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勇者が不死身すぎてつらい  作者: kurororon
第1部 勇者が不死身すぎてつらい
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第3話 悪魔は昔話を聞いてしまうのか

 全てのものに過去はある。だが歴史はそうではない。

 たとえば路上の石なら岩から崩れ落ち、人や動物の活動などで路上へと転がった過去が存在する。しかしその過程を知り、語る者がいなければ歴史は存在しない。歴史とは語り手ありきのものなのだ。

 とはいえ、大抵の者は歴史を語れるほど大層な存在にはならず、その日その時を生きるのみである。語れるほどに何かの過去について詳しくなれる者は稀であり、しいて言えば自分の生涯については多くの者が語ることは出来るが、語りたくない過去もある上に興味を持たれることも少ない。歴史を語るのは学のある者の仕事であり、凡人の仕事ではないのだ。

 だから俺も歴史を語る役目など担わない。そう信じているわけだが……



「……誰もいないな」


 いつもの部屋の真ん中にあるいつものタタミ8畳の上。俺はひとりで本を読んでいた。だが、今がチャンスだと思った俺は異次元収納装置を呼び出し、その中から携帯型ゲーム機を取り出した。

 もしこれが魔王やその部下に見つかったならば、恐ろしい程の好奇心で俺の手から奪おうとし、奪われてしまったら最悪の場合壊れるまで帰ってこないだろう。たとえ奪われなくとも、ゲームのプレイ中に隣から覗き込んで来たり口出しをして来たりすることは明白であり、楽しく遊ぶことは出来ない。

 たかがゲームでも、娯楽の少ないこの世界においては危険な道具なのだ。本よりも遥かに慎重に、見つからないように使わなければ……


「こっちだよ爺様」


 部屋の外から魔王の声が聞こえ、俺はゲーム機を異次元収納装置に急いで戻した。


「ここに悪魔さんが……何してるの悪魔さん?」


 部屋の入口からこちらを見た魔王が、違和感ありげな表情でこちらを見ている。


「何もしてないぞ」

「何もしてないっておかしくない?」


 確かに何もせずにタタミに座っているだけというのはおかしい。というか怪しい。


「本を読んでたんだが声が聞こえたもんで……」

「本当は何してたの? 言えないこと?」


 魔王が愉快そうな表情になって尋ねてくる。うぜぇ。


「これこれ魔王様。あまり詮索するのも失礼ですぞ」


 聞き覚えの無い声の後、魔王の横からフード付きローブを着た70歳程度の老人が姫様と共に姿を現した。どうもこの人が「爺様」らしい。


「それもそうだね爺様。あとでゆっくり聞くよ」


 聞くな。


「それで悪魔さん、こちらは爺様。本名は忘れた」


 お前は俺だけじゃなくてこの世の全てに対して失礼なのか?


「初めまして悪魔様、お会いできて光栄です」


 今までで一番礼儀正しい人だ!! さすがお年寄り!!


「私は魔王様には爺様、他の者には御隠居などと呼ばれております。本名は」

「ちょっと待ってください」


 俺は慌てて制す。相手が自分よりずっと年上に見えるため思わず敬語で言ってしまった。


「この世界の人名は発音が難しくて覚えられないんです」

「そうでしたか。では好きなようにお呼びください。それと、そのような丁寧な言葉遣いでは無く、どうか平時の言葉遣いをお使いください」


 もうすんげぇ良識人!! この人が魔王でいいじゃん!!


「そうだよ悪魔さん。ボクにだって丁寧な言葉使ってないんだから、爺様にも使わなくていいんだよ」


 お前に使わないのはお前がムカつくからだ。


「それじゃあお言葉に甘えて、爺様と呼ばせてもらうわ」


 爺様は愉快げに笑う。微妙に魔王の表情と似ているが、温厚さがにじみ出ている。


「そんな所に立ってないで、座ったらどうだ?」

「そうだね。お茶も入れるから、少し休憩しよう」




「いつも魔王様がお世話になっております」


 4人で囲んだテーブル。俺の左側に座る爺様が頭を下げる。


「いや、大したことは何もしてない」


 よく考えるとマジで何もしてないんだよね……


「そうでもないよ。悪魔さんの発想はかなり役に立ってるから」


 褒めるな、気持ち悪い。


「そうですか。やはり他の世界の方は我々とは違う見方が出来るのでしょうな」


 爺様がそう言ってお茶をすする。その言葉は少し気になった。

 この爺様は俺を悪魔では無く、他の世界の存在として見ている。それは俺の向こうに存在する世界を意識しているように思えた。


「魔王様も魔界では変わり者扱いされておりますが、まさか悪魔を召喚するとは思ってもおりませんでした」


 魔界。大魔王の統治する魔族の世界であり、この城の地下にはこの地上の世界と魔界を結ぶ通り道が存在するらしい。現在の魔界には大魔王だけでなく、その力を封印する女神もいるらしく、つまりは決戦の大地として相応しい場所になっている。

 にしても本当にこの世界は典型的なRPGだな。人の家のタンス漁っても捕まらないんじゃないか?


