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カフェ改造計画2

 次の日。


 パパを除いた全員で朝練をやる。


 初日は始めに体操をやり、各自が適当に体を動かした。


 体をひと通り動かしてみると。やはり、今までの自分の体ではないから、感覚のズレがある。おそらく、剣の型をやった方が判るな。


 日本刀を創造して、剣の型の動作法をやるが、やはり、全く駄目だ。男だった時と今では、動きが違っている。動きに全くキレがない。これは想像以上に筋力がないな。


 筋肉トレーニングを中心にやる事にする。


 腕立て伏せや腹筋、スクワットなどの筋トレをやり、最後は鉄アレイなどの器具を使って、筋トレをした。


 朝練初日は筋トレオンリーだった。


 空間に設置した風呂に入り、汗を流す。


「凄い広いわ!」


「本当よね?ここまで、広くしなくても良いのに?」


 マリアとママが俺が創った風呂を見て驚いていた。

 まあ、10人は余裕で入れる湯船だからな。ちなみに、兄さんの所は5人が余裕で入れる風呂にした。


「トレーニングの後はリラックスが出来る風呂にした。狭いよりも良いだろう?」


 目を瞑りながら説明する。


「まあね。でも、貴族階級の屋敷のお風呂よりも凄いわよ?」


「そうなんだ?ま、俺の世界に有った銭湯を参考にした風呂だ。まだ広くは出来るが、3人で入るのなら十分」


「確かにね」


「私、普段でもこのお風呂に入りたいわ。こんな、大きなお風呂に入れるなんて夢みたい。ママ!お姉ちゃん!早速入ろうよー」


 マリアは大興奮していて、俺の手を引っ張っていた。


「待ちなさい。汗を流してからよ。って?聖?コレはどうやって使うの?」


「ああ、これは………」


 シャワーの使い方を説明した。


「……という使い方だ」


「あっ、凄い簡単だわ。ホラ、簡単に大量のお湯が出ているわ」

「本当だわね?聖がいた世界は凄いわね?」


「まあね。魔法が使えない替わりに、科学技術が発展しているから」


「そういえば、そう言っていたわね?」


 シャワーで汗を流してから湯船に浸かる。


「あー気持ち良いわ~足を目一杯に伸ばせるわ~」


「本当だわね?それに、マリアと入るのも久しぶりだったわね?」


「そういえば、そうだね?いつから、ママと入らなくなったのだろうね?」


「そうね………いつからだったかしらね?」


 などと話していた。


「そういえば、聖?このお湯はどこから?」


「魔法だよ。お湯にした魔法。体に害はないし、現実から持ってくる訳には行かないだろう」


「確かにね?魔法で出来るなら、それが良いわね」


「お姉ちゃん?カフェの料理もここでやれば?」


「やっても良いが………あー、カフェの厨房を空間に移植した方が良いか?カフェを休まないでも済むからな?」


 24秒で1日だから、1、2分あれば十分練習になるな?


「良い考えね?それに、ギルドの書類を書く時もここを使えば、時間に余裕が出来るわ」


「イヤイヤ、ママ?そんな事をやったら、俺が異常者になる。ギルドの書類は現実でやってくれ!」


「あっ!?そうね?この空間自体があり得ないモノね?でも、私専用の空間が欲しいわ。やっぱり、書類を書くには良いのよ」


 どの位、書類があるの!?


「分かったよ。ママが自分で時間調整が出来る空間を創っておくよ」


「ありがとう、助かるわ。書類を書くだけで徹夜明けもあるから、実際、朝練どころではなかったのよ」


 オイオイ。


「そんなに書き物があるの?」


 マリアが聞く。


「それがあるのよ。私も裁くに必死でね。時間が足りないのよ。それで、ギルドマスターの集まりでしょう?また書き物が溜まってね。余計に無いのよ」


 ママの声を聞く限り大変だと判る。


「さあ、出ましょうか?」


「そうだね?また、入れば良いしね?」


「そうね?家のお風呂よりも良いしね?」


「ま、自由に使えば良いよ。俺が創ったこの空間は俺の魔力を消費していないらしい。既に独立しているようだな」


「そうなの?いつでも入れて、トレーニングが出来て、更にお風呂を堪能が出来るの?」


「ああ。一応、水回りもしっかりとしておくが、いつでも入る事が出来そうだ」


「凄い能力だわ。魔法の能力だけなら、聖は既にZランクだわ。こんなのは誰にも真似が出来ないわ」


「ありがとう」


 兄さんと合流して外に出る。

 兄さんが家の時計を見て。


「まだ、10秒も経っていねぇよ」

「あっ!本当だわね?変な感覚だわ」

「お姉ちゃんの空間は本当凄いわ」


 そして、朝食の時間中に。パパにも空間の活用法を教えた。


「なるほどな?確かに、店を何日も閉めなくてもメニューの開発や研究が短時間で出来そうだな?」


「そうなのよ。こういう時こそ聖の空間を活用しない手はないわ」


「そうだな。やってみるか」


 カフェのメニュー改造計画が始まった。

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