使い魔召喚4~聖は何を召喚するのか?~
「じゃあ、行って来るよ」
「「「行ってらっしゃい」」」
俺は魔法陣に行く。
「主よ。あれが主の姉か?」
「そうですよ。私のお姉さまです」
「なるほどのう。強いのう。一度、手合わせを願いたいものじゃな?」
「手合わせですか?まあ、いつでも出来ますし、私達は、毎日修行していますから」
「なるほどのう。妾も?」
「勿論ですよ。後でお姉さまに言っておきましょう」
「ウム、頼む」
俺は魔法陣に血を垂らす。
「何が出るかな♪何が出るかな♪」
サイコロの目が出るような感じで言っていると。
「お久しぶりです!聖さん!」
はい、魔法陣からミカエルさんが出て来ましたまると。
「…………」
「あ、あの?どうしましたか?」
「イヤ、どうしましたか?ではなくてさ?ミカ姉ぇは、レイナの秘書を罷免されたのだよな?」
「はい、されましたね」
ミカ姉ぇがそれがどうしましたか?という表情でいた。
「そして、母さんから聴いた話では、重要な任務に就くと、言っていたのだけど?俺の気のせいだったか?」
「重要な任務…………あっ!これですね。私は聖さんの元に行きたくて来ました」
「えっ?そうなの?でも、レイナは良いの?結構、懐いていたような?イヤ違うな?ミカ姉ぇのお胸様に懐いていたな?そして、この間、会った時よりもそのお胸様はまた成長した?」
たったの一週間で成長しちゃうミカ姉ぇのお胸様。
「や、止めて下さい!私の胸はどうでも良いですよ!聖さんの胸だって成長したのでは?」
ミカ姉ぇは自分のお胸様を隠して言った。
「そうだね?少し、ブラがキツくなっているからな?成長したかもね?これでも鍛えまくっているからさ、体全身に筋肉が付くのは良いんだけど、何故か胸まで成長しちゃうんだよな?これは舞とは正反対だな?」
自分の手で胸をムギュムギュとする。
「イヤ、自分で胸を揉みながら言うって?」
「まあ、良いじゃない。俺達は姉妹だしさ。こんなのはスキンシップの内だよミカ姉ぇ」
「はあ?そういうものですか?」
納得がいっていないミカ姉ぇだった。
「そうだよ。まあ、流石にさ、俺も赤の他人の前ではこんな事はやらないよ。ミカ姉ぇだからやっているんだよ」
「そうですね。だからこそ、私は聖さんの前に現れたのですよ。私を姉と呼んでくれた聖さんの前に。そして、私は聖さんの使い魔として、守護天使として来たのです」
「そうなの?でも、ミカ姉ぇ?俺の使い魔になると、行動を制限されるよ。それに俺はミカ姉ぇを使い魔にしたくはない!」
「聖さんは、相変わらず優しいですね。まあ、だからこそ、ガブリエルも聖さんを慕っているのでしょうね?私もそうですよ。聖さんは、私を使い魔にしたくはないと言いましたが、他の者なら、聖さんの使い魔にしても良いと言うのですか?」
ミカ姉ぇはそう言ったが、俺は首を横に振るう。ミカ姉ぇが魔法陣から出て来た以上は、他の者を使い魔にする気はなくなっていた。しかし、俺はミカ姉ぇを自分の使い魔にするのもイヤだった。
「私は、まだ、姉というものを知りません。だから、私は聖さんの元にやって来たのですよ。聖さん?私に姉というものを教えて下さい」
「でも、レイナは良いの?いくら罷免されたと言っても?」
「レイナ様は良いんですよ。少しの間、私と離れて仕事をされた方が後々の成長に繋がりますし、更なる飛躍を目指して、立派な神様に成ってくれれば良いのですよ」
「そう?ミカ姉ぇはそう考えていたのか?」
「はい、王妃様に罷免と言われた時はショックでしたが、王妃様はレイナ様の事と私の事を考えての決断でしたので」
「なるほどな?分かったよ」
「ありがとうございます。では、早速、姉妹ケンカをしましょうか♪」
「はい?何故姉妹ケンカ?」
んー?ワケが分からないよ?
「私、一度、姉妹ケンカというのをやってみたかったのですよね?それに、聖さんなら私と思いっきり出来ますよね」
ウキウキ気分のミカ姉ぇ。そんなに姉妹ケンカをしたいのか?しかしさ。
「うん、ミカ姉ぇ?姉妹ケンカの定義を間違っているよ。それにこれは姉妹ケンカではなく、単なる、俺とミカ姉ぇの闘いになるからさ」
「それでも良いですよ。私は使い魔になる前の私で、聖さんと闘ってもみたかったのですよ」
「ハァー。分かったよ!姉の頼みだ!妹の俺が受けて立とう!」
真剣な表情だったので、ミカ姉ぇの願いを受け入れた。
「ありがとうございます。では、早速、始めましょうか?」
「それは、駄目だよ。このままは出来ないよ。俺が思いっきり闘えないから、結界を張ろう。まずは、魔力が漏れない結界と、被害を最小限に抑える結界だな」
「分かりました。手伝いますよ」
俺達は結界を張る。
「ん?結界じゃな?どうやら、主の姉は、使い魔候補と戦うようじゃな?」
いち早く気づいたのはヒルドだった。
「結界ですか?でも、使い魔と戦うのに、結界を張るって?」
リクの疑問にヒルドが答える。
「おそらく、同等の使い魔候補なんじゃろうな?ほれ、その証拠に、姉の魔力が消えおったわい」
「あっ!本当ですね?」
「本当にお姉ちゃんは、出て来た使い魔と?」
「ウム」
「やはり、聖は、使い魔と戦うのか?そんな予感がしたから、一番最後にした」
「そうだったのですか?」
エリサが不安そうに答えた。
「ああ。それに使い魔の契約が長いと、決裂した時に、自分の力量を使い魔に見せる事が大半だ。まさか、使い魔が自分の知り合いです。という事はないだろう?」
「た、確かに」
しかし、ステラの予想は外れ、聖は姉であるミカエルと闘いを始めようとしたのだった。
制作裏話
実は使い魔で一番困ったのが、主人公の聖です。聖は強すぎて、一体誰を使い魔にしたら、聖とバランスが取れるかと散々悩んだのを覚えています。直前まで、候補に上がっていたのは、北欧神話の主神オーディンとギリシャ神話のハーディスの2柱でしたが、やはり、今後の話の展開と使い魔が逆に強すぎてバランスが悪かったです。そこで今までを読み返して、聖の姉と成ったミカエルにしました。ミカエルなら、聖とバランスが取れて、闘いの経験値が高く、今後の展開上には丁度良いな。で、本決定となりました。
次回は、聖とミカエルの闘い(姉妹ケンカ?)です。さて、どちらが勝つのでしょうか?
主人公の聖が勝つさ当たり前でしょう?主人公だから!!
ミカエルが勝つさ何と言ってもおっぱいがデカいから!!
ブックマークや下にある★★★★★の評価やいいねの応援をお願いします。
していただければ作者は泣いて喜びます。