「悪魔さんの召喚はなかなか大変だったよ。古文書の通りにやっても、なかなか悪魔さんの世界と繋がらなくって」


 古文書……ねぇ。


「その古文書って……」

「爺様が持ってたんだよね、古文書」


 人の物を盗ったのかよお前は。


「元々は先々代の魔王様が持っていた物を預かっていただけで、本来は魔王様が持つべきものでした」

「爺様は昔から色んな物を持っていたよね。あの古文書の他にも色々あったけど、もっと役に立つものもあるのかな?」


 俺じゃ不満なのかよ魔王様。だったら家に帰してくださいお願いします。


「いやぁ……悪魔を呼び出せる古文書を超えるものなど流石にありませぬな……」


 爺様は笑みを浮かべながら頭を掻いた。魔王と爺様のやり取りを見る限り、この2人は昔から親しかったと思われる。もしかしたら魔王の教育係が爺様だったのかもしれない。そして甘やかしすぎたのかもしれない。

 ……人が良すぎるのも困り者だな。


 その後も、他愛のない話や魔王の昔話――子どもの頃に魔術装置を改造して大爆発を起こした話など――で盛り上がり、割と楽しいお茶の時間を過ごした。

 ちなみにその間、姫様は話に水を差すことも無く、微笑んでそれらを聞いていた。なんかもう魔王の妻が板に付いている。人間が魔王の妻同然に過ごしているのは奇妙でもあるが、この世界の人間と魔族は見た目も中身も大して違いが無いからそれも良いのかもしれない。

 ただ、この世界に生きる者はどう考えているか。それは聞かないとわからないだろう。

 楽しく話す爺様だって、目の前の人間を容認しているとは限らないのだ。




 夜遅く、俺は魔王城の中にある酒場に向かった。魔王城の廊下は巨人族が通行することも考えているのだろう、天井が高く幅も広い。夜中に1人で歩くと少し怖い。トイレに行けない子どもか俺は。

 酒場は右が普通の入口、左が巨人族用の入口と、2つの入口に分かれている。酒場の中も右側は普通のテーブルと椅子、左側は巨人族用のテーブルと椅子が配置されており、体格の違いすぎる者同士が混じらないような工夫がされている。

 とはいえ同じ部屋で飲む以上、交流が無いわけではない。ケンカも時にはあるのだろう。酒場のマスターは気苦労が絶えないに違いない。

 普通の入口から中に入ると、正面にバーカウンターが見える。カウンターの向こうにヒゲのマスター、カウンター席に1人。それ以外に人はいない。人が多い時間に来ると俺から話を聞こうと魔王の部下たちが押しかけるため、静かに飲むためには人のいない夜更けに来る必要があるのだ。

 魔王も面倒だが、部下も相当である。あのタタミ8畳でいつも過ごしているのはそのような魔王の部下に絡まれないためでもあった。

 俺は魔王の相手で精一杯なんだ、ごろごろさせてくれ!

 そんなことを思いながらカウンター席に座ると、ヒゲのマスターが注文を聞きに来た。


「ご注文は?」

「適当に」


 ここのマスターは落ち着きがあるので良い。一人酒を許してくれる大人の味方だ。


「やっと来ましたな」


 隣の客が話しかけてきた。よく見ると、それは爺様だった。


「爺様……やっと来たって?」

「御隠居、悪魔さんが来るまでずっと待ってたんですよ」


 ヒゲマスターが俺の前にグラスを置きながら言った。


「御隠居には酒の味についてうるさく言われたもので、頭が上がりません」


 爺様が愉快げに笑う。


「少し飲まない内に腕を上げたじゃないか。たいしたものだ」


 マスターは頭を下げ、俺たちから離れた。


「それで爺様、何か用なのか?」

「いや……話を聞きたくなりましてねぇ」


 他の連中と同じじゃねぇかこの人。


「どうですかね、魔王様の相手は」

「大変だな……アレは変わり者すぎる」

「でしょうな。私も魔王様が幼い頃から随分と振り回されました。先代の魔王様よりもずっと手がかかりましたな」

「爺様は魔王に仕えて長いのか?」

「先々代の魔王様、つまりは初代魔王の頃から仕えております」


 いくつだよこの人。10万71歳とかそんな感じか?


