「いいえ、まだあるんですよ」
「ほう?あるのならやって貰うか」
「分かりました」
極楽気分の先生だが、先生は忘れている。俺がマッサージを始める前に言った言葉を。
俺がやるのは、足ツボマッサージだ。
そう、大半の人が痛がり、地獄を見るマッサージだ。おそらく、この世界の人間は足ツボマッサージを知らない。
ということで、先生に足ツボマッサージを体験して貰った。
足ツボを押すと。
「ギァーアアアアアア!!!!!!」
悲鳴を上げて暴れ出した。
「ちょっ、ちょっと待て!?今のはなんなんだ?ものすごく痛いぞ!!」
「今のはただのマッサージですが?」
「そんなバカな?」
信じらんない顔をしている。まあ、今まで極楽気分のマッサージをやっていたから、先生にとってはこの足ツボマッサージは予想外の出来事だ。
「コレは足ツボマッサージですよ。どこも悪くない人は気持ちいいとされているマッサージですが!先生みたいに痛がる人は内臓が弱っている証拠ですよ。ですが、この足ツボマッサージで、健康になりましょうね?」
にこやかに言う。そして、問答無用で再開する。
「ままま待て!ギァーアアアアアア!!痛い!!」
暴れに暴れる先生。その顔がぐちゃぐちゃになっていた。
だから、人様には見せられない顔になるんだよ。
足ツボマッサージが終わり、意気消沈になって、下着も乱れていた。
「どうでしたか?」
「すごく痛いぞ………もう、足ツボマッサージはやらなくても良いぞ………」
「それはダメですよ。先生はもっとならないとね?それにお酒はなるべく控えて下さいね。肝臓のツボを押したら、一番痛がっていましたからね。痛風になったら大変ですよ?」
「分かった………」
先生が素直に返事をした。足ツボマッサージがかなり堪えたみたいだな?
しばらく休んで、身なりを整えてから、リビングに行くと、ミカ姉ぇもいた。
まあ、それはそうだよな。マッサージもかなり時間が掛かってやっていたからな。
そして、ミカ姉ぇ達の個別の部屋も決まり、解散となった。
俺はマリア達にマッサージをするが、マッサージをしながら反省会も開いた。なんの反省会というと、勝手に呂布との戦い参戦した事の反省会だよ。
マリア達のマッサージを終えた俺は汗を流しにまた風呂に入ると、ミカ姉ぇがバスタオルを巻いて風呂までやってきた。
なんの用だろう?と思ったら、そのバスタオルを取り。
「パートナーの聖さんだけに私の体の秘密をお教えします」
ミカ姉ぇは俺の前で全裸になった。
「聖さん、これが私の体です」
「ミカ姉ぇ?あ、あなたは…………」