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部屋でくつろぐ31

「えっ?パパ達からの伝言?」


「そうだよ。まあ、内容はアドバイスなようなものでもあるよ。まずは、マリアから」


「私?なにかしら?」


「アトランティスのマリアの事だ」


「えっ?アトランティスのマリア?マリアが何かしたの?」


 不安がっていた。まあ、あんな事があったから、判らないでもないが。


「いいや、昨日の夜中に父さん達の所に来てね。自分を完全に封印して欲しいと言って来たのよ」


「嘘!?アトランティスのマリアが?だって、アトランティスのマリアは私の体を乗っ取ったのに……?」


「それこそが嘘なのよ。アトランティスのマリアは、本当は表に出たくはなかった。しかし、アトランティスの特殊な道具で、意図せずに目覚め表に出てしまった。だから、アトランティスは悪役を演じる他なかった。再び、自分を封印される事を願ってね?」


「…………」


「なるほどな。私達は元のマリアに戻したいからな。敢えて憎まれるように悪役を演じたのか?」


「そういう事です。しかし、マリア達はまた途中で入れ替わったが、その不安定の入れ替わりだと、自分達の魂が危ないから、完全な封印を父さんに願ったのさ」


「じゃあ?アトランティスのマリアは私達が両方助かる為に?」


「そういう事だよ。だから、マリアはアトランティスの分まで、生きないといけないのさ。そして、また、会えたら、自分の人生をアトランティスに聴かせてあげれば良いさ。それはアトランティス自身の人生だから」


「そうだね」


 マリアは納得していた。


「続いて先生」


「何!?私もあるのか!?」


 先生が驚いていた。まさか、自分のがあるとは思ってもいなかったのだろう。


「ありますよ。先生のは…………早く再婚相手を見つけて下さい。だって」


「ブッ!!…………お、大きなお世話だ!!私は再婚はしないぞ!!」


「そう言うと思って、子供達の面倒をお願いします。だってさ」


「ああ。私の事を分かっていらっしゃるな?しかし、飯は聖。お前が作れよ?旨いからな!!」


「そうだね」


「はい」


 2人も同調する。


「分かっているよ。俺も料理を作るのは苦でもないからな」


「やれやれ、神聖王様達は、この私の心配をしてくれるとはな?」


「ま、父さん達から見たら、先生もまだ子供ですよ」


「子供か?確かに神聖王様達から見れば私も子供に見えるか?」


「そういう事ですよ。次、リク」


「はい」


「リクは、楽しく学べ。だってさ」


「楽しく学べ。ですか?」


「そうだよ。今まで、戦闘の訓練ばかりだったのでしょう?」


「はい、そうですね?」


「だから、学園に転入したのだから、ここでは楽しく学んで、色んな事を体験をしなさいって事よ」


「なるほど。分かりました」


「お姉ちゃん?エリサやお姉ちゃんにはなかったの?」


「あるよ。俺は。なんでも直ぐに極めようとするな。ゆっくりとやれ。と、書かれていたよ」


「ほう?」


「どういうことですか?」


「言葉通りだよ。俺は直ぐになんでも極めようとするから、そのモノの性質や本質をじっくりとやれという事だよ。そうすることで、更に深く極める事が出来るのさ」


「なるほどな?例えば、初級魔法のアロー系の魔法をより極めたら、最上級魔法並みの攻撃力になると?」


「そういう事ですね。そうなるとアロー系の魔法でもバカに出来ませんからね」


「そうだな?そうなると、魔法のランクの定義が崩れるか………イヤ、そうでもないか?中級魔法のランス系や上級魔法のボール系も極めたら同様か?」


「そうですね。ただ、魔力の消費が関係してきますよ。なら、より消費が少ないアロー系になってしまいますね」


「そうだな。魔力消費が少なく、更に最上級魔法に並みに匹敵するなら、アロー系の方が極めやすいな」


「そうです」

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