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第6話 家族との出会い

2024/9/30 投稿します。

以前から書見をしていただいているみなさまに感謝いたします。

今回は読みやすいはずだと思っています。よろしくお願いします。

「さあ、力を示したわ! 約束の通り私が勝ったわよ! だから母の居場所を教えなさい! そして、お母さんを返して!」


 私、【遠本刀子(とうもととうこ)】は、ゼーズの審判の問いに応え、願いを求める試しの戦いに勝利し、母である【遠本咲久(とうもとさく)】の所在を知る権利を得る。


「ちょっと、聞いているの!」


 さっきまでじょう舌だった声に反応が無い。

 もしかして私は騙されているのかしら?

 この後でもう一戦があるとしたら、私の人生はここで終わってしまうだろう。


「さあ、母を返しなさい!」


 そんな思いとは関係なく、壁に埋め込まれている丸い晶石が、金色とした輝きを浮かべていく。


「それはできない。その者の意志はすでにない。魂はすでに生まれ変わっている。その願い、諦めよ」


「そんなはずはないわ! 運命晶石に光りがあるもの! お母さんは生きているはずよ! 約束の通り、母を返して!」


「ふむ……。少し待て」


 運命晶石とは、魔石の一種。血を与えることで、その行為者を所有者とすることができる。命がある限り、その所有者の持つ魔力の特色光を保存しておくことができる。その色彩の強さで、所有者の存命を証明することができる。 

 私は家族全員分の特性を一つの石に登録している。

 その返しによれば、桃色の光を今でも放つため、母の存命が確信できる。


「まだなのかしら?」


 巨大な水晶の祭殿。

 どういう仕組みかは分からないけど、声と光がリンクをしている。

 丸い晶石が黄金色こがねいろの輝きを放つ。


「サクには世話になった。その方にとっても大切な魂であるとするならば、今から伝えることを答酬(とうしゅう)し、そなたへの願いとしよう。よく聞きなさい」


 この様子だと、お母さんは本当に亡くなっているのね。

 意外だわ。悲しくないもの。

 だって、望みを捨てない意思を持ち続けるよりも、その予想を受け入れた方が楽だもの。

 これ以上お母さんのために時間を使いたくない。それが私の本心であることを、今はっきりと分かった気がしたわ。


「サクは死んだ」


「そう……」


「時間差というものがある。魔力は扱う者によって違う。サクは存在しない。ゆえに残滓がその役割を果たしている。いずれはその運命晶石とやらの輝きも消え失せてしまうだろう」


 思ったよりも悲しいものね。胸が苦しくなるわ。


「サクの願いは叶った。夫の魂と再会する恋慕。巡り会い、共に暮らすという想いはすでに昔こと」


 お母さんはお父さんに会いたいと云っていた記憶がある。そうか。母さんは夢を叶えることができたのね。


「巡り渡る転生の因果。サクの魂は真夢の世界に流れている。そしてまた、そなたが知る世界に戻っている」


 私の父である【遠本優悠(とうもとまさはる)】は、すでにこの世を去っている。それは、運命晶石の輝きによって、証明されていること。


「ゆえにその方の願いは、サクの魂を引き寄せる者との出会いに変えさせてもらおう。たった今、誓言契約の不履行によって、綻びが生まれたばかり。これも運命の導きによるもの。必然にして、偶然が起こした奇跡の道理。よって、その方は甘んじて受け入れるがよい」


 視界が白く彩られる。


「くっ!」


 辺りがまばゆい光に満ちる。

 余りのまぶしさで、私は思わずまぶたを閉じる。

 閃耀せんように、閉じたまぶたの闇さえも輝き、眼球をビリビリと痺れさせる。

 しばらくは目を開けることができないとした神経のうずきを感じ、怒りが込み上げてくる。


卑怯ひきょう者! どういうつもりよ!」


 視えない周囲のどこかに、魔力の反応が感じられる。

 何かが居る。新たな敵なのかしら?

 私は身の危険を直感し、腰ベルトからブルーポーションを抜き取ると、びんふたを親指で外し、一気に飲み込んだ。

 しびれが癒え、空になったポーション瓶を投げ捨て、まぶたを強引に開く。

 閉じたい欲求に耐え、帯刀したマナブレードを右手で抜き取っていく。


「この者はニルトという。その方と同じ血を宿す者。この場にて自由を体現し、奇跡を叶え、願いを求めたそなたに対する褒美とし、この者を育てる役目をくれてやろう」


 そんなの要らないわよ。


「え? 子供?」


 緑のドレスコートに、白いブーツ。お団子頭で背が低く、黒い髪の少女。


「そなたの願いは叶った。これより異相世界の誓言を失効する。それに伴い、破滅となる推定世界が崩壊した。見事である。これにより、新たなる希望の未来が開かれる。我が名はティア。その者と所縁(ゆかり)のある緑人ろくじんである。ゆえに、その方ともまた会うにことになるであろう。刀子と云ったか? 今より扉の外に転移する(ゆえ)、共と立ち去るがよい」


