プロローグ ~殺された主人公~
まずは自己紹介からだな。俺の名は山瀬 聖だ。歳は15才で中学を卒業したばかりの不良だ。
と言っても、俺は一般的な不良ではないが……それはいいか。今、俺は自転車に乗って友達んちの帰り道のところだった。
空から突然、白い物体が現れ俺の頭から覆い被さるように激突した。
圧迫死の即死だった。
避ける余裕さえなかった。
こうして俺は15年という短い人生に幕を閉じたのだった。
と、思ったら、俺が目覚めたところがベッドの上だった。
「ここはどこだ?俺は………?」
上半身を起こし、辺りを見回す。
真っ白く、ただ広い空間で、天井が見えない、壁もない、俺が見える範囲で、ただ広い空間にベッドがポツンと一台置いてあるだけだった。
「なっ!?地平線が見えない!?一体ここはどこなんだよ!そもそもここは部屋なのか?それとも外なのか?」
俺の頭はパニック寸前だったところに。
「あっ。目覚めたのですね?良かったわ」
と、白い翼を何枚も背中から生やしている金髪美人の女性がいつの間にかやって来て、俺に話し掛けた。
「なっ?どこから来たんだ?それに翼がある?本物?」
「ああ、申し遅れました。私、ミカエルと申します」
「ミカエルさん?」
「はい」
と、ミカエルさんは笑顔で答えた。
「ここは一体?」
俺が質問をするが。
「少し待ってて下さい。今、私の上司を呼びますから。レイナ様!お目覚めになられましたよ」
ミカエルさんは明後日の方向を向いて、誰かに呼びかけた。
すると。
「目覚めたの~ミカちゃん~」
女の子が、イヤ、幼女がいた。その幼女の服装は何故かジャージ姿だった。胸ネームに大きく【れいな】と書かれていた。
「はい!って、ちょっ、ちょっと止めて下さい!レイナ様!!」
レイナと呼ばれた幼女が、ミカエルさんに抱き付き、ミカエルさんの大きな胸に顔をうずめてグリグリとやっていた。
俺はこの光景に呆気に捉えた。
そして、頭に大きなタンコブを作った幼女が。
「ごめんなさい~。ボク、キミを殺しちゃったの~」
「はぁ?」
言っている意味が分からない。
「あの白い物体を運んでいる最中にうっかりと手を滑らせて、運悪く、お兄ちゃんに激突しちゃったの~ゴメンね~?」
幼女が首をコテンと傾げながら謝っているのか?
「じゃあ?何?あんたが俺を殺したと?で?ここに居る俺は何?で、あんたは何者なんだよ?ミカエルさんがあんたの事を上司と言っていたが?」
「ボクは神だよ~。これでも世界神~。そして、お兄ちゃんは魂の状態~で、ここはお兄ちゃんの魂を安定している結界なんだよ~。ボク達、神に殺された人間は魂が消滅してしまうのだけどね~?お兄ちゃんの魂は運良く消滅を逃れたの~。だけど~、不安定だったから、この結界で保護したのよ~。しかし~、普通はここまで大きくないのよ~精々畳1畳分があれば良いのだけど、お兄ちゃんの魂は規格外だね~?ボク、初めて出会ったわ~」
ニコニコして答える幼女。コイツ、俺を殺した反省なんて少しもないのか?
