恋愛系?(5)
昔々、ある国の城下に千花という娘が住んでおりました。小さな頃に両親が亡くなってしまい年のはなれた姉十花を助ける為、花屋さんと服屋さんで働いておりました。
彼女は十五歳で姉は二十三歳でした。そろそろ結婚してもいい年頃の姉が恋人の影もないのを千花はたいそう気にしておりました。
ある日、千花の働く花屋さんに黒いローブで顔を隠した不審なお客さんがやってきました。お客さんは花を見ながらきょろきょろと何かを探すように辺りを見回していました。
そんな不審なお客さんに千花は「何かお探しですか?」と店員らしく聞きました。彼女としては当たり前のことをしたのですが、不審なお客さんは何故かいたく感動して「探し物があるので手伝っていただけませんか?」と聞かれました。そもそも、花屋の店員である千花は探し物を手伝うというのは仕事の範囲外でした。
しかし、不審なお客さんは「お礼もちゃんと支払いますから」と言って聞きませんでした。
千花は結局なし崩し的に不審なお客さんの探し物のお手伝いをすることになったのだった。
最初はシンデレラみたいに玉の輿に乗る女の子の話だったつもりでした(苦笑)