 足下に光の線が模様を描く。その魔力が余りにも強く、鳥肌が立つのを感じてしまう。


「ちょっと! どういうことよ!」


 私は意味が分からずに構えていると、その光る円陣が形になる。そのせいなのか、脳裏に移動先の様子が見えてくる。

 ショウが困った風に涙を浮かべている。扉に何度も両手を打ち付け、泣き崩れるようにしゃがみ込み、肩を震わせている。


「よいな。その者はそなたと同じ血を引く者。我にとっても大切な存在である。疎かにしないよう、必ず見守って行くがよい。決して忘れてはならん。大事に子として育てよ」


 巨大な晶石に、少女の面影が映し出される。

 黄金色に輝くカールの長い髪に、白いドレス姿をしている。

 私はなぜか尊い気持ちになり、無意識に安心感を覚え、全てを受け入れたい心持ちになる。

 泣き崩れているショウの背中を視界に入れ、早く伝えたい、抱き締めて上げたい、そう感じていく。

 その思いが通じたのか、まるで帰還石で転移したかのように、その場の景色が一瞬にして移り変わる。

 地面に足が付く。

 泣いている夫に無事を伝えるため、他の仲間の視線を気にせず歩く私は、背中を優しく抱き締める。


「とまあ、こんな感じなんだけどね。もう少し経つと、あなたたちに妹が増えるから、後のことはよろしく頼むわね」


 やっぱり、急に言われても困るわよね。剣ちゃんは半信半疑だって顔をしているし、朱火ちゃんは困ったように悩んでいるし、特に嫌そうな顔をしている弾矢くんも悩んでいるようだしね。

 話が大げさで、作り話だと思っているのかしら?

 そうねえ。説明の仕方がいけなかったのかしらね。

 私は守秘義務に違反しないように母の死を伝え、隠しエリア管理者攻略の偉業を報告し、その報酬の代わりに、少女を一人連れて来たという説明をしたのだけど、どうも嘘を付いたように思われたのかもしれない。

 大方、私とショウが隠れて生んだ子だと思っているのかもしれないわね。


「私には異論がない。母さんがそれで良いというのであるならば、問題はない。ようは新しい妹ができたのであろう? それよりもその子が心配だ。この家に馴染めるのだろうか。私と気が合うのだろうか。今はそればかりだ」


 流石は剣ちゃんね。空気を読むのが上手いわ。お母さんもね、凄く困っているのよ。


「大丈夫よ。きっと剣ちゃんも気に入ると思うわ」


「そうだといいがな」


 長女にしてしっかり者の娘は頼りになるわ。幼いころから連れ回したダンジョンで育ったせいで、身の回りのことは自分でしっかりと整えることができるようになってくれた。今では家事の仕事も任せられるし、お母さん、もの凄く助かっているわよ。


「姉さんはそれでいいのか?」


 そうね。弾矢くんはお母さんに懐いていたものね。死んだなんて受け入れられないわよね。


「ああ、私は構わないと思っている」


 弾矢くんにとって母さんは、ある意味師匠のような人だった。

 ワーレフになるための心構えを教え、生きることを説き、父の後姿みたいな考え方を遠回しに伝え、その生きざま体現してくれた。

 だからかしらね。私が少女を引き取ると話題に上げ、死んだ母さんから意識を反らそうとしている。そう弾矢くんは感じているのかもしれないわね。


「朱火は、いや。なんでもない」


 悲しいわよね。辛いわよね。でも仕方ないのよ。人間はいずれ死ぬ運命なのよ。


『トルルットトルルルルットットルットー』


「あら? パパからだわ」


 私はソファーの上に置いたドロイド型携帯電話を手に取り、昔に流行ったロボットアニメの着信メロディーを聞き流し、指紋認証に集音機能の音量を最大して、通話の許可をする。

 そのままテーブルに置くと、バーチャルアシストアプリに登録した夫の笑顔が浮かび上がる。


「やあ刀子。おはよう。それに、皆も居るようだね。元気にしていたかな? 話は聞いていると思うけど、私たちは玄関に居るよ。皆で出てきてくれないかな? 早く新しい家族を紹介したいからね」


「分かったわ。今から出るから、少し待っていてね」


「ああ。待っているよ」


 私は立ち上がる。

 すると、子供たちも私に続いてくる。

 テーブルに置いた携帯電話の通信が切れたのを見計らい、リビングから廊下へと歩いていく。そのまま玄関口に向かって靴を履き、三人がそろうのを待たずに、玄関の扉を開ける。


