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二人一組
「今日は…共同暗殺だ。」
共同暗殺…?
「暗殺者はお互い助け合わなきゃならない時もある。そのためだ。」
助け合う…?
…そんなの必要ねぇだろ。
暗殺は…標的を仕留める。
それが暗殺っていうのじゃねぇのか?
「じゃあ二人一組を作れ。」
教官が言うとみんな一斉に組を作る。
当然、俺に近寄るものはいない。
みんな…俺を…
「危ねぇ奴だ」
と遠巻きにしているから。
別に俺も低脳な奴らとなんて関わりたくないしいいのだが。
そんな俺に話しかけてくる奴が一人。
「余ってるっぽいから組んでやるよ。」
それは…あの髪の長い男。
そして…俺の苦手な男。
「ああ。わかった。」
殺騎 魔冬だった…
あんまり気分が乗らねぇな…