俺がナニをした!! 1
学園長に挨拶をして、俺達は部屋に戻った。
ステラ先生は後から来るそうだ。
エリサも一度自分の部屋に戻りまた来るそうだ。
その間に3人に各部屋を見せてリビングに案内する。
「ここが一番広い部屋ですね?」
「皆、こんなに広い部屋に住んでいるのですか?」
「イヤ、貴族や俺達だけだよ。先ほど言ったようにこの部屋は特別室で、父さん達が来たからさこの部屋が聖地扱いになっていてさ、俺が買い取る予定なんだよ」
「そうなのですか」
ピーンポーンと玄関のベルが鳴る。おそらくはエリサだ。
俺が応対した。
「ん?バーストさんも?」
「はい。お嬢様から話を聞いてご挨拶にと」
「そうなんだ?」
俺はエリサを見る。
「まあ、バーストの話を聞いた上で、納得して連れてきたのよ」
「私はハーフ堕天使ですが、神聖王様は勿論の事、他の神様や天使達にも敵対視はしておりません。ですから、早い内に皆様にご挨拶をしたいと」
「なるほどね?確かにそうだな。バーストさんの言うことが正しい」
「でしょう?だから連れてきたのよ」
俺はエリサ達を伴って、リビングに。
すると。
「「貴方は!?」」
「ム?そやつは人間ではないのう?」
と、ミカ姉ぇ達が直ぐに反応を示した。
「うーん……直ぐにバレるのか?」
「そうですね。一応同族ですから気配で判ってしまいますよ。初めまして、わたくしの名はバースト。クレア王女様に仕えておりますハーフ堕天使の執事でございます」
と、丁寧な挨拶をした。
「ハーフ堕天使ですか?で?何しに来たのですか?」
「勿論、貴女様達にご挨拶に。わたくしは堕天使の組織とは何も関係がございませんので、無意味な敵対心を持たれても困りますから。お嬢様に言って、参った次第でございます」
「なるほど?貴方は、堕天使の組織【エグリゴリ】と無関係だと?しかし、貴方はその堕天使の子供ですよね?」
「はい、ですが、わたくしがハーフ堕天使ですので、かなりのいじめを受けましてね。抜け出したのですよ。それ以来、堕天使の組織とは何も連絡も取ってもおりません」
「ま、そうみたいだからさ。ミカ姉ぇ達もバーストさんを受け入れて欲しいんだよ」
「まあ、聖さんがそう言うなら………」
「えっ?ミカ姉?まさか、貴女様はミカエル!?先の大戦で、堕天使、悪魔をより多く倒したというあの大将軍のミカエルですか!?」
バーストさんが震えていた。
やっぱり、ミカ姉ぇの実績はすごいな。
「ああ、そんな事もありましたね?」
さらりと言う。なんかどうでも良いという感じだ。
「ミカエル姉さんすごいわ」
「本当ですね?ミカエルお姉さまはすごいです」
妹達はミカ姉ぇを褒め称えていた。
「ミカ姉ぇは先の大戦は大将軍を務めていたからさ、それに俺も姉妹喧嘩をやってミカ姉ぇには手も足も出なかったよ」
「えっ?そうなの?」
エリサがびっくりしていた。
「ああ、最後はばっさりと気持ちいい程に斬られたよ」
「そうだったの?」
「まあね」
そしてミカ姉ぇが。
「貴方の真意は分かりました。私達に敵対をしないというなら、私達も貴方には敵対はしませんよ」
そう言った。
「ありがとうございます」
バーストさんはお礼を言う。
「バーストさんは、父さん達に自力で天使になれと言われているかさ、最初からミカ姉ぇ達の敵にはならないよ」
「そうでしたか?ルエル?貴女もいいですね?」
「は、はい。私はお二人が決めた事に従います」
「妾もよいぞ。どうせ、こやつは妾の敵ではないしのう」
そうヒルドさんが言った。
「しかし、神聖王様達は貴方に天使になれと仰ったのですか?」
「はい、元々人間に成りたいと思っておりましたが、成るなら天使になれと」
「そうですね。天使は多ければ多い程良いですから」
「そうなんだ?」
「はい。神聖王様も出来るなら天使になれと、2人っきりの時に仰いました」
ああ、入浴時だな?そしてその時に何時でも来いと言ったんだな?
「まあ、本性は飲んだくれ親父だからな~」
「飲んだくれ親父って?」
マリアが質問するが。
「お姉さま。父上の文句を言うと母上?」
「何?その文句を言うと母上って?」
「お姉ちゃんの後ろにママがいるわ」
「は?」