愛に苦しむ者たちへ
俺のどうしようもなく稚拙で、
どうしようもない想いの滾りを受け止めてくれ。
我慢ならねえ。
一人じゃ受け止めきれねえ。
そんな想いを聴いておくれ。
この感情を。この熱情を。
我慢ならねえよ。聴いておくれ。
なんで愛なんてあるんだよ。
なんで永遠になんて言葉あるんだよ。
俺は誠実でいたいよ。誠実でいたい。
愛。愛。愛。愛。LOVE。
その言葉が自分に駆け巡ったとき、
俺はとても臆病になる。
一生。一生。今生だ。
結婚とかさどーでもいいの。
セックスとかさどーでもいいの。
愛だ。愛。
楽しいこと?楽しいこと?
満足できねーよ。
俺が求めるのは不変。不変だ。
セックスねー感じねーよ。
人と人とが交わる行為。
心が見える。
あけすけの愛のないセックスにはうんざりだ。
激烈でないんだ。
激烈でなければ。想いのたけり。
1+1はそれ以上でなければ。
誰とやった。気持ちかった。
くだんねー。くだんねー。
重みがねぇ。
おもしろみがねぇー。おもしろくないんだよ。
煮詰まらねーと。
煮詰らねーとつまらん。
自分の、相手の慰みものにするセックスなんて下らん。
人は愛を求める。
体がほしいわけじゃねぇ。
愛を求めているんだ。
誰かも言っているだろう。
誰もがもとめているだろう。
本気で向き合えよ。
自分を問い詰めろ。
相手を想え。
最終的には愛は押し付けだ。
自分のいっちゃん大切な人に押し付ける想い。
妥協するな。お互いに。
お互いの人格を、人生を慮れ。
好きな娘がいる。
とんでもねぇ野心家だ。
背伸びしている。目的の為にプライドを捨てられない。
目的のために手段を選んでしまうような甘ちゃん。
そんな愛おしい娘だ。
舐められたくない。
努力はしているけど、だからこそプライドは捨てきれねぇ。
そんな愛おしい娘だ。
そんな人間性が好きだ。
哲学が好きだ。
彼女がこれから人生でぶち当たること、
どんな答えを出していくのか気になる。
そんな彼女と自分の人生をぶつけていきたい。
そんな風に思っている。
俺はね、一生だ。
一生俺を愛してもらいたい。
だからありきたりな安い一生の愛でなく、
文字通り人を一生愛したいと思っている。
だから、一生愛するとか、幸せにしてやるなんて言えない。
感じて欲しい。そして想って欲しい。
そういう人になりたい。
わがままさ。どうしようもねーわがままだ。
だがそれを貫ける俺で在りたい。
俺である。
今時、こんな時代錯誤の硬派なんて笑われちまうだろ。
でもあえて今の時代じゃこれが普通で、
眼をそらしたり、直視しても辿り着けない、
一つの命題なんだと俺は思う。
人類の歴史の中で概ねだれもがぶちあたっただろう。
恋だ愛だなんだと。
俺は俺なりに向き合って、俺の愛を貫く。
飲み屋で他の男と夜の街に消えた今日も。
他の男に彼女が抱かれたいようと。
俺は貫く。貫くんだ。
そんなことは綺麗事で、心は抉れてる。
引き裂かれてフワフワ舞っているよ。
殺してやる。殺してやる。
今日の自分を。
常にそんな葛藤だ。
でも信じてる。
今日の自分が望んだ明日でないにせよ、
今日の自分を裏切らない明日が来ることを。