表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

109/729

部屋でくつろぐ17

休日2日目です。

色々とエピソードがあります。

 次の日。


 空間、朝練。


 軽食を食べている時に。


「えっ?王女様も参加ですか?」


 エリサが居て、ママと兄さんが驚いていた。


「そうですよ。私も少しは強くなりたいですし、それにマリアもやっていると聴いたもので」


 エリサはそう言った。


「ま、良いじゃあない?もし、これできつかったら、辞めればさ」


「聖!王女様に向かってなんて事を言うの!」


 ママが批判するが。


「真実だからさ、メニューは準備体操から始まって、筋トレが終わったら、各自の適正の重力での各距離でのダッシュをやってから、組み手や魔法の練習だからさ?」


「まあ、そうだけどね?」


「無理やりやらせるのと、辞めるのと、どちらが親切か?」


 ママと問う。


「………」


「確かにな、体が着いて来られなければ、辞めるのも手だが、しかし、最初から、このメニューをまともに出来る人間は早々いないだろう?」


 代わりにステラ先生が答える。


「そうですよ。だから、自分自身が合ったメニューをすれば良いんですよ。ダッシュも最低距離は1kmです。最長は50kmですよ。これは、朝練の時間内に帰って来られれば良いので、ランニングではなく、ダッシュと言っています。しかも、馴れてくれば、朝練の終了まで個人個人で重力も掛けますよ。重力は2G~最大10Gまでです」


 そう説明した。


「重力を掛けるのか?何故だ?」


「それは、更なる体力と魔力の向上の為ですよ。重力はただの重力ではありません。魔力を放出すれば、体が軽くなりますが、放出を止めると、体が重くなります。この訓練の目的は一定の魔力放出をする為の訓練です。戦いの時も役に立ちますよ」


「なるほどな?戦いの時に一定の魔力を放出をしても、体が馴れているから、よりその状態で長い時間戦えるのだな?」


「そうです」


「良く考えているわね?体の負担が大きいけど、その分の恩恵があるのね?」


「そういう事。自分自身、無理のないトレーニングをすれば良いのさ、逆に自分の体を苛めて無理すると、慢性的な故障が発生して余計に能力が落ちてしまうよ」


「それはあり得るな。回復魔法を施しても、同じ箇所をまた傷めてをしてしまうのがな」


「そういう事ですが、体を鍛えると、どうしても、無理をして故障が発生してしまいますから、そうした場合は無理をせずに回復に努めた方が良いですよ。それに風呂も温泉になり、湯治も可能になったから、丁度良いよ」


「えっ?お、温泉?」


「いつからだ?」


 ママと兄さんが驚いていた。


「昨日の夜からだよ。母さんが、男湯と女湯共に温泉にしたよ。掃除もリセットと言えば綺麗になるからね?パパにも言っておいて」


「分かった」


「まさか、温泉になっているなんて、気が付かなかったわ」


「俺もだ」


「えっ?リリカさんもガイさんもここに入っているのですか?」


「勿論ですよ。家のお風呂場よりも広いですからね。それに普段から使わないともったいないですよ」


「そうですね。私も昨日から使えるようになりました。もしかしたら、リリカさんと鉢合わせすると思いますね?」


「そうですね。さあ、そろそろ、朝練をやりましょうか」


「そうだね」


 俺達は準備体操を始める。


 そして、筋トレ。


 俺は基本的な筋トレに加えて、腕の筋肉や指を鍛えるトレーニングをやる。


 それを見ていた兄さんが。


「なるほどな?お前のトレーニングは昨日のアレに耐える為のトレーニングメニューだったのか?」


「そうだよ。あの技を俺の奥義にね。他の攻撃方法よりも、アレがかなり威力が高いからね」


 指弾術。魔力を親指に籠めれば籠めるほど、威力が増す技。理論上は、光速と同等の速さまで出来る事が出来るが、今の俺の全魔力や筋力では、万全で出来ても光速の一歩手前、準光速の指弾術が精一杯だ。それに体の反動やリスクも高いから、指弾術はまだ1発が限界の技だ。


「確かに、奥義と言うにふさわしい技だな?」


 兄さんが納得している。


「でしょう?でも、まだまだ、未完成な技だよ。もっと、精度や体を鍛えないとね?」


「そうなのか?」


「兄さん?何、お姉ちゃんの邪魔をしているのよ」


 マリアもやってきた。


「邪魔はしていねぇよ」


「本当に?怪しいわね?」


「本当だ!なぁ?」


「まあね。あっ!兄さんに聞きたい事があった」


「おっ?なんだ?」


「兄さんはC組になってから不良になったの?」


「ああ、そうだな。思えば、俺がC組になってから不良になったな?それが?」


「今度、リクがC組に入る事になるんだよ」


「なっ!?それは拙いだろう!俺みたいに不良になるぞ!!」


「そうなんだ。だから、父さん達が、学園長に抗議をするんだよ」


「なるほどな?確かに、抗議はした方が良いだろうな」


「でしょう?だけど、これで確信したよ」


「「えっ?」」


 兄さんとマリアの2人は頭に【?】マークを浮かべていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