 夫の【ショウ・カイン・遠本】が、「やあ」と、出迎えをしてくれる。その後ろに隠れている新しい娘の【ニルト・ファブリス・遠本】が、可愛い顔を覗かせている。


 髭の無い夫のほほに私はキスをする。

 早朝に会ったばかりなのに、もう寂しいのかしらね。親愛のハグが情熱的で力強い。


「ママ……」


 後ろに控えている主役のニルトちゃん。可愛い。思わず抱きしめたくなるわ。ブラウンゴールドの長い髪に赤いリボン。とっても似合っている。

 昨日買って上げた黄色いワンピースもおそろいね。


「あの……」


 圧倒的に美人のニルトちゃん。不安なのかしら? 夫のスーツシャツの(すそ)を後ろから握っている。エメラルドグリーンの瞳を私に向けて、じっと見上げている。

 家の中が気になるのかしら? 玄関口に居る三人にときどき視線を向けている。

 三人はどう思うかしらね? ニルトちゃんを観てどんな反応をするのか楽しみね。


「ほお」


「へえ」


「ん」


 ほらね。可愛いでしょう? この子があなた達の妹になるのよ。

 ニルトちゃんが夫から少し離れるように後ろへと二歩下がり、胸に左手を当て、両手でスカートの裾を摘まみ、軽く膝を曲げて、お辞儀のポーズ。

 どこで覚えたのかしら。綺麗な挨拶だわ。

 そのまま立ち直り、胸に右手をそえて、下から私たちを見上げるように、柔らかく微笑む唇を静かに動かし始める。


「初めまして。ボクはニルトといいます。不束(ふつつか)で右も左も分からない慮外者りょがいものですが、今後は、刀子ママのように優れた人物に成れるよう、遠本家の末席に加えていただきたき所存です。以後よろしぅきゅおねがいしまぁふ」


 舌を噛んだわね。可愛いわ。


「ふっ、こちらこそ頼む。私が剣だ」


「ん。朱火です。仲良くしてくださいね」


「弾矢だ。分からないことがあったらなんでも聞いてくれ。オレにできることがあれば、なんだって相談に乗るからな」


「うん……」


 どうしたのかしら。突然泣き出しそうな顔をして。

 私はニルトちゃんが気になり、背の低い娘のために屈んで、話を聞く姿勢になる。


「どうかしたの? 何がそんなに悲しいの?」


 さっきまであんなに快活でしっかり者だったのに。エメラルドグリーンの瞳に涙を溜めて、かわいそうに、ほほまで濡らしている。

 私は娘の美しい髪を右手で優しく撫でる。


「だって上手く自己紹介ができなかったんだもん」


 なんて可愛いらしいのかしら。私は思わず慰めの言葉を告げたくなる。


「そんなことはないわよ。上手くできていたわ」


 この子は何にでも興味を示し、誰にでも付いて行こうとする気質がある。正直に言うと、悪い人に騙されないか心配になる。どうしていいか分からないけど、この子の泣いている姿を見ていると、胸が張り裂けそうになる。


「皆、ちょっといいかい? 久しぶりに家族団らんでゆっくりと過ごしたい。少し協力をしてくれないかい?」


 夫のショウが機転を利かせてくれた。


「そうね。早く中に入りましょう」


 私もショウの誘いに乗る。

 うつむくニルトちゃんの手を握り、「さあ、中に入りましょうね」と、玄関口に誘導していく。





「西暦2074年、9月2日、午後8時」


 ボクは今日からニルト備忘録を改め、転生日記を書くことにした。

 以前は印刷用紙を使って書いていたけど、家族の皆に日記を付けたいと相談したところ、全員から贈り物のようにノートを手渡されることになる。

 お姉ちゃんの剣さんが云った。去年まで使っていた物だ。これでも良いか? と、表紙違いの五冊を受け取る。

 兄の弾矢お兄ちゃんからは、古いがこれでも良かったら使ってくれと、二冊同じ物を渡される。

 朱火ちゃんからは、ん、と一言、三冊の学習ノートをもらったんだ。

 パパは少し見当違い。三人と仲良くするんだよ、と、嬉しそうに千円札を手渡してくれた。

 ママからは、お金のことは気になくていいから、必要な物は何でも言いなさい、と、大盤振る舞いを告げられる。豪華な日記帳を十巻セットで買ってもらったんだ。

 全員が優しくて、ボクはありがとうとお礼を伝えたのを覚えている。

 今も感謝をしている。新しく部屋まで用意してくれた五人には、まだまだありがとうと伝えたい気持ちのままだ。

 ボクは買ってもらった折り畳み式の置き机に正座で座り、この思いを新しいノートにつづっている。

 早速できた。

 書き出しが綺麗に書けたよ。

 次はどんな文章を書いて行こうかな?

