噛み付け
申し訳ございません❗
操作の不手際で、途中までしか投稿されてませんでした❗
編集しなおしました。
宜しければ、読んでやって下さい❗
「逢魏都ぉ、お腹空いたあ」
キッチンで晩御飯の支度をする逢魏都の後ろを狼姿のアシュラは、しっぽをゆらゆらさせながら、うろうろしている。
「あんまり急かさないでよ
料理、そんな得意じゃないんだから
こんな事なら、ドッグフードも買っておけば良かった」
アシュラは耳をピンと立てた。
「今の聞こえたよ
あくまでボクを犬扱いする気だな
ドッグフードなんか食べさせたら噛み付いてやる」
「そんな事したら、リクエストのジャージャー麺に豆板醤ひとビン入れちゃうんだからねー」
「ひでえ......」
アシュラは首を垂れた。
「だいたいジャージャー麺が好きな狼なんて聞いた事無いよ」
「いいじゃん
苦手なお料理が上達するよ」
アシュラはお座りすると言った。
「それに、人間に噛み付いたりしないよ」
「美味しくないから? 」
「ちがーう!
噛み付かれた人がボクと同じになっちゃうから」
逢魏都は椎茸を切っていた手を止め、温めていた鶏ガラスープの火を止めて屈んだ。
「同じって? 」
「狼になっちゃうんだ」
「それって......」
「逢魏都の言う通り、何かの呪いなのかも知れない
聞こえんだ、目を覚ます時......
仲間が欲しければ噛み付けって......」
「仲間が欲しければ噛み付け........」
アシュラは立ち上がって言った。
「そんな事してないからね!
ずっと淋しかったけど、それだけはするもんかって、心に決めてたから」
「偉い! 」
逢魏都はアシュラの頭に手を置いた。
「当然! 」
アシュラはまたお座りして胸を張り、銀色の目を細めた。
逢魏都はその場に胡座をかいて座り込んだ。
「仲間が欲しければ噛み付けって......
それを言ったのは誰? 」
アシュラは小首を傾げた。
「胸から湧き上がる様に聞こえたんだ
目が覚めた時に周りを見渡したけど誰も居なかった」
「うーーーん」
逢魏都は腕を組んで考え込んだ。
アシュラは静止して逢魏都の言葉を待った。
暫くの間、一人と一匹はそうしていたが、急に逢魏都は立ち上がった。
アシュラも立って逢魏都を見上げた。
「何か解ったの? 」
「全然、全く!
考えてもデータになることが少な過ぎるよ
取り敢えず、明日その目覚めた神社に行ってみない? 」
「OK」
アシュラはしっぽを振った。
読んで戴き有り難うございます。
「月の恋人」は無印と「月の恋人 ―花―」は、自分で描いたマンガの下地がありましたが、「人形」とこの「狼」は下地が無くて、1から新たに考えて書きました。
「人形」は失敗作だったかなあって思ってます。
勿論、自分の作品なので大好きですが、事件らしい事件も無くてラスト、ケンカして盛り上げて終わると言う、平淡な作品になっちゃったんですよ。
そこを踏まえて、「狼」は少しでも面白く読んで戴ける様に書いたつもりですが、上手くいってるかは自分では解らないです。 ほげ....
マンガの下地が無かった作品は「ラプンツェルの接吻 聖流編」と「人形」とこの「狼」と「駅」と「最後の嘘」だけです。
どうだったんだろう❔
面白かったのかなあ❔
「最後の嘘」は私の作品には珍しく、短編なのにユニークが三百になりました。
私の短編、普通は百アクセスあればいい方なので、これは快挙です。笑
今、スランプなのか倦怠期なのか創作意欲が湧かなくて困ってます。
忙しいのもあるのかなあ。
色々、挑戦したい事はあるんですけど。
なかなか、パソコンの前に座れない今日この頃です。orz




