表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影無虛の理不尽な現実  作者:
虚構:影無虛
2/12

(傷+猫)×時間=家路

「ゲホッ・・カッ・・・ハァハァ・・・・・あーー痛ぇ」


この街では珍しく【魔法】による火傷や切り傷などではなく生身の人間の攻撃・・・いや暴行による傷だらけの少年が裏路地で倒れていた


「ハァハァグッッ・・・ウゥ・・・こりゃ・・・腎臓やられてる・・なぁ・・・ついでに肋骨もか・・」


彼は何となく言ったが病院で見てもらわなくても重症だと言うことが分かる


「まぁ・・・ラッキーな部類かな・・・あの子も助けられたし・・・」


そんなことを呟いていると暗闇から《ニャー》と言う鳴き声が聞こえた


「あれ?お前逃げなかったのかよ・・・バカだなぁ・・・」


彼が暴行を受けていたのはこの子猫を助けるためである


しかし、彼のことをよく知る人物が見ればこう言っただろう




()()()()()()()()()()()()()()()




そして、その時は訪れる


「時間・・・か・・・」


彼の腕時計は奏でる


無機質で単調なまるで古めいた何処かの時計塔のような午前零時零分の音を


そして彼に変化が生じる


「・・・ふぅ」


彼は立ち上がる


何事も無かったかのように


それもそのはず


彼の服もズボンも髪も皮膚も




()()()()()()()()()()()()




そして猫は鳴く


「あっ」


その猫は助けられたことを忘れたかのように暗闇に消える


「まっ・・・そうだよね・・・」


彼は当たり前だと自分に言い聞かせる


「それでも・・・俺は・・・忘れないから・・・」


そして彼も家路につく・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