 そうだ。

 今までの経緯を思い出してみようかな?

 まずはアイテム袋の中身からだね。

 なぜか分からないけど、書いていたニルト備忘録が、異空間収納袋にちゃっかりと入っていたんだよね。

 不思議なことに、ボクの記憶には全く無く、持ち出した覚えがない。

 だからアイテム袋の中に何が入っているのかは、今後整理をしてみないと分からない状況なんだよね。

 だってそうでしょう? 記憶に無いことが起きたんだから、確かめておかないと気持ちが悪いよね。

 それに、不思議なことと云えばもう一つ。

 異空間収納袋の形が変化したんだよ。その名も【妖精のアームレース】になったんだ。

 左腕に装着して、こうやって取り出しが自由なんだよ。


「中を見せてくれないかな?」


 そんな風に想いを乗せると、空間の中のイメージが浮かんでくる。

 棚の中に並んでいる沢山の道具や魔石に、装飾や衣服が見えてくる。

 イメージから取り出したい物を選んで、念じるように命令するだけでいい。ほら、こんな感じでね。

 グレートモア人形が出てきたよ。

 旅の途中でパパに買ってもらったんだ。

 大きくて、ふかふかで、気持ちがいいんだよ。


「えへへ」


 落ち着くね。

 良いでしょう。

 ボクのモアちゃん。

 可愛いかな?


「むふふ」


 次は何を書こうかな? どうせだから難しいことにしよう。

 ボクがどうしてこの世界にやってくることができたのかについて考えてみるね。

 その経緯をつづろうと思う。

 まずは、ボクが最初に居た場所についてのおさらいだね。

 ゴッデス島。ソロモン諸島から東の離れ。周辺の国々から不干渉地帯として登録されている危険海域に浮かぶ島。豪州のワーレフが始めて上陸し、塔の高さが余りにも神がかっていることから、その名が付けられることになる。

 そこに一人で一月ほど住んでいたボクは、六月一一日の朝、外に出て気づいたことがある。

 それは、街全体に張られている魔物除けの結界が薄れ、いつもよりも空気が淀んでいたことだ。

 そのせいで前日は早朝まで眠れなかったのを記憶している。今に思うと生存本能のような直感が働いたに違いない。

 六月一二日の夜に、それは突然に起きる。

 島の外の海から巨大な魔物たちが上陸し、街に流入してくる。

 まるで魔物の大行進と云われる最悪の災害、【ランナウェイバースト】が起こる。

 一匹一匹がザックスよりも強力で、ビューネルフィよりも強大。

 排除することもできるはずもなく、ボクは身の回りの物を回収し、急ぎアザーの南口へと逃げ込むことになる。


 雪が降り積もる寒い深夜の時間だったのを覚えている。

 凍てつく寒さの中で、無人の街は赤く燃え上がり、稲光と轟音をまき散らし、ときおり土壁がそそり立つ魔法の力を感じてしまう。

 魔物が居る気配が高まるように、空気中の魔素濃度が高く、魔法陣のような輝きが空いっぱいに広がっていく。

 世紀末。

 この世の地獄。

 カタストロフィとした言葉が似あうほど、辺りは怪獣が暴れる回る光景が広がっていた。

 凄かったよ。

 巨大なお花さんの化け物に、触手を生やしたお魚さんが無数に空から転移されて来る姿は、まさに絶望という形容が似合うほど。

 しかも新たに魔方陣を形成し、空を埋め尽くすほどの巨大な海獣の化け物が、後になって追加で現れる。

 急いで逃げたから食料もなく、外に出ることができないストレスからボクは、生きる望みを失うことになる。

 だから最後の賭けに出ることにしたんだ。

 溜まっていた魔力石を全部使って、誓言契約の解除を願うことにした。

 ビューネルフィが云っていた儀式を思い出し、十八階層の隠しエリア管理者の扉の前で、六芒星の形をした魔導陣の床上に、持っていた魔力石のほとんどを使って、誓言契約の解除を願う思いを言葉にした。