「今の魔王様には本当に驚かされてばかりで、あの娘を迎え入れた時も大層驚きました」

「ああ……姫様か。爺様はどうなんだ、やはり人間と魔族が一緒にいるのはおかしく思えるか?」

「いいえ。そんなことは思っておりませぬ。ただ、何故あの娘を迎え入れたのかが、わからないのです」

「どういうことだ?」


 俺が尋ねると、爺様はグラスに口を付け、酒を少しだけ口に入れた。そしてゆっくりとグラスを下ろしてから、話し出した。


「あれはもう何年前になるでしょうか。この地に城を建てると決めた時、それを人間たちに妨害されないためにある村を滅ぼすことになりましてね」


 村を滅ぼす。あの能天気な魔王からは想像しづらい行為ではあったが、勇者やその仲間に対する容赦の無い攻撃を見た後では十分にあり得ると思えた。

 目的達成のためには非道も躊躇なく行う。それがあの魔王なのだ。


「村を焼き払った後で、地下牢が発見されまして。そこに捕らわれていたのが、あの娘です」

「……」

「長く白い髪に赤い目、薄汚い布を被り、森の獣よりも酷い臭いがしたとか。皆、その異様な姿に戸惑う中、魔王様が娘に近づいたそうです。そして牢を壊し、娘を抱きしめたと聞いております」


 その時の魔王は、果たして何を思っていたのだろうか。自分たちが滅ぼした者たちが隠していた闇を、その闇の中に残された娘を、魔王はどのような思いで見たのだろうか。


「その後、娘は魔王様と共に過ごし、魔王様を慕うようになったのでございます。魔王様もまた、対等に接することの出来る相手として娘を大切にし、今に至るのです」


 姫様の過去。それは魔王の闇であり、人間の闇である。それなのに姫様は純粋無垢と言えるほどに、闇が見えない。


「以前、何故あの娘を育てることにしたのかを魔王様に尋ねたことがありまして……その時の答えは、『なんとなく』、でした」


 なんとなく。もしかしたら、言葉に出来ない感情を抱いていたのかもしれない。魔王は姫様に、言い知れない何かを見出したのだろう。


「本当に、魔王様は変わっていらっしゃる」


 爺様はそう言うとまた酒をすする。話に聞き入っていた俺も、手元のグラスに入っていた酒を飲んだ。

 うめぇ。


「ただ、変わり者なのは一族の血筋でもありましてね」


 爺様が話を続ける。今度はさらに昔の話のようだ。


「先々代、つまり初代の魔王様は、それまで位の高い上流魔族にしか使えなかった強力な魔法の数々に手を加え、中流から下流の魔族にも使えるように改良なさりました。その魔法を修得するために多くの魔族が初代の魔王様の下に集い、大きな勢力となりましてね」


 今明かされる、魔王軍衝撃の歴史!!


「初代の魔王様はそれらの魔族たちと魔法の研究を行い、新たな魔法を多く作り出して行きました。それらの一部は人間たちの間でも使われるように……」

「ちょっと待った。魔族が人間に魔法を教えたのか?」

「ええ、その通りなのです。初代の魔王様は人間たちの中に配下の魔族を忍び込ませ、魔法を教える代わりに人間たちの情報を集めようとしたわけです。その目論見は成功し、現在では人間の魔法学校で高い地位を得ている魔族も何名かおるのです」


 初代の魔王が行った偉業の数々。この世界における魔法の革命者と言って間違いないだろう。そして人間の中に紛れ込んだ魔族は貴重な情報源となりうる。すげぇ。初代魔王超すげぇ。


「ただ、他の魔王からは中流や下流の魔族を取り込み、人間に取り入ろうとする恥知らずな魔王に見られることも多くありましてね……そのような魔王たちとの戦争は何度か起こり、初代の魔王様の時だけでなく、先代の魔王様の時にも行われました。もちろん、我らの魔王が勝利しましたが」


 もちろんと来たか。少し格好良いな、爺様。


「戦争の度に領土は拡張し、多くの資源を得られるようになりまして。また先代の魔王様は魔法のみならず魔術の研究も推し進めていたので、研究に必要な鉱石を集めるための鉱山開発も始まりました。鉱山採掘の仕事を求めて巨人族も集まるようになり、先代の魔王様の時代は繁栄の時代だったと言えましょう」


 ほとんど歴史の授業である。しかし、俺がここまで知る必要はあるのか?


