女の子って...
ものすんごく遅れてしまいました。そのぶん量は増えたんですがね...
プレゼント選びか..女の子相手だと初めてだな。野郎なら何あげていいかだいたい判るのに...
どういうのが良いんだろう?花束を渡したらギザな奴と牽かれそうだし...何て言うか俺とは縁のなかった事をしているのだと思ってしまった。国王やってる奴が言うことじゃないだろうけど。
頭の中でそんな事を考えながら買い物をしていた。
「どうすっかな~、アリーの好きそうな物がまったくわからないな。」
「そこの青年、迷っておるのなら少し占っていかぬか?」
まぁ迷っているのは確かだし、頼ってみるか。
「お願いします。」
「よし、国王様のための占い始めるぞ。」
~一時間経過~
長すぎないかな?それとも気のせいで占いはこんなに長くするものなんだろうか?
「結果が出たぞい。考えすぎるのは良くないが、ある程度相手を思ってやると良い結果になるじゃろう。
王様よ、あせるでないぞ。」
「は、はい!」
心を矢で撃ち抜かれた気分になった。
~sideアリー~
男の人にプレゼントなんて考えたのは初めてかもしれない、貰うのなら指輪が良いな~…なんて私は何考えてるんだっっ!!!!!武志さんからもらえるならものすごく嬉しいんだけど、あの人鈍感だし、かっこいいと思ったら少しぬけてたりするし、まぁそこも良いんだけどね。って私はまた何を考えてるんだっっ!!!!
ああもう進まないなぁ.....そうだ!あれにしよう!
~side武志~
プレゼント選びはなんとかなったな。次は何をしようか?
「なぁ聞いたか?アストラス帝国で最強と言われてたアスタ エル ケイリーが模擬戦で惨敗したらしいぞ。」
「はぁ?嘘だろ?あの孤高の魔女だぜ?」
「それが本当なんだよ、それに勝った方は身寄りの無い十七歳の女の子らしいぜ。」
「アスタが手を抜いた訳じゃないんだよな?女の子相手だからとか言って。」
「調子にのっていたのは確からしいんだが、最強の防御魔法を一発で砕いたらしい。」
「一発で!?あれに勝てそうなのはうちの王様のキャノンだけだと思ってた。」
「確かにあれはな...」「だよな...」
「そうだよね、使っている俺が言うのもなんだけどあれはエグい。」
「そうだよな...って王様じゃないですか!すいません無礼な話し方して...」
「いや、いいよ。それよりもその魔法使い欲しいよね?」
「まぁうちにいてくれたら安心ですけど...アストラスの者ですよ?」
「ザンリ隊長もアストラス帝国の軍人だったよ。それに、身寄りが無いんだろ?それなら僕の知り合いかも知れないじゃん?」
「そういえば、王様も身寄り無いんでしたっけ?」
「そーだよ。ここではない世界の出身だからね。そういえば今何時くらいかな?」
「午後6時前ですが。」
「ヤバい!アリーと待ち合わせしてたんだった。いろいろ話ありがとー♪」
「なぁ、王様ってあわてているようで落ち着いているよな。」
「そうだな、まだまだ若いっていうのにな。」
「ごめーん!遅れたかな?」
「いえ、ぴったりですよ。」
「そっか、それなら良かった。アリー、えっと、お誕生日おめでとう!」
「武志さんもお誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう、これ俺からのプレゼント。女の子のプレゼント選び初めてしたからあまり自信無いけど喜んでくれたら嬉しいな。」
「開けても良いですか?じゃあ開けます。これは、番号札ですか?」
「そうだよ、酒場ので、そこに預けてるんだ。今から取りに行こうか。」
「二段構えって訳ですか。流石ですね、武志さんは。」
酒場まで少し歩いた。
酒場到着
「それをマスターに渡してみて。」
「マスターにですか。マスター、お願いします。」
「はい、かしこまりました。」
そういってマスターは3個の箱を出した。大きさは、大・中・小で、マスターは無言でここから離れた。
「この中に1個ずつプレゼントが入ってます。プレゼントのうちの1つは俺が選んだ本命のもの、あとの2つはただの紙切れと大事な紙が入ってます。」
「大事な紙って何ですか?」
「俺のラブレター」
「ラブレターですか。」
『大事な紙が当たりですね!』
「アリー、目がマジになっちゃってるよ!」
「すいません、武志さん。少々熱くなってしまいました。」
『しょ、少々?』
酒場にいる人達は、少々の定義について話し出した。
「武志さん、これにします。」
「それで、いいのかな?」
「はい!」
「じゃあ開けていいよ。」
「こ、これはネックレスですか?」
「そうだよ、君に似合うと思ったんだけど...どうかな?」
「嬉しいです。こんな素敵な物、貰ったことありません。」
そういってアリーは、泣いてしまった。
「マスター、後はお願いします。アリー少し外に出ようか。」
「はい...」
「嬉しいな、こんなに喜んでもらえると思わなかったんだ。もし嫌われたらどうしようと思っていたんだけどね。」
「私が武志さんを嫌いになるわけ無いじゃないですか!」
「そう言ってもらえるのは嬉しいな。」
「私は、武志さんが大好きなんです!」
「アリー、落ち着いてもらえるかな。僕もアリーのこと大好きだよ。だからね、ネックレスにもダイヤを埋めてバラの形にしたんだよ。」
「そうなんですか、...嬉しいです...」
「え、なんて?」
「何でもないです!じゃあ武志さん私からのプレゼントです。少し付いてきてください。」
俺の家の前に着いた。
「何故にここ?」
「ここが良いんです。そしてこれが私のプレゼントです。」
「え、」
「私のプレゼントです。あ、これもです。」
「これは、ブローチかな?」
「そうですよ。宝石も入れて貰いました。ラピスラズリです。」
「そうか。」
「それじゃぁ、おやすみなさい。」
「あ、ああ、おやすみ」
ほっぺにキスは反則だよな。
少し時間をさかのぼって
「マスター、今日アリーにプレゼントをするんだけど、ここに置いといてもらって良いかな?」
「かまいませんよ。アリーさんはあなたの思い人ですか?」
「まぁ、そうなんだけど、それよりもプレゼントなんだけど、こう3つに分けて選んでもらうようにしようと思うんだけど。どうかな?」
「良いんじゃないですか。でも、余った2つはどうするんですか?」
「それは、後でアリーの部屋に送ってもらえる?俺が足止めしておくうちに。」
「なるほど!では、承りました。」
「ありがとう。」
そしてアリーの部屋
「武志さん、ここまで凝ったことするなんて。」
中に入れてあった手紙を読んでみた。
アリーへ
お誕生日おめでとう。
君と誕生日が同じで、君のことを好きになれて僕は嬉しいです。
後は、君が僕のこと好きだったら良いんだけどね。(笑)
僕はこの世界で初めて会ったのが、君で良かった!
これからも仲良くしてね。
武志
本当にあの方は手の込んだことしかしませんね。
まぁそこが好きな所なんですよね。
武志さん、ありがとうございます。大切にしますね。
ネックレスも手紙も
レベル10 国関係無いじゃん
ブラックコーヒーっていいっすよね。