 すると、扉が開かれる。

 勇気を出して、中に入ってみると、祭式造りの石床に、円陣とした光の模様が浮かび上がる。

 そこに綺麗なお姉さんの虚像が現れる。


 久しぶりね、と。

 その落ち着きある声を耳にしたボクは、不思議と意識が薄れていく。

 薄れゆく中で、お母さんの暖かいぬくもりを感じ、お父さんに抱っこされるような心地良さを覚えることになる。

 ボクが赤ちゃんにでもなって、ママに頭をなでられる。

 ギュっと抱きしめられて心地がいい気分になる。

 そんな優しさに包まれて、全てがどうでもよくなり、ボクはそのまま意識を手放すことになる。


 その後は長い夢を見る。

 前世以前のボクだ。

 強い種族の子供だった記憶だよ。

 一人で生まれてスライムと共に育ち、養父に拾われる。

 生活は幸せいっぱいで、友達もたくさんできたんだよ。

 好きな人もできた。新しく義妹も生まれて、家族が増える。

 そうして成長していくボクは、どんどん強くなっていく。

 でもね。悲しい別れが訪れる。一人寂しく現象の理から外れ、関わった人たちから忘れられていくことになる。

 シードと呼ばれる超人になって、皆をいじめる敵をやっつけていく。最後は刺し違えるように人生を終えていく。

 そんな交通事故のような人だったんだよ。


 その後も永遠のような長い人生。

 あえて言なら前世のボクだ。

 記憶の初めは妖精の国の幼生として、卵から生まれることになる。

 妖精はね。生まれる場所が決まっているんだよ?

 聖地と呼ばれる場所に、集団で卵を管理する習性を持つ。

 卵のふ化には期限がある。期限が過ぎると廃棄される定めになる。

 そうした決め事の中で、廃棄後に生まれて来る者を病魔と呼ばれることになる。ボクたちはそうして命を育んでいく。


 でもね。ボクは妖精の国のゴタゴタに巻き込まれ、生まれてすぐに病魔になり、死を向かえることになる。

 卵に呪いを仕掛けた者が居て、生まれる期間を遅延させられることになる。

 だから奇跡が起きる。

 呪いには必ず反作用が起きる。

 それをボクは利用した。

 繰り返す人生。タイムリープ現象が起きる。

 何度も死を拒絶し、違う死を繰り返す。

 そこから少しずつ経過が外れ、ボクは孤児として、教会で人間として生きることになる。そんな人生を送っていく。


 そこで様々な出会いが起きる。

 前世の知人にも似た人々との再開を果たす。

 相手に記憶は無く、一方的な片思いだけど、それでも共感する何かを感じてしまう。

 人生を繰り返すボクは、その人たちを支えていく。

 するどどうだろう。その巡りが奇跡を育んでいく。

 繰り返し、病魔となって卵から生まれる人生に仲間ができる。

 同じように死にゆく定めの卵が生を帯びていく。本来の可能性を壊し、確実に生まれてくる未来になる。


 長い夢が終わり、最後のタイムリープが訪れる。妖精の国の現実に移り、死にゆくはずの病魔同士が手を取り合う。国の平和を乱す存在と戦うことになる。

 女王である母を殺し、簒奪した偽王を倒し、ボクが妖精王になる。そうして、成人を向かえることになる。

 妖精は水飲みの儀式で大人になる習慣を持つ。性別もその時に決まる。ボクもその慣習に従っていく。それで女の子の身体になってしまう。


 絶望した。

 運命を共にした元異性の仲間たちとの別れ。

 今まで歩んできた女の子たちとの甘い生活が終わりを告げることになる。せっかくハーレムを約束したのに、全てが無かったことになっていく。酷いよね?

 傾国の美女。外界からの評判も高く、数多の雄からの求愛を連日のように受けることになる。

 女王として、元恋人だと思っていた友人から着せ替え人形のように扱われる日々。

 元男だった頃の想い出を引きずり、男のように振る舞うが、元恋人たちの心はすでに無く、他の男たちとの(つがい)になる姿を見知り、寝取られた苦しみに耐え続ける地獄のような時を送っていくことになる。

 気付いた時にはパパに抱っこされて、泣きながら眠っていたボク。

 もう悔しくて仕方がなかったんだよ。

 元恋人だった人たちから生まれて来る子供たちの様子を目にし、その相手になる男たちの逢瀬とした光景を見守る人生。とても辛かったんだからね。

 なんとなく知りたくもないけれども、悲しい目覚めだったのは覚えている。


「ボクは男なんだ」


 この欲求のような渇望とした思い、どうしても抗うことができないんだよ。

 男に戻ること。

 それは、最も重要なことなんだからね。

 そのためならばボクはなんだってしてやるんだから。

 夢の中の自分を超えることだってやぶさかではないんだよ。

 なぜかって? それが男になるための条件ならね。


 ダンジョンを踏破し、願いを叶える。

 そう心の中の何かが訴え掛けてくる。

 そのために強くなれ。そうしてなぜか分からないけどボクは、【ネイチャー】のクラスを卒業した。

 今のボクは【鑑士】と呼ばれる【アプレイス】のクラスに就いている。

 こうやってね。自分の能力と物の存在名称を自由に見ることができるんだよ。


「オープンステータス」


 視界の先に光る板が現れる。

 まるでステータス画面のように、目的となる文字列と数字が浮かび、日本語として読み取ることができる。

 そこにボクの能力値が表示されている。


『名称:ニルト

 種族:ニューマン

 種別:18

 クラス:アプレイス

 レベル:1

 HP:825/825

 MP:1520/1521

 戦闘力:9331

 攻撃力:39

 防御力:48

 抵抗力:60

 力感:5

 知感:45

 速感:46

 幸運:25   』


 なぜか以前より弱くなっているよね?

