暗殺学校
俺の睡眠時間は短い。
仕事が終わるとすぐに寝て…
7時には起きる。
朝からは暗殺者のための学校に行くからだ。
この学校では暗殺の基礎から…
標的を素早く仕留める方法などを教わる。
だが俺はだいたいのことはわかっているので…
いつも実践組に回される。
実践組とは実際の暗殺をするという組だ。
この組に入れるのは暗殺者の中から選ばれた者。
まぁ俺にとってここに入るのは当然のことだ。
俺はいつものように実践組の待機場所へと向かう。
すると…
「ん…?」
いつも見慣れた顔ぶれの中に一人だけ…
見たことのない奴がいた。
長い黒髪を一つに束ねている。
邪魔じゃねぇのか…
そんなことを思っていた。
よくいるだろう?
髪の毛の長い男って。
切ればいいのにな…
そんなことを思っていた。
そして…
教官が来る。
「じゃあいつものように実践授業を始める。…その前にだ。」
教官はさっきの髪の長い奴を呼ぶ。
「新しく実践組に入った奴だ。」
そう教官は髪の長い男を紹介した。
髪の長い男は俺らを一瞥した後
「殺騎 魔冬。別に世話になることなんてないだろうがよろしく。」
そう憎たらしいあいさつをする。
俺…こいつ苦手だな…
自分と似ている殺騎に苦手を覚える俺だった。