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使い魔召喚11~やっぱりヤる馬鹿共~

結局、押すなよ!押すなよ!をヤっちゃいます。

「凄いわ。指を鳴らしただけで消えるなんて」


 エリサが驚いていた。


「いいえ、普通は無理ですよ。初めっから、魔法陣に干渉していないと出来ませんよ。それでも、凄い技術ですよ」


 ジェーン先生が言う。


「な?私がやるよりも聖がやった方は早く消せるだろう」


 何故か胸を張って言っている。


「威張れる事ではありませんよ!貴女は昔からそうですね」


 ジェーン先生がため息を付いて呆れた声で言った。


「フン。私よりも早く消せるヤツがいるなら、使うさより時間短縮になるだろう?こういうのは適材適所だよ」


「はぁー。全く貴女という人は、私はC組にい「早く逃げろ!オレの生徒共が禁忌召喚をやりやがった!!」


 と男性教師が、S組の生徒達を引き連れて、こちらにやって来た。


「なんだとう!?あれだけ禁忌召喚をやるなと再三言っているのに何故やる!」


「その禁忌召喚をやった生徒達の人数は?」


「5人だ!止める暇もなく、いきなりやった!だから、オレは結果を見ずに残った生徒達を連れて逃げ出した」


「ご、5人!?今までの前例が無い人数ですが、とにかくさっさと逃げましょう!出来るだけ遠くに!」


「ああ!という事で、また避難だ!今度は遠くに逃げるぞ!着いて来い!絶対にはぐれるなよ!」


「皆、逃げるよ。先生達の後に着いて行って!!」


 先生や俺の号令でクラスメートが一斉に走り出す。


「聖様?禁忌召喚をやった生徒達は助けないのですか?」


「ああ、助けないよ。事前に教師達が散々と禁忌召喚をやるな!やった生徒は助けないと言っていたからね。最早、これは自己責任だよ。それに知らない大勢の人々を助けた方が良いよ」


「分かりました」


 逃げている途中に他の組にも声をかける。


「オーイ!直ちに使い魔召喚を中止しろ!禁忌召喚をやったバカ共が出た!!直ちに遠くへ避難しろ!」


 と、教師達が呼びかけていた。


 走って逃げているから遅れる生徒達も出て来る。


『ま、待って!』


『置いていかないで!!』


『助けて!』


 と、言っていた。


「チッ!聖!」


「なんですか?」


「すまんが、殿しんがりを任したい!遅れている生徒達の誘導をしろ!」


「分かりました。ミカ姉ぇ!」


「判っていますよ」


「私もやります」


「ルエルさん、良いの?」


「はい、やらないと後で(神聖王様達に)怒られますから」


「イヤ別に怒られないと思うが、助かる!行くよ!」


「「はい!」」


 俺達は、来た道を戻り、逃げ遅れた生徒達の誘導をする。


「ステラ!何故、聖さんにそんな事を頼むのですか!!」


 走りながら、ジェーンはステラを非難する。


「じゃあ聞くが禁忌召喚をやり、出て来たモノを最悪足止めが出来るヤツはこの中に誰が居るんだ?」


「うっ!?そ、それは…………」


「今現在においては聖達以外いないだろう?私も出来ればそんな事はさせたくはなかったが、遅れている生徒達を見殺しには出来ない!多くの命を助ける為にはそれしか方法がない!私達が強ければ、私達が足止めや殿をやっているがな」


「確かにそうですが…………しかし………」


 まだ納得がいかない様子だった。


「ジェーン!言っておくが、こういう時の為にお前が居るんだ!お前が居れば、確実に全員がここから逃げ切れるが、お前が躊躇うと逃げ切れるものも逃げ切れなくなる。しっかりしろ!」


「分かっていますよ!しかし、聖さん達を見捨てる訳には」


「あいつらは大丈夫だ!転移魔法も使えるし、天使も2人付いている。おそらくは負ける事は無いだろう!」


 教師達は、全組の生徒達を回収し、校庭の端まで逃げて来たが、後は遅れた生徒達と聖達を待つのみだ。

 そして、ジェーンが全員を1度の転移魔法で安全な場所に誰1人の事故もなく転移させる事が出来る。

 ジェーンがどこのクラスの担任を持たないのはこの為だ。学園の大きな行事でこういう事故が起きた場合にジェーン1人で多くの命を助けられる事が出来る。それがこの学園におけるジェーンの本来の役割だった。


 一方、聖達は、逃げ遅れた生徒達を誘導して、最後を走っていたが。遠くから『ヒヒーン』という声らしき音が聞こえた。


「ん?コレは馬の嘶き声か?」


 俺達は走るのを止める。最悪足止めの必要がある。


「その様ですね?あっ!?誰か来ます!人間ですね?」


「しかし、服装がボロボロになっていますが?一体?」


『た、助けてくれー!だから、お、オレは禁忌召喚に反た(グサッ)うっ!?』


 男子生徒は俺達の手前で倒れた。背中に矢が刺さっており、心臓部を的確に射抜いていた。


 この男子生徒は既にコト切れていた。


「聖さん、その人間を殺した犯人が来ますよ!!」

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