 ちょっと意味が分かんない。

 本来、自然にクラスが変る場合は、能力が引き継がれていくものなんだけど、アプレイスはそうじゃないらしい。

 虹色の魔力も自由に使えなくなってしまった。

 またレベルをたくさん上げないといけないみたいだね。

 ただ、パパとママの能力値を参考にさせてもらったんだけど、ボクの戦闘力が、子供にしては圧倒的過ぎるので、これでは大事になるぞという相談から、アプレイスの能力である【調べる者(インベスティゲイター)】で、数値の偽装を図ることにした。

 だから今のボクは、こうなんだよ。


『名称:ニルト・ファブリス・遠本

 種族:人間

 種別:17

 クラス:アプレイス

 レベル:1

 HP:6/6

 MP:11/12

 戦闘力:79

 攻撃力:2

 防御力:3

 抵抗力:5

 力感:2

 知感:4

 速感:3

 幸運:12   』


 ワーレフ協会で働いている鑑士官の皆さんの力を参考にさせてもらっているんだよ。

 さっきよりも更に弱くなったけど、どうかな?

 見てもらった人たちからは、いいねというお墨付きをもらっている。

 やけに暖かい目を向けられた気がしたけど、気のせいだよね?

 子供の数値としては高い方なのか、あからさまに残念そうな顔をされてしまった気がするんだけど、何が不満だったのかな?

 どうしてだろうね。

 パパよりも年上の男性から、優しくされた気がするけど、二十代くらいのお兄さんたちの方が、その意味合いが強かった気がする。

 じろじろと観られる大人たちの視線。

 どこか陰りのある笑い。

 何かあるのかな?

 それともボクにだけなのかな?

 どうなんだろうね。アプレイス。


 他にも気になることがある。

 調べる者のスキルを極めた先の固有スキルに、何があるのかさっぱり分からない。

 前世以前の記憶をたどってみても接点がなく、分からないままなんだ。スキルを保有していた知人たちも、癖の強い人たちばっかりだった気がする。

 ボクが知らない唯一の世界のようで、ボクにとって興味の対象外の能力だったと思う。


 だって分からなければ魔覚で調べればいいじゃないか。

 大抵の物は、色と手触りと匂いとかで、その形状から放出する魔力の質で分かってくる。危険か善良か優良かくらいは判別できるからね。

 詳しく知らなくてもいいと思う。

 知っている人に渡せば事足りる世界だし、金さえあればどうにでもなる。

 現実問題として、この世界もそうじゃないのかな?

 お金さえあれば生活をすることができるのだから。

 極論から言えば、働かなくてもいいはずなんだよね。

 つまりはそういうことだよね。


 ダンジョンの踏破を人生の目標にする。

 そうして、男になるための方法を探していく。

 ついでにお金も稼ぐ。

 将来のために貯蓄をして、幸せになるための資金にする。

 そのためには強くならなければならない。

 幸いにも遠本家はそうした行為に寛容で、自分を鍛えるための条件がそろっている。

 日常的に魔力の鍛錬に励み、より強い敵に対応し、準備を整えて行く。

 ボクはそれらを目標にしたい。


「これでいいかな?」


 日記の記帳はこんなもんだよね。

 明日は月曜日。

 私立千城学園大学付属中等部に、ボクは一年生として入学することになる。

 楽しみだね。

 友達百人出来るかな?



