使い魔召喚6~まだ、終わらない使い魔召喚~
俺がミカ姉ぇに魔力を流していると。
「ひ、聖さんの魔力~す、凄いですぅ~!!」
と、言い。顔を赤く染めてハァーハァーと、甘い吐息をしていた。
なんか、すげー色っぺぇ姿だよ。ミカ姉ぇ。
「はい、終わりだよ」
「えっ?もうですか?」
物足りない顔をしている。
俺の魔力は食べ物ではないけどね?
「………分かりました。これからもお願いしますね。私のご主人様」
「嫌だ!」
「えっ?」
「ミカ姉ぇと俺は対等の関係だ!ご主人と使い魔の関係ではない筈だ!もし、ミカ姉ぇがそのつもりなら、即この契約を解除する!だから、普通にして」
「分かりました。聖さん。言い直しましょう。これからもお願いしますよ。聖さん」
「うん、ミカ姉ぇ?悪い事があったらな、しっかりと、俺を叱ってくれ。そして、本当の姉妹ケンカをしよう」
「はい!聖さん」
ミカ姉ぇは笑顔で答えた。
「では行こうか?」
「はい!」
俺はミカ姉ぇを伴って、戻った。
「ただいま~」
「「「おかえりー」」」
「お姉ちゃん、遅かったわね?で?戦いは勝ったのでしょう!」
「イヤ、負けたよ。すがすがしいほどの完敗だよ」
「えっ!?聖が負けたの?」
3人は信じられないという表情をしていた。
「お姉さま?誰に負けたのですか?」
「うん、皆に紹介するよ。私のパートナーで、私達の姉となる天使のミカエルさんだ」
「天使ミカエルです。皆さんよろしくお願いします」
「「「えっ?天使で姉?」」」
3人頭に【?】マークが浮かんでいた。
「ここではこれ以上話させられないからまた後で話すよ」
「分かったわ」
「聖?戻ったか?」
今度は先生が聞いてきた。
「はい」
「そうか。オーイ!A組全員、集まれ!………………………これで無事、事故も無く、A組の使い魔召喚は終了だ!」
先生はそう言うと、クラスメートは歓声をあげた。
「だが、他のクラスはまだやっているからな!この場で待機だ!」
クラスメートは『はい』と返事をする。
「聖さん?あの人は?」
「担任のステラ先生だよ。でも、挨拶は後でも出来るから、今はしなくても良いよ」
「分かりました」
俺達も大人しく待機をしていた。
周りはまだまだ使い魔召喚をやっていた。終わるのに時間がかかるな。
その内、クラスメートも暇になって来ているので、周りと雑談をしている。
『ねぇ?委員長の後ろ人ってさ?委員長の使い魔?』
『えっ?まさか?でも、ついさっきまではいなかったよね?』
『そうよね?』
『こんな美人の人が使い魔!?羨ましい~!!』
『そうだよな?オレなんて、獣だぜ?』
『まだマシだ!オレは昆虫だ!』
などと話していた。その1人が。
『あー暇だな……あれ?』
『どうした?』
『イヤ、魔法陣が一瞬光ったような?……あっ!?』
『えっ?こ、これは?』
『なになに?』
『どうし…………』
『せ、先生!?ま、魔法陣が、魔法陣が勝手に光り始めています!』
と、騒ぎ出す。
「な、なに!?」
先生がびっくりし魔法陣の方を向く。俺達も魔法陣に目を向けると5つの魔法陣が光っていた。
そこにジェーン先生がやって来る。
「ステラ!これはどういうコトですか?」
「知らん!この現象は初めて見るから私も聞きたい!魔法陣が勝手に光り始めているからな!」
「えっ?ウソでしょう?召喚魔法陣が勝手に光り出すなんて?………それも5つも同時に?…………一体なにが?」
「むっ?」
「こ、これは?」
「まずいな?」
ヒルドさん、ミカ姉ぇ、俺が同時に気付く。
「な、なんですか?この巨大な魔力は?」
リクも遅れて気付いた。
「おそらく、神じゃな。しかし、これは………邪神かのう?」
「いいえ、神様の魔力です。もう直ぐ、召喚魔法陣から神様が来ますよ!」
ミカ姉ぇがそう言った。
「えっ神様が来るの?」
マリアがびっくりしていた。
「先生!念の為に避難を!!」
「分かった!オイ!全員、もっと離れるぞ!!で?聖はどうする?」
「説得して還って貰う為に残りますよ」
「そうですね。どのような、神様が出てくるのか分かりませんが、大人しく還って貰う為に我々が説得しますよ」
「そうか?分かった。聞いての通りだ。マリア、エリサ、リク。いくぞ」
「でも………」
「大丈夫ですよ。邪悪ではないですから。それに聖さんは私が守りますよ」
マリアの問いかけにミカ姉ぇが答えた。
「ま、大丈夫だから。しばらく離れていて」
「分かったわ」
クラスメートが離れた。
「ミカ姉ぇ、早々に悪い!」
「いいえ、聖さんのせいではありませんよ。来ますよ!」
魔法陣から飛び出して来たのは………。
「「はあ?」」
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