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王妃とレイナ

 ~コレはレイナが謹慎中の話~


「ううっ~ヒマだよ~やっぱり、本物のミカちゃんが居ないと~つまんない~」


 レイナは、神聖王から自宅謹慎を命じられ、自分のベッドでゴロゴロしていた。自宅の部屋にはミカエルの写真(盗撮)やポスター(無許可)が壁一面に張られている。しかも、ベッドの一式や抱き枕までミカエルだ。


 勿論、レイナの自宅部屋がこうなっている事はミカエルは全く知らない。


「やっぱり~本物のミカちゃんの胸に飛び付いて、グリグリやりたいな~」


「何がミカちゃんの胸ですか!貴女はなんで謹慎処分になったか忘れたの?」


 王妃がレイナの前に現れた。


「だってさ~ボクは~ミカちゃんの胸がないと~生きていけない体なの~やっぱり~ミカちゃんの豊満な胸に~」


 レイナは妄想してよだれを垂らす。


 それを見た王妃はレイナに拳骨を落とす。


「イッター!何するの~」


「貴女?何の為に謹慎中になっていると思っているのですか!!」


「だけど~お兄ちゃんは~生き返らせてあげたのだけど~?」


「貴女ね!なら、どうして、女性の体にしたの!!ひ…あの人間は男性だったのよ!!」


「ボク、男嫌い!女が良い!」


 レイナの素っ気ない回答だ。


「(ハァー。この子も私達の娘だけど、どうして、こうなったの?やっぱり、()()()()()()()()なの?)あのね!貴女の好みで、性別を変えられたあの人間は怒るわよ!」


「そんなの知らない~だって、あの時、お姉ちゃんは言わなかったもん~」


「言わなかったもんではありません!分かりました。貴女に、反省の色は無いようですね?」


「えっ?まさか、謹慎の延長~?3週間もボクにとっては300年のように長いのに~?」


「違います。貴女は謹慎させても反省がありません。ですので、もっと効果があるモノですよ。本日を以て秘書のミカエルを罷免します!」


「えっ?……………ええーーーーーーーっ!!!!!!!!!!ミ、ミミミミミミミミミミカちゃんをひひひひひひひひひひひ罷免!?イヤだイヤだイヤだイヤだ~イヤだ~~~!!!!!ボクのボクのミカちゃんを大切な大切なミカちゃんを罷免しないで~!!!!ボクは、ミカちゃんがいないと何も出来ない~。王妃様!!後生ですから、それだけはそれだけは勘弁して下さい~!!!!」


 レイナの顔色が蒼くなり、王妃に土下座をして、謝っている。謹慎よりも効果覿面だった。


「もう、これは、決定事項ですよレイナ。貴女がこうやって、やっているから、他の神達からも私達の方に苦情が来ているのです。そして、私達があれだけ注意したにも関わらず、一向に改善傾向がみられない。これでも、私達は貴女を懸命に庇って来たのですよ?しかし、もうこれ以上私達も貴女を庇うのは限界です!貴女の秘書は替えます!」


「そ、そんな~!!ミ、ミカちゃああああ~ん!!」


 レイナは泣き出す。


「泣いても駄目ですよ!新たな秘書は、貴女が謹慎解除後に来ます。名前はルエル。最近、熾天使セラフィムになったばかりですが、優秀な女性天使ですよ。貴女は女性にしか興味がないから、私達からのせめての情けですよ」


「…………」


「判りましたねレイナ!」


 そう言って、王妃はレイナの返事を聞かずに帰って行く。


「い、イヤだ!ミカちゃんがどこに行こうとボクは諦めない!絶対にミカちゃんを取り戻して、ミカちゃんと暮らすんだ!ボクは、ミカちゃんがいれば良い!後は何も要らない!待ってて、ボクの○○○○~!!ボクが必ず迎えに行くからね!!」


 レイナがミカエルを依存するのはただの女好きだけではなさそうだが?


 そう信じたいが……………もしかしたら違うのか?

 制作裏話

 当初のレイナの口調はのんびりとしてて、凄いスローテンポな口調でしたので、レイナの台詞はスローテンポを強調する為に【~】を文字の間に入れていました。

 例:「ミ~~カ~~ちゃ~~ん~~大~~好~~き~」という具合に。

 しかし、これはかなり面倒な作業ので、直ぐに辞めました(笑)なので、その名残で台詞の最後に【~】を入れています。


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