**



 九月三日月曜日、曇りのち晴れ。

 今日は涼しい天気に恵まれ、初秋の午前一〇時を過ぎたところ。


 二限目のチャイムが鳴ったばかり。今から二学期始めの授業が開始される。

 教室の中は、ちょっとした緊張感が漂っている。

 さっきまで講堂で校長の長い話を聞いたばかり。

 気が滅入る夏休み明けの無気力感を覚える気配の中で、クラスメイトになる同級生たちの顔が勢ぞろい。

 白い机の席に十人が座っている。

 そんな風に、教室の入り口から周囲の状況を観察していたニルトが、突然と教諭席から教壇へと歩む女性に向け、青緑の瞳を瞬いていく。

 紫色の瞳に力が入る。紫桜香花(しおうこうか)教諭が、ライトタッチパネルボードの電子黒板の前に立つ。


 魔力制御用の大きなイヤリングを身に着け、耳まで掛かるパープルの髪を柔らかく流し、藍色のシャツと合わせた黒のタイトスカートを着ている。

 その紫色の瞳で生徒全員に意識を配っていく。


「はい、はーい! 皆さん注目! 今から二学期が始まるけど。優秀な皆には関係ないかもしれないけど。新たに仲間になる生徒が来たので、紹介したいと思います!」


 中等部の特待生クラス。

 スキル持ちを条件に、特別優秀な生徒が集まる場。

 一年生から三年生の総勢一〇名が教室内で一緒になる。

 それを知るニルトが、そうした状況を把握し、紫桜香花教諭に視線を移している。

 教壇裏で、ライトペンを持ち、ライトタッチパネルボードに、『ニルト・ファブリス・遠本』と、大きく名書きをする。

 教室の入り口で、小柄と静かに立っているニルトに向き、口を開く


「じゃあ遠本さん。挨拶をお願いするね」


「はい」


 淡い緑のスカートから覗く、華奢な脚を動かし、胸下で手を重ねる。

 夏服で新品。

 しわがなく、白っぽい黄色(おうしょく)のブラウスの首元に、赤い紐リボンが結ばれている。

 三年は水色のスカート。

 二年の山吹色のスカートを基調色とする。

 そんな第一印象を気する一年生のニルトが、紫桜教諭の隣に立ち、教室中に青緑の視線を向け、挨拶を口にする。


「えっと。今日から三年間お世話になります。ニルト・ファブリス・遠本といいます。ボクのことは、ニルトと呼んでください。今後ともよろしくお願いします」


 自分をボクと表現したニルトの自己紹介に、クラスメイト全員の瞳が大きく開かれる。

 左手を胸にそえ、淡い緑のスカートの端を右手で摘まみ、お辞儀をする。

 妖精の国の貴族風の挨拶と、前世の面影を残す少女に、誰一人とその所作に反応する者が居ない。

 そう認識したニルトが、失敗したと感じ、下唇に力が入り、微笑む口元を引きつらせる。


 それもそのはず。

 クラスメイトたちの全員がニルトの気品に驚き、息をのんでいる。

 良く通る柔らかな声。

 甘く幼い響きは、意識せずとも美少女を連想させる。

 目にすると、幼く背が低い。それに似つかわしいほど小顔で、愛らしく、思わず微笑んでしまう表情をしている。

 背中に掛かるテールの長い茶金の結い髪。

 その前髪から覗く青緑の瞳が、瞬きで輝く気配を放つ。一種独特の魅了効果を発揮していた。

 そんな幼い妹とした容姿に全員の意識が向き、手を出してはいけないロリコン欲求をかき立てる。

 触れてはいけないスカートの絶対領域に視線が向き、一部の女子が無言で欲情を沸かせていた。


「あの、ボクは調べの能力が使えます。みなさんのステータスを計ることができるので、知りたい方は気軽に声を掛けてくださいね」


 どうかな?

 今回は噛まずに上手く云えたよ?

 自己紹介に失敗はない。多分上手くできたはずだ。そう無理やり納得したニルトが、眉を上げて、満面の笑みを浮かべる。

 ほほを緩ませ、目元を柔らかくし、クラスメイト一人一人に視線を合わせていく。

 そんな鈍感なニルトの機微に、周囲の反応は好意的。

 男子たちは身を震わせ、女子たちは顔をほころばせている。

 一部の女子からは、恍惚(こうこつ)とする怪しい目付きの仕草が向けられる。


「うん、うん。皆いい反応ね。先生もね。ちょっとこれはないと思うのよね」


 この子は職員室でも話題になったほどの器量良し。

 芸能人にも負けない美しい顔立ちで、しかも優秀な遠本兄妹の妹さん。

 注目を集めない方が無理な話だよ。そう壇上で納得し、「うん、うん」と小刻みに首を縦に振る紫桜教諭が、魅力ある青緑の視線を周囲に配るニルトを横目に、教壇から生徒全員に向け、紫色の瞳を当てる。