「そして今の魔王様はそれらを受け継ぎ、さらに魔術装置についての研究も行ったのです。地上の世界で勇者を迎え撃つという大役も、先代までの功績に加え魔王様のそのような研鑽の姿勢が評価されてのことでしょうな」


 本当にそうなのだろうか。むしろ勇者に倒される前提の捨て駒として、地上に送られたんじゃなかろうか。先祖代々嫌われているみたいだし。


「何にしても、我らの魔王の一族は新しいものを求め続けているのです。それが変わり者だと言われれば、その通りなのでしょうな」

「……なぁ、爺様」

「なんでしょうか」

「どうして、そんな昔話を俺に聞かせた?」


 爺様は黙り、酒を一口飲んだ。


「何故だ」

「歴史を伝えたかったのです」


 歴史。爺様が長年仕えた魔王一族の、歴史。


「この世界の偉大な魔王のことを、他の世界の者に伝えたかったのです。たとえこの世界が滅んだとしても、その歴史が他の世界で残り続けるように」

「そんな大役期待されても、俺には無理だぞ」

「……もう何年前になるでしょうか、先々代の魔王様がご健在の頃です」


 遠い目をして爺様が話し始める。ところで先々代の魔王って何年前ってレベルじゃなくて最低でも何百年前じゃないのか? もしかして1年前も100年前も変わらないのかこのジジイ。


「人間の世界に紛れ込んでいた魔族を通じて、悪魔が先々代の魔王様を訪ねてきたのです」

「……」


 悪魔。それは俺では無く、別の悪魔だ。目的は恐らく、この世界の情報を集めること。


「その悪魔はただの人間にしか見えませんでした。しかし何もない空間から別の世界へ手を入れ、見たことの無い本や道具を取り出し、身体を自由自在に変化させましてね。我々の魔法でも行えないような秘技を、その悪魔は見せたわけです」

「……それで」

「その悪魔は他の世界から持ってきたという本を何冊かと、悪魔を呼び出すための古文書を置いて行きまして。その古文書は不思議な素材で出来ており、その後の数百年以上、まったく古びることもありませんでした。その古文書を使って、今の魔王様は貴方を呼び出したわけでございます」

「そうか……」


 その古文書は、いわゆるパンフレットだ。悪魔との契約について書かれた、営業用の文書。そんなものが、この世界では神秘とされていたのだろう。


「私はずっと、気になっておりました。他の世界があることを。他の世界ではこの世界よりも優れた魔法があるのではないか、もっと素晴らしい魔術があるのではないか、そして」


 グラスの中に残ったわずかな酒を、爺様は飲み干す。


「この世界が滅んでも、その世界は続くのではないかと」

「……」

「貴方は、先々代の魔王の時代から我々が求め続けた、希望なのです」

「そんな立派なものじゃない」

「貴方が与えてくれるものには計り知れぬ価値があり、逆に我々が貴方に何かを伝えれば、それは永遠に残るのではないかと。そう思っておるのです」

「買いかぶりすぎだ爺様。俺はそんな偉大な存在ではない」

「……そうなのでしょうか」

「…………ただ、今の話、姫様の話と魔王の一族の話は」


 俺も、酒を飲み干す。


「アンタらが想像も出来ないくらいの未来まで、残してやる」

「……そうですか」


 爺様は目を閉じ、満足げに微笑んだ。本当に遠い未来まで残せるかどうかは、記録を残す媒体の耐久性だけではなく多くの要素が関連するため、確実ではない。それでも、約束を果たせる可能性は十分にある。


「長い話に付き合わせてしまいましたな」

「いや。興味深い話だった」

「私は近いうちに魔界に帰りますが、どうか魔王様のこと、よろしくお願いいたします」

「あんまり頼られても困るけどな」


 爺様はまた愉快げに笑い、酒場から去って行った。残された俺は、マスターに声をかける。


「ヒゲ。じゃなかった、マスター」

「はい、ヒゲのマスターです」


 思わず、2人で笑った。


「おかわり」

「はい、ただいま」


 マスターが酒を作る間、俺は爺様の言葉を思い返す。

 ――我々が求め続けた、希望なのです。

 ……そんなもんじゃねぇよ、俺は。

 俺はただの、1人の――

 

 少し酔ってきた頭を振ってから、俺は翻訳器に録音された爺様との会話データを異次元収納装置の中にある媒体へと転送した。

 

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