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愛の終着点

…熱い…体が熱い…

…痛い…心が痛い…

…苦しい…息が苦しい…


「ははっ…気分はどうですか?相当苦しそうですけど?」

「ああ…苦しいねぇ…。死ぬ前ってのはこんな感じなんだな…」

「そろそろですか。随分私に迷惑をかけてくれましたね。」

「へへっ…ざまあみろってことよ…」

「…まだ減らず口を叩く元気はあるようですね!これでどうですか!?」


ぎゅりん


「ゔぁぁぁぁ…ぁぁぁ…〜〜!!」

「はぁ…馬鹿な真似をするからですよ…?君はおとなしくここで死ねばいいんですから」

「あぁ…あぁ…ゔぁゔぁゔぁゔぁゔぁぁぁあああああぁぁぁ……!」

「…しかし、こうして直接手を下すのも爽快ですね。…ふふっ…苦しいですか?」

「ぁぁ…はぁ…俺の腕…どうなっちまったんだ…」

「私が90度、曲げてあげました。どうです?新感覚でしょ?」

「…ちくしょぉ…」

「まあ…静かに死んでくれさえすれば、もう苦痛は与えませんよ…」

「…俺は………死ぬのか?」

「…そうです。あなたは死ぬのです。」

「…まじかよ…」

「何を今更…私に手間を取らせた時点であなたの死は確定しているのですよ…馬鹿なんですか?」

「…馬鹿かもな…」

「…それを自分で言ってしまうとダメですよ。」

「いや、俺は馬鹿さ…大切な人を守りきれなかった…」

「ほお…興味深いですね。死ぬ前に私に話してくれますか?その人のこと」

「……やだね…お前なんかに話せねえ…」

「…そうですか…まあいいですが…」

「…んで、俺はあとどれくらいだ?」

「余命…3分ってところですかね。」

「…そうか…」

「…もしよければ、私が直接あなたに死を施しましょうか?3分の時間の苦しみを味わうか…一瞬の死を味わうか…どちらでもいいですよ。」


「なら…今すぐ殺してくれ…疲れた…」


「そうですか…わかりました。」

「んで…一言言わせてくれ…」

「ほお…良いですよ…」

「ありがてえ…」

「どうぞ…言い終わったと同時に…」

「ああ…」


すうぅぅぅっぅ………


『すまねええ!俺は死ぬ!ごめんな !愛してる!大好きだ!ありがとう!』


「お見事です。来世での希望を願っております。」

「へへ…クソ食らえだよ…」


ズバッ


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