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部屋でくつろぐ19

 朝練が終わりお風呂に入る。


「この湯は確かに温泉だわ」


「だろう?朝風呂も気持ちいいな~」


「確かにそうですね。朝練をならなくても、眠気覚ましの朝風呂も気持ち良さそうですね?」


「そうだな?そう言えば、この朝練の休みはいつだ?」


「えっ?ありませんけど。特に決まっていません。今まで、毎日、朝練をやっていますから」


「えっ?そうなの?」


「うん、確かに毎日やっているわね。私も気にしなかったわ。それに休みの日ならここで休めるし、疲れたら、ここで寝れば良いしね?」


 マリアが答えた。


「ここで?どこか寝る場所があるの?」


 エリサが俺を見た。


「ん?作ればあるよ。というより、昨日、母さんに創ってもらった」


「そうなの?」


「ああ、ま、ちゃんとした男女別々の仮眠室を創っておくよ。緊急時にも使えるでしょう?」


「そうね?それが良いわね」


「なんだか、この空間が色々な施設を完備しているようになったな?」


「確かにね。最初はトレーニング場としてやったのに、私達が色々とリクエストをしているから施設が増えていっているわ」


 俺が言うとママが賛同する。


「そうだったの?」


「そうだよ。始めは、ただ朝練をやる為の空間だったのだけどさ、ここもただのシャワールームだけにしようと思ったら、マリアの要望でこのお風呂場になって、ママの要望で、ママ達の部屋が出来て、それにパパの料理の修行場も出来ているよ。そして、今度は仮眠室でしょう?そのうちに宿かホテル……まあ、宿舎になるんじゃないか?」


「アハハハ。そうかもね?」


「けど、使うのは私達だけよ」


「まあね」


 俺達は風呂から上がり、部屋へと戻った。エリサもしばらくすればここに来る。


 母さんは買い物だろうが、父さんの姿がいない。もしかしたら朝風呂でも行っているのかな?


「お姉さま?」


「ん?」


「疑問に思っていたのですが。何故、男の人と別れて、別々にお風呂に入るのですか?アトランティスに居たときは、男女関係無く何時も一緒に水浴びをしていましたが?」


「えっ?」


「マジか!?」


 リクの(爆弾)発言にマリアと先生が驚く。


「あのね?俺達には、男女共に羞恥心があるの。男女の肉体があまりにも違うでしょう。それに男が女を襲う危険もあるでしょう。それは犯罪になるのよ。だから、風呂に入る時は別々なのよ」


「そうですか?私は気にしませんが?だって、私を襲う男の人はいませんでしたから」


「それは、貴女が族長の娘だからだよ。しかし、ここは、アトランティスではなくファーネリア王国。貴女はただの女性だよ。貴女を襲う男は居るよ。貴女は顔が綺麗だからね?」


 ま、襲ったその男はリクに返り討ちになるが。


「顔ですか?私、あまり自分の顔を見たことがなくて、分かりません」


「なら、はい、鏡。貴女の自分の顔を見なさい」


 リクに手鏡を渡す。


「えっ?コレが私の顔ですか?」


「そうだよ。リク、貴女の顔だよ。どう?綺麗でしょう?」


「はい。こんな顔をしていたなんて思いませんでした………」


「リク、お前は美人だ!それは自慢をしても良い位のな」


「確かにね?」


 先生とマリアも褒める。


「そんなに私の顔は綺麗なのですか?なんだか、実感が持てません。だって………」


 俺を見た。


「まあ、言いたい事は判る。お前と比べれば聖の方が確かに美人だ。完璧過ぎる位な」


「俺の体は神が創った体ですからね。しかも、自分の好みだと」


「自分好みか?」


「まあ、主に胸ですけどね」


「そうなのか?」


「そうですよ。女好きな83歳の幼女神ですから」


「そうなのか?83歳の幼女神って………」


 先生が驚いていたので、俺は神の成長の事を説明した。


 先生が。


「なるほどな。だから、私よりも年上でも幼女なのか」


「そういう事ですよ。見た目も人間でいう8歳児よりも幼かったですからね」


 そうだ。レイナの身長は8歳児の平均身長よりもかなり低い1mあるかないかの身長だったな。


 ま、レイナも神だからな、身長も自由自在に変えられるかもしれないな。


 そして、父さんが帰って来た。聴いてみると、やはり、朝風呂に行っていたようだ。そして、そこで兄さんやパパに会って、少し話したようだが、兄さんは終始緊張状態で話していたらしい。パパは昨日から話しているので、そうでもなかったようだ。

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