光
初小説投稿です。読んでいただけると嬉しいです(*^_^*)
目を開けると、暗闇の中に一人たっていた。
歩こうとしても足が動かない。ここはどこだろう、と思い首だけを動かしてみる。
すると、暗闇の中に一点の光が現れた。光は音も立てずに向かってくる。
そのとき。ゴン!と音がして体中に激痛が伝わった。
目が覚めた。夢か・・・。ベッドから落ちたみたいだ・・・
「いてえ・・・」
自分では分かってるはずなのについ声が出てしまった。ハッと思い出して時計を見る。
時計の指針はAM7:00を指していた。いつもなら起きている時間だ。
痛みに耐えながら、なんとか起き上がる。
洗面所の鏡に写った自分の髪型は寝癖ボサボサでたわしのようだ。
苦労して寝癖をなおし、朝食を済ましてから家を出てバス停まで走り、止まっていたバスに急いで乗った。
俺の名前は柊 蓮真という。
宮ノ内高校に通う高校一年生だ。宮ノ内高校は学力では県内で中間くらいの
高校だ。しかし、スポーツ面では県一番の強豪校で、
生徒の約二分の一が運動部に所属している。
俺の所属しているのはサッカー部だ。昨年県大会出場し、
優勝を果たした、と先輩達は自慢げに語っている。
バスに乗っていると次のバス停で見慣れた顔のヤツが乗ってきた。
澤山 蒼太だ。
蒼太とは中学の頃から一緒のクラスと部活だ。
優しくて明るい性格でおまけにルックスもいいので男女問わずモテる。
蒼太は俺のほうを見るが早く、
「おはよー蓮真!!」
と清々しい顔でニッと笑った。毎日彼の笑顔で俺の一日がやっと始まるような気がする。
「おう。おはよ」
「どうした?そのしけた面は。ベットから落ちたみたいな顔してるぞ(笑)」
ズバリ的中している。
「な・・なんで分かるんだよ・・・?」
「え!?カンに決まってんじゃん!そんな驚いた?」
「ああ・・。」
「あいかわらず騙されやすいな、お前!!」
蒼太は大爆笑し始めた。それを聞いてるとなんだか俺も笑えてきた。
バス内に俺たちの笑い声が重なって大きく広がる。周りにいる別の客達は俺たちを見て驚いたような顔をしていたが、全然気にならなかった。
そうこうして雑談をしているうちに宮ノ内高校前のバス停に到着した。バスから降りて高校へ歩いて向かった。今日も長い一日が始まる。
・・・・それにしても、今朝みたあの夢はなんだったのだろうか。この前も似たような夢を見たような気がするが、たぶんただの夢だろう。気にしなくていいや。
このときは考えてもみなかった。
これからの日常がその夢によって大きく変化することに・・・・・
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