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異世界流しに遭った私の異世界生活  作者: プニぷに
第一章:新世界
13/75

賢者の書

『賢者の書』の内容を少しだけ。

霙ちゃんは一応は『賢者の書』の内容をすべて読んでいますので、それを踏まえてこれからの作品をお楽しみください。

 賢者の書の1ページ目を開いた(みぞれ)。透明であっても魔力を通すことにより、霙の『魔力を見る目』によって読むことが可能となる。





 ~警告:この本は禁書:『賢者の書』である~


 何重にもかけられた防御を突破し、無理やり解読しようとするものにはその身の滅びがあると知れ。

 これは選ばれたものにしか読むことも理解することも実行することも出来ない。


 

 ~賢者とは~


 一つ、全一般魔法の習得。

 ※一般魔法とは固有魔法と発展魔法、応用魔法、合成魔法などの特殊魔法を除くすべての魔法の総称である。一般人でも鍛錬すれば習得できることから由来するものとする。


 二つ、新たな魔法の開発・研究。基本は平和や人々の幸せを目指すものとするが、必ずしも平和と幸せをもたらす魔法の開発・研究でなくともよい。


 三つ、無詠唱魔法の使用が可能であり尚且(なおか)つ同時に二つ以上の魔法を使用できるものとする。

 ※賢者とは誰よりも魔法を愛し、魔法を研究・鍛錬したものがたどり着く極地。故に第三項の内容ができない想像力・創造力の乏しいものは賢者とは認められない。これは賢者となったものが次の世代の為に新たなる魔法を生み出すという使命(第二項に記す)があるためである。


 四つ、魔力保有量が常人の三倍。または魔力生成能力が常人の三倍。いずれかの能力基準を一つ以上確認されたものである。

 ※これは賢者適性テストにおける最重要項目である。


 五つ、賢者として認められるためには賢者適性テストを受けなくてはならない。

 ※テストは魔法使い700名・一般人における一般魔法普及率が80%を超える国でのみ行う。


 ※監督官は魔法能力が最も()けた魔法使い三名、同じく魔法能力に長けた一般人三名の、計六名とする。なお、この六名は常人基準記録には参加できない。


 ※常人基準は監督官を除く魔法使い三名を抽選によって選出。その三名は制限時間一時間の内に全力を持って一般魔法『水球』を行い、一つの大きな水球を作るべし。ただし著しく三人の合成水球が小さい場合は再選出を行う。この時、先の三名も監督官同様参加できないものとする。

 受験者は20分以内に常人基準の『水球』を超える水球を作ることで第四項を満たしたものとする。


 六つ、賢者は自身の周辺に存在する強大な敵(魔獣・危険性の高い流人)を率先的に滅ぼ差なくてはならない。

 ※出来る限り会話による和解をするべし。そうしなくてはならないのだ。


 七つ、原初の賢者スリート・ルーインの名のもとに、以上の項目は如何なる場合であっても絶対順守される。また、これを記した原書である『賢者の書』は賢者(すみれ)の下で管理され、禁書とする。



 菫へ

 大切なことは書き込んだから、後は君に任せる。

 賢者のなり方は他の紙に写して世界中の人々に渡しといてね。いつかきっと僕と同じ名前の子が君の下へ流れてくるから、それまで大事にしておいてよ。僕がいなくなってからは君が最強なんだから、そういう自覚を持って『永久楽園』で皆と楽しく過ごしてね。

 君を最愛に思う君の最愛の人より。


 追伸:うっかり汚したりしちゃだめだよ。

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