トーナメント戦 決勝戦 聖対ガルーガ2
アルフレッドとガルーガの手下達は、学園の護衛兵達に拘束された。
残るのはガルーガただ1人だ。兵士達数人が武舞台に上がろうするが、それを学園長が止める。
そして、
「ガルーガ!神に祈りは済んだか?まあ、お前の祈りを訊く神はどこにもいないがな!!」
「バカめ!神なぞ、元々からいない!そんなのは、教会連中の勝手な想像物だぁ!」
ガルーガは明確に否定をした。
「そうか?まあ、俺もそんな事はどうでもいい!!ガルーガ!貴様をぶち倒して、お前を一生、牢に閉じ込めてやるよ!そこで、牢獄王でも、犯罪奴隷王でも好きなだけそこで王なっていろ!」
「貴様ぁぁぁ!!」
ガルーガはショボい魔力を解放し鞭を構えた。
「先生?もうコレは試合ではないですよね?」
「ああ!今までよく我慢したな!死なない程度で相手をしてやれ聖!」
「はい!オイ!ガルーガ!こんなショボい魔力で何が出来んだ?」
俺は一億程度の攻撃的魔力を解放する。
「ぐっ!?貴様!何者だ!!」
そう言いながら、後ずさる。
「さあな?ただ一つ、俺は正義の味方だ。なんて言わないよ!だかな、お前らみたいな悪党が大嫌いなだけさ!」
創造魔法で、日本刀を創り出す。
「な、舐めんな!愚民がぁ!!九尾!!」
「こんなショボい武器なんか!」
ガルーガの魔武器を日本刀でバラバラにする。俺もなんとか日本刀で斬れるようになったが、まだ斬れるだけだ。斬り口は雑な斬り口になっている。
「この愚民が!よくもオレ様の高級魔道鉱石を!!」
「高級ねぇ?クックックッ。コイツは笑えるな。そこら辺の石ころでも、コレは高級の宝石です。と言えば、お前なら高く買い取ってくれるな?」
「な、なんだとう!!」
「まだ分からないのか?コレは、俺が創り出した。最低の、イヤ、ゴミレベルの魔道鉱石さ。外見上は最高級にするのが苦労したぞ!アレを創り出すのに一週間は掛かったな。いやー高級志向のお前がこんなゴミレベル魔道鉱石を気に入ってくれるとはなぁ♪」
「貴様ぁぁぁぁ!!このオレ様をコケにしやがって!!許さん!許さんぞぉぉぉぉぉぉ!!」
怒り心頭のガルーガ。鞭だったモノを地面に叩きつける。
「当たり前だ!貴様は誰構わずコケにしているだろう!!今度は絶望も味わってもらうか!!」
「ッ!?な、舐めるなよ!【ダークランス】!!【ダークボール】!!食らえ!!奥義【暗黒の黒龍王】!!」
と、様々な魔法攻撃をするが、俺は、日本刀に魔力を宿らせて、ガルーガの魔法を全て叩き斬る!
「で?お前は何をしたいんだ?」
日本刀で自分の肩をトントンと叩く。
「ば、バカな!?剣で魔法を斬るなんて………ベテランの魔法剣士でも不可能だ………!」
ガルーガは、最大魔法攻撃をもあっさりと斬られて、体をブルブルと震わしていた。
もうガルーガに攻撃をする手段が無いようだ。
「あっそう?絶望の中で、痛みも味わって、お前らが殺した人間達に懺悔して悔い改めろ!!焔暫烈拳!!」
俺の拳に炎の宿しガルーガを253発と殴る。コレはガルーガ達が今まで殺した人間の数だ。
「はぁぁぁぁーー!!アータタタタタタタタ……………ホォワッタッー!!」
最後はガルーガをアッパーカットしてきりもみに吹き飛ばした。
「ぐっ!?も、もう、ゆ、許し……」
ガルーガは、顔が歪み火傷を負いながらも、まだ意識があり、俺に許しをこいたが。
「はぁ?全く聞こえねぇなぁ?なにかぁ言ったかぁ?このクズがぁ。コレは今までテメェーが人々にしていた行為だぞ!!因果応報だ!!分かるか!!このミジンコの佃煮がぁぁぁぁ!!」
俺の殺気と闘気と魔力をガルーガに中てる。
「ヒッ!?ヒィィィィィッ!!!!!」
ガルーガは気絶をして、口から泡を吹き更に失禁をした。
これは俺がセンコー共に楯突いた時になった不良全開モードだな。
「ウム、勝負ありじゃな!兵士達よ。ガルーガもろともこの罪人達を連れて行け!」
気絶しているガルーガを拘束し、兵士達は連れて行くが。
「貴様ら覚えておけよー!!必ず、必ず、復讐してやるからな!!」
アルフレッドが連れて行かれながらも叫ぶ!
「あんたなんか一生牢屋に入っていなさい!!」
マリアがそう言うと、女子生徒達もアルフレッドに対して一斉に罵声を浴びせる。最初の時のアルフレッドに対する接し方と180度態度が全く違っていた。
「皆の者!コレで午前の授業はお仕舞いじゃ!午後からも頑張るのじゃぞ」
そう言って学園長は去って行く。
「皆さん、学園長の言うとおり、これで午前の授業は終わりです。午後は第一校庭で行いますので、間違わないで下さい。では、解散して下さい」
「さあ、エリサ行きましょうか」ガシッ
「そうですね?行きましょうか」ガシッ
マリアとリクはエリサをガッチリと両腕を掴んだ。
「ハァー。私はどこも行きません!」
「じゃあ行こうか」
俺達はワイワイと言いながら、寮部屋に向かったが、この時、誰も『敵』の存在に気付いてはいなかった。
~学園上空、約5000m~
『闘鬼様?あれで良かったのですかぁ?わたくしはヤですわよ?皇帝陛下からの罰は。わたくしは人間達に罰を与えるのが好きなんですから』
と、大事な所を面積が小さい布でぎりぎり隠しているだけの……イヤ、最早、裸同然の女が言いながら、顔を赤めて、ハァハァと息を激しくし、体をくねらせている。
『フン、アヤツらは、もうお終いだった。屋敷に賊が入られた時点でな。それに皇帝陛下には土産を献上するから、大丈夫だろう』
『ああ。そうですわね?わたくし達の国の為に24時間、休まずに働く奴隷達を大量に献上すれば、皇帝陛下もお喜びになりますわ。それに他の国の人間達は、奴隷にしか、使い道がございませんモノねぇ』
女は嗤う。
女と闘鬼は、領地と王都の火屋敷と闇屋敷の使用人達と闇や火に捕らわれていた人達を王国軍が来る前に全て攫っていた。使用人達と闇や火に捕らわれていた人達は拘束され、女の異空間に閉じ込めていた。
『では、戻るぞ一鬼!』シュン
『あん。もう、闘鬼様!その名はお止め下さいまし。イチと呼んで下さいまし』シュン
闘鬼と一鬼は自身の国に帰って行った。もう上空には何もいなかった。
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