魔術
夏希は目を冷ました
夏希「ここは?」
夏希は病室のベットの上に寝ていた
まわりを見回すと昨晩銃をもって現れた少女が隣の椅子にすわっていた
少女「あっ、目覚めた」
夏希「!」
夏希は慌てて起きようとしたが力が入らなかった
少女「あっ、じっとしてて。体に結構負担がかかっているんだから」
夏希「貴方は何者」
夏希は少女を睨んだ
ナナリー「夏希、大丈夫。彼女は敵じゃないよ」
ナナリーがトイレから出てきた
夏希「ナナリーちゃん!」
夏希は再び立ち上がろうとしたが力が入らなかった
ナナリー「倒れてた私と夏希をここに連れてきてくれたんだ」
少女は頷いた
夏希「えっ、あーごめんなさい。私、あなたごと倒そうとしちゃった」
夏希は頭だけ動かして謝った
少女「それはいいけど貴方の年でまさか導魔が使えるなんて」
夏希「導魔?」
ナナリー「導魔?」
二人とも首を傾げた
少女「え~、そうだね。順を追って説明するよ」
少女はナナリーの方を見て近くの椅子に手を差しのべた
ナナリーは軽くおじぎをし、腰を掛けた
少女「まず、ここは第5世界。で、君たちが住んでいたのが、第3世界。世界が幾つか有るのは知ってるよね?」
夏希とナナリーは頷いた
少女「この第5世界ではある魔法反応をおいつずけてきたの。それは、この時代には既に存在しないはずの魔法、リリース制御式魔法。私やあなた達が使う魔法はクエスト制御式と呼ばれて質量と空間を制御しているのにたいし、リリース制御式は質量のみを制御して魔法を生み出しているため座標指定等の細かい制御が出来ないのが特徴なの。お陰で細かい空間制御をしなくても魔法が使えるのが特徴何だけど。」
夏希「まって。でも、私が戦った黒い羽の人は剣を召喚したり空間制御で魔法を生み出してたよ。」
少女「ああ、あれはね空間制御ではなく質量制御で空間をねじ曲げて使う空間魔法であり、空間による座標指定等をする空間制御とはちょっと違う代物何だな」
夏希「そんなこと出来るの?」
少女「まあ、アストライアは私達や敵の残り二人とは違って人間じゃなく魔法の操者
、魔女だからね。」
夏希「魔女···魔女と人間って何処が違うの。」
少女「魔女と人間の違いはただ単に持っている魔力のコアみたいな、なんと言うか使える魔力資質が違うだけで人間と変わらないよ」
夏希「そうなんだ」
夏希は少しホッとした表情を見せた
ナナリー「もしかして彼女達が魔方陣が違うのは制御方法が違うから?」
少女「そう。クエスト制御式は円のような魔方陣で、リリース制御式は四角のような魔方陣だね」
ナナリー「じゃあ、彼女達がデバイスに入れてたピストルの球みたいなのは何?」
少女「あれはリリース制御式の大きな特徴の1つ何だけど、リリース制御式ってデバイスに自分の魔力をつぎ込んで余ってデバイスに入りきらなくなった部分を放出して魔法にするのが特徴で、それを魔力の塊をピストルの球のような物に溜め込んでデバイスに入れることで魔力をデバイスに込めた時に即座に溢れ出すようにしてるの」
ナナリー「なるほど。まるで魔力を高圧縮して撃ち出すブレイカーと何となく似てるね」
少女「まあ、ある人がリリースを参考に生み出した魔法がブレイカーだから似てるかも。」
少女は軽く頷いた
少女「じゃあ導魔について説明するよ。そもそも魔法は質量を制御して物質変換して撃ち出すだけの単純なもの何だけど、実は使用者が使える魔法の資質にはそれぞれが持っている心の在り方みたいなものが大きくかかわっていて、自分の心に打ち勝つと自分の思い描いている物によって魔法に性質、いわゆる特徴を与えることが出来る、つまり心で導く魔法、それが導魔。」
夏希とナナリーは首を傾げた
少女「う~ん、ゴメンね上手い説明が出来なくて。私は導魔使えないから使える人が一番よく分かると思うんだけど、無意識であれを使おうとしたみたいだし」
夏希「あれって?」
少女「え~と確かスターダストブレイカー・ギャラクシーストリームってやつ」
夏希「あ~もうひとつのスターダストブレイカーか。あん時はとにかくここであの人たちを倒さないとやばいと思ったら何か凄いことになったって感じ」
少女「う~ん導魔を利用すれば自分で魔法に様々な性質を与えて色んな魔法を使えるんだけど、ただ、導魔は自分の心との戦いになっちゃうからね。あまり多様はおすすめ出来ないな~」
ナナリー「それってつまり自分のイメージで魔法が作り出せるってこと?」
少女「まあ、簡単に言うとそうなるけど、この一言でまとめてきれない所があって簡単には使えないんだよね。」
夏希「そうなんだ」
少女「何か過去に辛い経験があって、心に何か強い思いを描くことで使えるらしいけど。とにかく、多様は駄目だよ」
少女は夏希を指さした
夏希「あっはい。う~んでもどうやって使ったかも分からないし多分使えないと思う気がする」
少女「そうであってほしいけど。因みに導魔をつかうと、リリース制御式では六芒星の魔方陣、クエスト制御式では五芒星の魔方陣が出るみたい」
少女は立ち上がった
少女「あなた達のデバイスの修理を今やっている所何だけど、ハルバードの方はだいたい終わったんだけど、セイクリッドの方がずっと解析不能のエラーメッセージが出ちゃって修理出来ないの。」
夏希「なんだろう?」
少女「だから、今修自動復機能で何とか直してるんだけど、ハルバードの方を少しいじってフルドライブ機能を付けてみました。」
ナナリー「フルドライブ」
少女「デバイスの機能を著しく上げられる機能何だけどまだ開発中だからあまり長時間使わないで欲しいの。旧時代のデバイスにはついてたんだけどあまりにもフルドライブによる自滅が多くて第二世代以降のデバイスにはついてなくて、第三世代デバイスのハルバードにももちろんついてなかったから開発中の物をつけてみました。多分相手側も第一世代デバイスらしきものを使ってるからフルドライブを使ってくるだろうし」
ナナリー「へ~。ありがとう。え~と···」
少女「そういえばまだ名のってなかったね。私はフローラ。」
フローラは軽くお辞儀をした
ナナリー「ありがとうフローラ」
ナナリーは軽くお辞儀をした
フローラ「説明は以上。何か質問があったらいつでも聞いてね。ハルバードの方には通信機能はつけておいたから。」
夏希「はい」
ナナリー「分かった」
フローラ「じゃあとりあえず今は体をゆっくり休めていってね。」
続く




