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修行をする場所の下見

「なるほどな?なあ?俺もそのトレーニングを一緒にやっても良いか?俺もまだまだ強くなりたいしな」


「ああ、良いよ。やろう。2人の方が能率が良いと思うよ」


「待ちなさい!私もやるわ!それにガイを監視をしないと!男と女の2人っきりはダメよ!」


 兄さんに続きママも参戦した。更に、


「なら、私もやるわ!私も強くなりたい!」


 マリアまでも。


「分かったよ。でも、俺も手探りだから、どうなるか分からないけど、空間魔法のトレーニング場は直ぐに出来るよ。入って見る?」


「そうね」


 3人が頷く。


 空間魔法と創造魔法を利用して、トレーニング場を創り、入り口を開ける。


「どうぞ」


 俺達は空間に入る。空間は真っ白な空間にした。風景があっても仕方ないし。


「お姉ちゃん?ここが私達のトレーニング場?」


「そうだ。真っ白にした。トレーニングに集中していれば問題無いだろう?」


「確かにね?それにかなり広いわね?」


「ああ。小さな惑星をイメージしたよ。一周が50Kmだ」


「50Kmか?しかし何でまた?」


「体力を付けるなら走るのが一番だからさ。それに一周50Kmが丁度良いだろう?それに途中でリタイアしても自分の意思で自由に外に出られるようにしたよ」


「なるほどね?でも、真っ白だから、コースが分からないわ」


「それは大丈夫。50Kmを走ったらスタート地点に戻れるように工夫はしているよ」


「でも走れきれなかったら?」


「リタイアして一端外に出て、また入ってくれば良いよ。それにトレーニングだから、自分のペース配分でやれば良い。俺も最初から50Kmを走れるなんて思ってもいないよ」


「そうだよね?良かった」


 マリアが安心していた。しかし、もっと工夫は必要だな。各自が距離設定で一周が出来るように。


「聖?空間魔法の使い道は分かったわ。時間魔法と重力魔法の使い道は?」


「時間魔法は現実よりも空間の方が長く感じるようにするよ。例えば、現実時間が1秒だった場合は空間の方は1時間という具合に、勿論、空間では年は取らないようにするよ。で、重力魔法はこの空間に掛けて、Gを増やすのさ。最大は10Gだ」


「10Gか?そんな重力を喰らったら俺の体は潰れるな」


「時間魔法も重力魔法も凄いわね?でも、皆、Gに耐えられるの?」


「最初は普通のGからだよ。馴れて来たら、1Gずつ加えて行くよ」


「私、無理かも………とてもじゃないけどGには耐えられないかも………皆の足を引っ張るかもしれないわ」


 マリアが弱気になる。


「マリア?マリアもトレーニングをやるのだから、今よりも体力は付いているよ。それに慣れなかったら、重力魔法を個人個人に掛けるよ。人間は個人差がどうしてもあるから、自分ペースでやれば良いのさ」


「うん、分かったわ」


 人間は個人差で成長ペースがバラバラだ。早熟の人間がいれば、晩成の人間もいる。そして、能力も人それぞれだ。これはどうしょうもないが、良い指導者に当たればその能力は伸びる。


「大体の説明は分かったわ。肝心の空間のトレーニングの時間は何時からにする?」


「時間を調整が出来るからね?実際の時間で3秒があれば、空間では最大で3時間トレーニングが出来るよ。大胆な話、7時にやって7時に終わる事も出来るよ」


「確かにね?でも、汗とか流したいでしょう?そういった時間も取らないとね?」


「空間に創れば良いかな?兄さん用と俺達、女性用のシャワールームを。ならば、時間帯も気にせずに出来る」


「なるほどね?聖は魔法に関しては凄いわ」


「お姉ちゃん?ここはお風呂でしょう?」


 マリアから注文が入った。


「お風呂ね?出来ない事もないが………俺が慣れていないが、作っておくよ」


「やったー!!お姉ちゃん大きなお風呂ね」


「分かったよ。兄さん用はどうする?お風呂はいる?」


「そうだな。用意して貰おうか」


「分かった」


「なんだか、トレーニングが凄い事になったわね?もしかしたら、この空間に住めるのでは?」


「アハハハ。そうかもね?お姉ちゃんの魔法は凄いわ」


「確かにな。俺達には出来ないぞ。聖1人が居れば、ギルドの遠征がかなり楽になるかもな?野宿の場合は聖の空間に泊まれば良いのだからな」


「そうね。でも、その能力は私達以外は見せては駄目よ。貴女の能力は異常過ぎるから、それに魔力量もね」


 ママから注意を受けた。

 確かにそうだな。この王国での最高魔力量が5億という話だ。俺の魔力量は少なく見ても10億以上。少なくとも2倍以上の数値がある。考えてみればコレはとんでもない開きだな。


「分かりました。言わないようにするよ」


「あなた達も良いわね?」


「分かった」

「うん、言わないわ」


「ああ、聖のギルドランクはどうしょう?今まで実戦がないとなると………」


「Eランクからでも良いよ。やっぱり、下から積み上げて行った方が良いから。どんなに強くても、基礎からやった方が自分の為になるしな」


「そうね。分かったわ。後で、ギルドカードを作って持って行くわ」


「ありがとう。ママ」


 俺達は空間から出た。

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