 明らかに憧れの存在になりそうなニルトの座る席を決めるために、白い長机を順番に観るよう、眉立ちの視線を左右に動かしていく。


「そうだねー。どこの席がいいかな? こう華やかだと勉強に集中できないし、一年生は一年でまとめた方がいいんだけど」


 決めた。

 ちょうど良い人が居たわ。

 紫の前髪から覗く紫色の瞳を見開き、相席になる黒髪の少女に向け、都合を押し付けるように、紫に染めた爪の指先を差し示す。


大円初来愛(おおまどしょこあ)さんの隣の席にしましょう。同じ一年生ですし、一番前の席だから、先生ともお話ししやすいよね?」


「はい」


 云われた通りに素直に従うニルトは、黒髪の少女の隣に歩み寄る。

 白い机の面に茶色の指定鞄を置き、背持たれのある白い椅子に腰掛ける。

 後ろも左右にも女子に囲まれ、男心に緊張が芽生えてくる。

 背中から冷や汗をかく。

 その香りが心地良く、一緒の席になったことが嬉しいと感じる大円初来愛が、色ある笑みを向け、想いを口にする。


「よろしくなのです」


 座高が低いニルトの視線に合わせ、黒い瞳を緩める。

 それに対しニルトは、「こちらこそよろしく」と、応える。

 座る背筋が美しく伸びた姿勢に、黒く長い髪が美しく、身だしなみが整っている様子に、感心の笑みを向ける。

 この子、可愛い。

 そう思うニルトが、初来愛の視線に青緑の瞳を合わせ、口元をより緩ませる。


 私に興味があるのですね。

 美しい西洋風のニルトを好意的と捉えた初来愛が、リップで染めた唇を優しく曲げて、何かを思い付いたかのように、二重のまぶたを大きく開き、深々とほほをつり上げる。


「じゃあ、まずは宿題の提出結果から済ませていくわね」


 紫桜教諭がホームルームの開始を告げる。

 夏休みの課題の採点に、一〇月に行われる体育祭の話題が続いていく。

 三年と二年の予定は探索教練になる。

 加えて、一年は特に主だった行事が無く、簡単な連絡事項が続いていく。

 そうして、単位取得の注意の話を最後に、チャイムの音が授業の終わりを告げる。


「後は自習時間にします。先生は職員室に居るので、何かあったら呼んでくださいね。二年生はダンジョン実習の説明会にくれぐれも遅れないように。それじゃあニルトさん。また後でね」


「うん?」


 手を振る紫桜教諭が廊下へと出ていく。

 その意味が分からなかったニルトが、首をコテンと横に傾ける。


「ねえ、ニルトさん。生徒会に興味はない?」


「え?」


 背後から声を掛かる。

 驚きを上げたニルトが、見上げるように振り向くと、茶色と赤色が混在する長い髪に、茶色の眉をつり上げる女性の視線と瞳が合う。

 黄色のブラウスに水色のスカート。三年生だ。

 自信に満ちた黒の瞳をして、腰に手をそえている。

 そんな女子の容姿を心内で捉えたニルトが、質問に質問で応える。


「どうしてボクにそんなことを聞くの?」


 まだ勝手が分からないのに、生徒会なんて無理だよ。

 そう思案したニルトが、意味が分からないとした仕草で、首をコテンと横にする。


「私は姫野姫芽(ひめのひめめ)。生徒会長をやっているの。ニルトさんにはぜひとも生徒会の手伝いをして欲しいのよ」


「えっと……」


 困った。推しの強い人は苦手なんだよね。

 断ることが苦手なニルトが、困惑の表情を浮かべ、茶金の眉を寄せる。

 そのせいで冷や汗をかき、余計に甘く香ることになる。

 眉を寄せたまま息を飲む。

 その怪しく香る気配が、姫野姫芽をよりいっそう魅了していく。

 その愛らしさと可愛い声で、放送を担当したらどうだろう。

 一月後の体育祭の準備についてすでに考えをまとめ上げ、目の前のニルトをプロデュースしたい欲求に駆られている。

 そんなマネージャー気質の姫野姫芽が、親愛とした微笑みを向けている。


「姫野先輩。ダメなのです。ニルト様は私の図書部に入ってもらう予定なのです」


 突然の掛け声。

 大円初来愛が、黒髪の長い毛先を右手で払い除け、私の云う事を聞いて欲しいという視線を、姫野に向けている。

 誰一人と所属することを許された者が居ないとされる有名な部への勧誘をニルトに告げた。

 その意味を計り知る全員から、時が止まるような息づきが響いていく。

 一瞬だけの静寂。

 その沈黙を破り、姫野姫芽が口を開く。


「大円さんがそこまで云うのでしたら仕方がないですね。でもね。私としては大円さんが生徒会に入っていただければ、何も問題がないと思っているのよね」


 全員がうなずく。

 教室中の視線が三人に集まる。


 このやり取り、いつまで続くの?

 そう冷静に状況を分析するニルトが、向かいの壁にある掛け時計を気にして、休憩の終わりを示す時針の位置に瞳が揺らぎ、指定鞄の中からノートパソコンを取り出していく。

修正履歴メモ

2024/9/30 琥乃瑠の表記変更します。かっこ悪いから。父方の祖母の名前ファブリスという設定を使うことにしました。ご迷惑をおかけします。また変えるかもしれません。

2024/11/23 全体的に誤字脱字修正。文章の見直しで少し内容変更。

2024/12/1 過去形の文を一部現在的文に修正する。

2024/12/24 全文見直しました。

2025/6/28 全て修正しました。次は7話を修正します。

2025/8/6 読みやすくしました。


がんばります。

次はほのぼの日常を書いて行きます。

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