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再会

 ~学園長室~


 コンコンコン。


 と、ジェーン先生が扉をノックすると。


「開いておるよ」


 学園長が答えた。


「失礼します」


 俺達が部屋に入る。


「なんじゃ?おぬしらも………ま、まさか!?おぬし、ル、ルエルか………?」


 学園長は目を見開き体を震えながらも席を立った。


「はい。私はルエルですが、貴方の事は知りません」


 ルエルさんは寂しそうに言った。


「そ、そうか………」


 学園長はどっかりと椅子に座った。


 学園長はかなり落ち込んでしまった。せっかく再会出来たのにルエルさんの方が学園長の事をやはり分からない。


「学園長?ご報告致します」


「う、うむ」


 ジェーン先生は今回の出来事を報告した。


「そうか…………今年は禁忌召喚が起きたのじゃな。まあ、移動水晶も何故か壊れたからのう。どっちみち、臨時の移動水晶の点検をせんとならぬからのう臨時休校じゃな」


「はい、各部に通達をします。そして、児童・生徒は寮待機にとします」


「そうじゃな。そのように通達をしてくれ」


「はい。私は通達がありますので、失礼します」


 ジェーン先生は、他の教師達に連絡を言うために部屋を退室した。


「さて、聖達には礼を言わんといけんのう。ありがとうよ。我が学園の生徒と教師の命が救われた」


「いいえ、当たり前の事をやったまでですよ」


「それでも、聖達がおらんかたっら被害者が多く出ておった。死ななくても良い命が救われたのじゃ」


「そうですね」


「貴方達は聖さんの正体を知っているのですね?」


 ミカ姉ぇが学園長達に聞いた。


「ウム。と言ってもワシら、3人だけじゃよ。後の教師達には話しておらぬよ。それに神聖王様にもお会いした」


「そうでしたか。判りました」


「そう言えば聖?私の使い魔の正体って何?」


 エリサが聞いてきた。


「ああ、エリサの使い魔の正体は神だよ」


「えっ?神様なの?あのデンが?」


「そうだよ。神の気配がしたからね」


「ウム、デン殿は妾達、ヴァルハラのトール様の子デン殿じゃよ。おそらくデン殿も神聖王様の奥方様の依頼を受け入れて、おぬしの使い魔になったのであろうな?」


「そうだったの!?まさか、私の使い魔が神様だったなんて………」


 エリサはびっくりしていた。


「しかし、母さんの顔は広いな?まさか、北欧神話のヴァルハラに依頼をするなんて?」


「神聖王様は全ての神々のトップじゃからな。その奥方様の御依頼でも断る事は出来ぬよ」


「まあ、全てのトップと訊いていたけどさ、他の神話の神々も従えていると、改めて聞くとやっぱり驚きだよ」


「神聖王様の地位はそれだけ凄いのですよ。とはいえ、お一人では全てをやりきれないので、各宇宙事に神話の主神を責任者としてたてたのですよ」


 ミカ姉ぇがそう説明した。


「じゃあ?各神話の神々はこの全ての宇宙も管理をしているの?」


「そうですよ」


「そうじゃよ。妾達、ヴァルハラも請けもっておる宇宙があるのじゃよ。宇宙は広大でのう。妾達神々でも管理をするのが大変なのじゃよ」


「なるほどね?だからこそ、神々は星の数程居るのか?そして、天使も」


「そういうことですよ」


「そうじゃ」


「お姉ちゃん達の話についていけれないわ」


「私もです」


「私も途中から放棄した」


「私もよ。神聖王様達もそれらしい話をしておられましたが、今の話を聴いてもやっぱり無理ね?」


 4人は諦め顔をしていた。

 デンは作者のオリジナルキャラクターですので、トールの子供としては存在しません。

 後、当たり前ですが、各神話の神々が各宇宙を管理をしているというのもこの作中での作者のオリジナル設定です。

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