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カフェ改造計画1

 その日の夕食の時。ママが、


「聖、コレがギルドカードよ」


「ありがとうママ」


 ギルドカードを受け取る。


「私と同じランクだね?」


「そうだな」


「マリア。貴女は解禁日までは内勤よ」


「分かっているわ。クエストに行くなら、お姉ちゃんと一緒の方が安全よ」


「分かっているなら良いわ。聖、朝練は明日からで良いのね?」


「ああ、とりあえず、皆でやってみようか?問題点があれば改良するよ」


「分かったわ」


「で?結局何時からやるんだ?」


「そうだな~?6時45分からの1、2秒って所かな?実際、どの位に続けられるのか分からないからなぁ」


「そうね。これ以上なら、軽食の準備や水分も用意しないとね?」


「そうだなぁ?本格的にヤるんだったら6秒が妥当かもね?50Kmを走るからな?ま、地球の一般人なら最悪はそれで終わるがな」


「俺達はどの位かかるか分からなが、肉体強化の魔法を掛けて、魔力を放出すれば、相当速く走れるからな」


「そうね?50Kmは走った事はないからね。いずれにしても、やってみないといけないわ」


 なるほど?肉体強化魔法か?でもな?結局はスタミナだからな。肉体強化魔法は一時的に力をアップする魔力だ長時間掛けていられない。体力、スタミナも消費が激しいが、それでもトレーニングになるのか?


「聖?バイトの事だがな」


「はい」


「とりあえずは学園が始まる2週間、バイトをやってくれ」


「分かった。しかし、カフェのメニューを見たけど、スイーツがほとんどない。パパのコーヒーは美味しいから、もっとスイーツがあっても良いな」


 あってもクッキーやビスケットなどだ。

 パフェやケーキなどが無い。


「そうか?でもな?スイーツを作るレシピが無いんだ」


「なら、俺が教えてあげるよ。コレでも、料理を作れるから」


「えっ?お姉ちゃん、料理が作れるの?」


「マジか?」


 マリアと兄さんが驚いていた。


「作れるよ。引きこもりの時に教えてくれたんだ。ま、本当は妹や弟に作ってやる為に習ったのだけな。それを披露する前に死んでしまったからな………引きこもり中で一番練習をしたのが料理さ」


「そうなのね……」


「そうか、ならば教えてくれ。メニューをリニューアルをしたい」


「分かった」


 そして、食事が終わり、苦行のお風呂だ。


 目を瞑り、マリアに風呂まで誘導して貰う。


 体を洗って貰いながら。


「お姉ちゃんが料理が作れるなんて意外だわ」


「だろうな?生前は男だったしな?」


「えっーと、そうではなくて、私の年齢から料理を作れるのが珍しいというか………」


「なるほどな。俺の所は普段から両親がいない。どうしても、一番上の俺がやらないといけなくなるんだ。お手伝いさんも、もしかしたら、病気で休む事もあるからな。俺がある程度やらないとな?ま、高校生になったら寮に入る予定だったがな」


「寮?私達と一緒だわ」


「えっ?ここから通うのではないの?」


「まあ、ここからでも通えるけどね。学園の方針で、私達は初等部から、寮に入って、暮らしているんだ。今は長期休みになっているから、全員、家に帰っているのだけどね。普通は寮暮らしよ」


「そうなんだ?じゃあ、マリアは誰かと暮らしているの?」


 俺が行く予定の高校の寮部屋は2人暮らしだった。


「うんん、基本、1人暮らしで、食堂があってね。そこで、食べるわ。後は、洗濯物は出して置けば、やってくれるしね」


「そうなんだ?自炊は出来ないのか?」


「簡単なキッチンはあるけど、私はやらないわ。コワいからね」


「なるほど………」


 まあ、この世界はガスや電気がないからな。魔道鉱石と呼ばれる石で火をおこすからな。


 俺達は風呂から出た。

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