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恋愛系(13)
暖かな日差し、ゆらゆらと風でそよぐカーテン、安心できる仄かに漂う香り、微睡む意識。心地の良い空間。私の世界の全て。
私はこの部屋からは出られない。出ることは許されていない。私のような状況を幽閉と呼ぶのかもしれない。けれど、私はこの生活を不自由だと思ったことはない。平穏で平和で、望めば必要なものは手に入る。
だから、考えたことなどなかった。この状況が異常であるなどと。
ある日、私の世界の静寂を侵す者が現れた。彼は私と同じくらいの年頃だった。小麦色の健康的な肌をしていて明るい笑顔を持っている男の子だった。




