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竜飛岬

 今回の旅には太宰治の『津軽』を持ってきている。

 ホテルで読んでいると、竜飛岬(たっぴみさき)の記述があった。

 というわけで三日目、竜飛岬である。


 新調したブーツをはいてワンマン電車に乗る。

 朝からちらほら雪が降っており、田園地帯に出ると青森らしい光景に出会えた。


挿絵(By みてみん)


 蟹田駅で降りる。マップによると、ここからの移動は『わんタク』なるもの。

 わんタクとはなんなのか。バス停に行ってもそれらしい名前はない。


 右往左往していると、駅前に数台の車が止まった。もしやと思い、近づくとドアが開く。

 10人乗りのバンで、行先を告げると料金先払い。


 乗客は二人だけ。軽く吹雪く田舎道を走ること二時間、海岸に出た。

 到着地が近づくと、運転手が説明してくれた。

「ここがトイレ、上にも建物がありますけど、今は閉まってますので。ホテル前、帰りはここからも乗れます。あの階段は展望台行き。ここが石川さゆりの記念碑」


 終点まで乗っていたのは私ひとり。降りると何もない。さいわい、吹雪はやんでいた。

 凍える寒さの中、展望台へ続く細道を登る。海保の建物を通り過ぎ、てっぺんへ。


 津軽海峡。かなたには北海道の影。

 来てよかった。


挿絵(By みてみん)



挿絵(By みてみん)


 ホテルで昼食。同じ運転手のお世話になり、蟹田駅へ。

 電車まで時間があったので、構内を見て回った。

 ガラスケースに治められた酒瓶に、太宰の顔。『太宰の親友、N氏が好んだ蟹田の日本酒』

 太宰は津軽には人間にならされていない自然があり、人々も気骨があると書いているが、もうすっかり都会人特有のちゃっかり症に覆われている様子である。


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