恋愛系(3)
愛情よりも深いもっと忘れられないものってなんだと思う?
無邪気な笑顔のしたに残酷な冷え切った心を持っていた子がいた。
どんなことも自分のことと考えず感じずに生涯、人生という舞台に立たなかった子がいた。
無表情の下に孤独を抱え、誰よりも愛を欲した子がいた。
彼女は彼と出会い、彼を愛した。
彼は彼女と出会い、彼女を愛した。
彼は二人の物語の読者となった。
彼女は彼からの愛よりも、もっともっと強い感情を、絆を、忘れることのできないものを望んだ。
彼は彼女からの愛を、絆を、もっと確かなものにしたかった。
彼は二人の気持ちのすれ違いを知っていながら、傍観し続けた。
彼女は愛よりも強い感情・・・憎しみを彼に植え付けようとした。
彼は彼女を愛するあまり彼女のことを憎んでしまった。
彼は彼女の彼への歪んだ愛と彼の彼女への行き過ぎた愛を見ていた。
彼はやがて彼女への愛憎から彼女を殺そうとし、彼女は彼への愛情から彼に殺されようとするようになる。
彼は二人の純粋とも言える狂気と愛の物語を最後の最期・・・二人が死ぬまで見続けていた。
単純に全員狂っているというお話です。
ちなみに裏設定で少年二人は兄弟、少女は少年たちのいとこという近親相姦的な設定があるみたいです。
近親相姦設定にはまっていた中学の頃のものがたくさんあるので近親相姦ネタはまだ結構出てきます。