俺がナニをした!! 4
1人ファッションショーが終わり。
「母さん?服を戻して」とダメ元で言う。
何故ダメ元かと言うと、まだ、母さんの金縛りで動けないし、母さんは俺のビキニ姿が気に入っているからだよ。
で、案の定。
「ダメよ!これも罰なんだからね♪」
と、言っているが、顔がにやけているし、締まりが全くないので、説得力が全くない。
「うん、お姉ちゃんのその姿格好いいわ。私もまだ見ていたいわ」
「でしょう♪やっぱり、マリアは私の子供ね♪」
「そうだね。私はママの子供だよ♪」
2人して悪乗りをしているが、実は本当に親子ではないのかと疑ってしまう程に2人の相性が良い。
「私はこれで失礼致します」
バーストさんがそう言った。
「あら?もっとゆっくりしていけば良いのに?」
母さんが言う。
「ありがとうございます。ですが、私はご挨拶をしに来ただけなのですよ。まさか、あのような催し物があるとは思いませんでしたが………」
「気に入ってくれたなら良いけどね?」
「えーっと………」
バーストさんは照れていた。
「バーストさんは意外とウブですね?」
「い、いいえ、ただ、お嬢様と同じ年の聖様のお姿を私のようなモノがまともに見て良いものかと愚考致しまして………と、とにかく、お嬢様。料理長には私の方から連絡を致しますので」
「ええ、お願いね?」
「はい。では、失礼致します」
バーストさんはお辞儀をして、さっさと去って行った。ま、それが正解かな?
「王妃様?王妃様は私を迎えにいらっしゃったのですよね?」
ルエルさんが聞いてきた。
「ルエル。貴女はレイナに置いていかれたのですね。良い機会です。しばらくはこの世界にいなさい。貴女は、今まで天界と神界の間でしか行き来していなかったからね?」
「えっ?宜しいのですか?レイナ様の秘書は?」
「まあ、少しくらいは良いでしょう。それにしっかりとした引き継ぎもしていませんしね」
「そうですね。引き継ぎなしで秘書をやるのは酷ですよ?王妃様?」
ミカ姉ぇが言った。
「そうよね。やっぱり無理よね?」
「そうですよ。ですから私はここにいる間にミカエル様から仕事内容をお聞きします」
ルエルさんがそう言ったが。
「妾達、ヴァルハラはそんなモノないのじゃ。新人でも既に一人前として扱い、仕事内容を他の神々に聞くのもNGじゃ」
オイ、ヴァルハラよ。それで良いのか?それって悪質なブラック企業だぞ。先生達が引いているぞ。
「神はちょっとやそっとで死にはせん。過労死もないからのう」
こうなったらヴァルハラで過労死で死ぬ神を見てみたい。
「王妃様?で、肝心のレイナ様はどうなりましたか?」
「レイナは父さんに聖の使い魔を解除して貰いましたよ。レイナに聖の使い魔をやらせる訳にはいきませんからね」
「それは良かったです」
ミカ姉ぇはホッとした様子だったが、はっきり言って、俺もレイナを使い魔にする気は全くない、もし、レイナが使い魔に成った場合はずっとミカ姉ぇに付ききりで、全く使い魔として働かないだろうな。
制作裏話
当初はレイナも聖の使い魔にようと思いましたが、レイナの性格を考えると、ミカエルに終始ベッタリで、話が全く進まなくなるので、ああいう話になりました。
レイナのミカエルloveは一生治りませんね。