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Lone train
彼の名前は碧野青詩
少々珍しい名前ではあるがそれとは裏腹に
今年から高校生になる彼は何をとっても平均値であった。
むしろ勉学においては不出来の位置付けにある。
彼は自分という[存在]は嫌いではないが自分という[人間]は好きでなかった。
理由としては簡単...人様に誇れるものが何も無いからである。
元々英語は嫌いではないので独学で勉強はした。
だが学業においては点が取れない。
昔から音楽が好きだがカラオケに行っても点数は取れない。
良く[優しい]とは言われるがこれも取り繕ったもので特筆したものでもない。
顔も決して悪くはないのだが周りを見渡せば自分よりも出来のいいお顔など掃いて捨てるほど。
だからと言って彼は殻に閉じこもる事はなく
ただただ
平凡に
友人とくだらない遊びをして
中学校も卒業過程くらいには勉強をした。
さてここまでが彼のプロローグである
語り部の私も皆様の暖かいご支援があればそのうちひょっこりと顔を出すやもしれません。
何卒よろしくお願い致します