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トーナメント戦3

 俺のブロックは、俺とガルーガしか残っていなかったので、試合は一旦ストップ。他のブロックの決勝まで他のブロックを見ていた。


「あっ!お姉さま。どうしたのですか?」


 リクが俺を見つけた。


「ん。私のブロックは私とガルーガ以外全員棄権してね。各ブロックの決勝までストップだと、暇だから、観ていたのよ」


「そうだったのですか?あっ!そうだ。お姉さまに訊きたいことが」


「ん?」


「あの?汚名挽回って、なんですか?」


「ああ、汚名挽回ね?その前にそれって誰が言っていたの?」


 言ったヤツが気になった。


「はい、一回戦で当たった人が、『ギルト・ガマの口、史上最年少のSランクのこのわたくしがこんな一回戦で負けるのは恥ですわ!それにAクラスで恥をかいた汚名挽回を貴女で』と」


「えっ?『貴女で』の続きは?」


「知りません。試合開始からあまりにも長い事、喋っていたので、殴って終わりにしましたよ」


「ああ、そうだね?試合前ならともかく、試合開始後で、喋っている方がマヌケだな」


「そうですね」


「理由は解った。汚名挽回は、『汚名をする前まで挽回する』。という意味だよ。挽回は『回復させる』という意味もあるのだけどね?今では、汚名返上の方が良いわね?汚名挽回と言った瞬間に『汚名を挽回してどうする』と突っ込まれるからね?」


「なるほど、解りました。私、まだ、試合がありますので!」


「ああ、観ておくよ」


「ありがとうございます。頑張ります」


 リクは試合会場に向かって行った。


 あの女が言ったのか?あの女は、その日の内にステラ先生にA組からB組にクラス替えをさせられたのだったな?クラスの和を乱したとの理由で。ま、どうでもいいかあんな女は。


 試合の方はリクは順調に決勝まで勝ち上がった。


 そして、各ブロックの決勝までの試合が終わり、マリアとエリサも決勝まで勝ち残った。


「私達全員が残ったわね?」


「まあ、今の実力では当たり前だしね」


「そうだな」


「はい」


 エリサの問に俺達が答えた。


「これより、各ブロックの決勝戦を行います。呼ばれた生徒は武舞台の上に。まずは………」


 と、ジェーン先生が進行していた。


 決勝戦の審判はステラ先生だ。


「先生が審判をやっているわ」


「先生の中では一番、魔力量があるからね?それにやばくなったら時間も止められるし」


「なるほどね?」


 そして、次々と各ブロックの決勝戦が進められていく、マリアとエリサも呆気なく相手を倒した。


 そして、リクの出番が来た。


「リク!」


「なんでしょうか?」


「試合終了になっても気は抜くなよ。相手はアルフレッドだ。終わった直接に何をするか判らないからな」


 リクがアルフレッド如きに負ける筈が無い。アルフレッドが負けた場合にはらいせに何かしらを仕掛けてくる可能性が高い。


「判りました。それでは、行ってきます」


「ああ」


 リクが武舞台の方へ行くと。


「あー!リクばかりズルいわ!私もお姉ちゃんにアドバイスを貰いたかったのにー!」


「私もよ」


 マリアだけではなく、エリサまで言い寄って来る。


「あのね?貴女達は、対戦相手を呆気なくこんがりと焼いただけではなく、アフロヘアーにさせたでしょうに?その貴女達にアドバイスがどこにあるの?」


 2人の対戦相手はガルーガの手下達だった。ガルーガの手下だからね。マリアとエリサに舐めた事を言った途端に、マリアは炎で、エリサは雷で、全身をこんがりと焼きアフロヘアーにさせたのだった。


「だって、それは気持ちだよ。お姉ちゃんのアドバイスを貰った方が張りきるわ。ね?」


「そうよ。それに聖のアドバイスならより的確に勝てるでしょう?」


「うんうん」


「あのね?私のアドバイスをしなくても、圧倒的に勝った貴女達に更にどうアドバイスが出来るの?それに張りきったら、もうコレはイジメになるわよ。はい、話はおしまい、リクの決勝戦が始まるぞ」


 話を切る。そして、リク対アルフレッドの対戦が始まろうとしていた。

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