「ほう?それで?俺をどうするんだ?生き返らせてくれるのか?」
幼女に質問する。
「そうだよ~。しかし、今まで住んでいた所はダメだよ~もうお兄ちゃんは死んでいるからね~」
「誰が殺したんだよ!あ゛あ゛っ!!」
笑顔で言う幼女についに頭に来て睨んだ。
「お兄ちゃん、怖い~ミカちゃん~助けて~」
幼女がミカエルさんの足下に抱きつく。
「レイナ様!貴女がいけないのですよ!反省して下さい!!ごめんなさい。えーっと」
「まだ名乗っていなかったな。俺は山瀬 聖だ」
ミカエルさんに名前を教えた。
「はい、聖さんですね」
「ハァー、この幼女が何故貴女の上司なんだよ?ミカエルさんが上司なら分かるが?まだまだガキじゃん!」
「ガキじゃないもん!ボクはコレでも83歳だもん!!」
「ほう?83歳のガキね?ヨシヨシ、お兄ちゃんが頭なでなでしてやろう」
レイナの頭をなでなでしてやる。
「止めて!ボク、男嫌いなの~!ボクに触らないで~!」
そう言って、幼女は俺の手を払う。
「レイナ様!!」
ミカエルさんが怒る。
「フンだ!」
「分かった分かった。もう触らない。で、この俺はどうすれば良いんだ?さっさとあの世とやらにに逝けば良いのか?」
「聖さん、もうここがそうですよ。ここは神の世界で神界と呼ばれている場所ですよ」
ミカエルさんが答えた。
「そうなのか?だったらどうするのだよ?」
「だから~お兄ちゃんはボクが管理している世界に転生させあげる~。お兄ちゃんは、赤ちゃんから始める~?それともこのままの歳で転生する~?」
「このままの歳だな。記憶は持ったままだろうな?」
「勿論だよ~。そして、お兄ちゃんが転生する世界は魔法が存在している世界だから、ボクと同じ魔力量並みにしてあげる。後は何が欲しい~殺しちゃったお詫びで特典をあげる~」
「えらく気前が良いな?なら、想像と創造の魔法が使えるようになりたい、いろんな言語が分かる魔法やあらゆる(必殺)技や魔法を使えるようになりたい」
「分かった~万能の能力ね~?」
「おう?そう言えば良いのか?」
事細かく言った俺がバカみたいだな。
「そうだよ~後は~?」
「ない」
「そうなの~?ないの~?じゃあ、このまま転生させても良いんだね?」
幼女がニヤリとするが、俺はその意図が分からず。
「ああ!良いぜ!」と答えた。
「分かった~あ、後、死んだらボクの部下の神として、ミカちゃんと一緒に仕えてね?お兄ちゃんは魂は凄いからこのまま輪廻転生するのがもったいないから~」
「あ?男嫌いじゃあなかったのか?」
「その点は大丈夫だよ~」
「うーん、ま、いいか。分かったよ」
「約束だよ~。じゃあ、死んだらまた会おうね~?お姉ちゃん~バイバーイ~」
「オイ、ま………」
俺の視界は真っ白になって、後は分からなかったが、お姉ちゃんって?
聖が去った後。
「レイナ様。絶対に聖さんは怒りますよ!!」
「えー?ボクは悪くないもん~ちゃんとお姉ちゃんの希望を聞いたもん~」
「レイナ様!!」
「ミカちゃん~怒っちゃや~。ボクは男嫌いだって言ったよ~?お姉ちゃんはその事の希望は言わなかったから、ボク好みにしたのよ~?」
レイナは詫びれる様子もなかった。
「それはレイナ様が巧妙に隠したのでしょう?それに聖さんも分かりませんよ!何よりも、上に言わずに独断でやってしまって良かったのですか?」
「大丈夫だよ~。この結界の本当の目的は魂の存在を隠す為の結界だよ~絶対にバレないけど、こんなに規格外の結界を張るとはボクも思ってもいなかった~一体、あのお姉ちゃんは何者なんだろうね~?」
「そうですね?しかし、彼が死ぬまで分かりませんよ?」
「そうだね~?」
そう、私達はこの時はそう思っていた。しかし、私は直ぐに聖さんと再会をはたす事になるなんて、思ってもいなかった。そして…………。
のんびりと更新していきますので宜しくお願いします。
ブックマークや下にある★★★★★の評価やいいねの応援をお願いします。
していただければ作者は泣いて喜びます。