魂の色
魂の色が見えるようになったのは、うんと幼い頃だった。
どうにも私というものは霊感が強いらしくそういうモノが見えた。
大抵の人の魂は灰色で感情によってほのかに色を変えた。
私は、そんな魂に強く惹かれたし、魅了されていた。
彼の魂に出会ったのは、私がいい大人になった頃だったと思う。
彼の魂は他の人とは全く違った。異質、異端、異常、そんな言葉が似合う彼の魂は、いっそ不思議な程禍々しく、他の魂とは違いいつ見ても同じ色だった。
私は怖かった。彼の魂が・・・彼自身が・・・。だから・・・私は逃げてしまった。彼から。
もし・・・私が逃げなければ、彼は救われてたのだろうか?
私が・・・・・・私が彼を見捨てたのだ。嗚呼、彼はもう救われることはないだろう・・・。
魂が見えるとしたら、僕の魂は何色なのだろう?
うんと幼い時考えていたそれは、幼い僕には難しすぎてよくわからなかった。
母は貴方の魂ならきっと綺麗な色よと言ってくれた。
けれど・・・今はどうだろう?
僕の魂はきっと禍々しく汚い色だ。
僕は罪を犯し過ぎた。嘘に嘘を重ねるように罪に罪を重ねてしまった。
きっと母が生きていたら、ダメじゃないの!としかるだろう。
けれど母さん・・・僕はもう戻れないのです。罪を重ね続けた僕は罰せられなくてはなりません。きっと僕が犯した罪を知ったら、貴女は赦してくれないでしょう。僕も赦されることを望みません。
だから・・・せめて消えない罰を刻みつけて・・・・・・。




