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月の恋人 ―狼―  作者: 楓 海
15/20

方法

 読んで戴けたら、嬉しいです。

 兼城は真顔になって言った。


「総史、お前はこれからどうする積もりなんだ? 」


「ボクは.......」


 アシュラは俯いて黙った。


「天野の家には、行ったのか? 」


「行ったけど、何も思い出せなかった

 でも、できれば戻りたいんだ

 人間に戻って、記憶を思い出して家に帰りたい......」


 兼城は顎に指を当て言った。


「現実的に、そう言うことは可能なのかな

 単純に怒りを鎮めれば元にもどるのか? 」


「怒りを鎮めるって、どうすれば鎮められる? 」


 兼城は難しい顔をして、その場に座り込んでタバコを取り出した。


「見当も付かないよ」


 三人は黙りこくって、訳も無く落ち葉を見詰めていた。


 兼城が立ち上がって言った。


「過去にそう言った前列が無かったか村の人たちに、それとなく訊いてみるよ」


 アシュラも立ち上がって、しっぽを振って兼城を見上げた。


 兼城は言った。


「あまり期待はできないけどな」


「それでも有り難う

 心強いよ」


「それじゃ、僕は仕事があるから行くよ」


 行き掛けた兼城は、何かを思い出したように逢魏都を振り返った。


「逢魏都ちゃん、総史をなるべく外へ出さない方がいい

 木下さんで飼っている鶏を総史が襲ったと言って、村の人たちが怯えてる

 この村の人たちは事実より噂を信じる傾向が強いんだ

 エゾ狼とバレても厄介だ」


 逢魏都は大きく頷いた。




 帰り道、逢魏都にリードを引かれながらアシュラは言った。


「まさか、ボクが狼になったのが神様のバチだったなんてね」


 逢魏都は言った。


「所詮、動物は生きる事に貪欲なだけで、人の倖せを思って修行に人生を捧げる仏様のように慈悲を持って許したりはしないんだね

 

 酷いよね

 アシュラの意思で扉を壊した訳じゃ無いのに

 狼にするならタックルした兼城さんでしょ

 アシュラを狼にしちゃうなんて、勘違いも甚だしいよ」


「でも、そのお蔭でボクは逢魏都に出逢えた

 ちょっとだけ感謝かな」


 逢魏都は少し照れたが、それを隠す為に肩を竦めた。





 読んで戴き、有り難うございます。


 暫くもへーぇと生きていたら、大切な事をお伝えするの忘れてました。

 いつも、お世話になりまくりの姐御こと、水渕成分様が今連載されてるんです❗

「ロスハイムシリーズ 第三章  少年冒険者の戦闘、告白、そして、これから」

 クルト少年の物語です。


 そして、この方もお世話になってます、恣迷様の連載作品。

「女性から嫌われる体質だった俺が、本気でアプローチされている件について」

 こちらはランキング上位にランクインされているほどの人気作品です。


 どちらもお二方の凄い力作です。

 興味が湧いた方は、決して読んで損はさせませんよ❗ 笑


 しかし、皆様タイトルが長い。

 この間、活字中毒の娘とトップページ見てたら、タイトル突っ込まれました。

「おかんのタイトル、今時のタイトルから浮いてる❗ 」

 ハイハイ、どーせ古くさいですう。笑


 タイトル長くしたら、憶えられないんですう。笑



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― 新着の感想 ―
[一言] 外に出られないというのは、きついですね。 拙作の紹介、ありがとうございます。
[良い点] おーー獣医さん、やっぱり良い人みたい。 ちょっと安心しました。 過去の喧嘩の理由が気になりますね!! 物語、これからどんな方向に進むんだろう……。 まだ日本にも、古い慣習を持った村、ありそ…
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