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誰でも思うし私も思う。

作者: 楠ゆう
掲載日:2026/07/25


   ___お前らは馬鹿である。


 もちろん私も変わりなく。


 男も女も関係なく、母も父も、兄でも姉でも、弟でも妹でも、叔父や叔母、親友も知らん奴もそして地球も、宇宙すら。


 等しく皆んなが馬鹿である。


 いつも気さくで可愛らしいあの子も、クールでたまにおっちょこちょいなあの子ですら、毎日必死に頑張ってるあの会社員も腑抜(ふぬ)けてアホずらの如何(いか)にも馬鹿者な政治家だってそう。


 どうしてそこまでして頑張れるんだろうといつも思ってしまう、毎日毎日必死に社会の歯車になって何食わぬ顔で汗水垂らして一生懸命で、尊敬すら身に覚えてしまう。素晴らしいすら思うしそうはあまりなりたくないと思う。


 薄い板に顔面をはっ付けて常に肌身離さず身につけて、指を吸い付け左右上下に弄って脳みそ空っぽにして遊んでる。板を耳に当てて一人で喋って、板に向かって自分を写して他人を映しながら一人で喋ってる、何を考え話しかけているんだ。己を俯瞰出来ないのだろうか、恥ずかしくならないのだろうか。


 食事の時、眠る時。風呂に入るとき、剰(あまつさ)え便所にすら持って行って脳を溶かしてる、歩く時も誰かと時間を共有する時も片手にはいつもそれがある、忌々しくて愚かで情けない。異常としか、依存症としか言いようがないじゃないか。


 情報に踊らされては真偽もわからず誰かを罵(ののし)ってしまう。

 そしてそれは私もきっと同じである。


 ___だからお前らは馬鹿であるのだ。


 依然として変わりはないし変わることはない。



 考えても見てほしい、明日は大事な日だからと早く寝なければ、それなのに常に板を覗き世を明かして己の行動に後悔してる、辞めておけばと毎日後悔。懺悔してもまたそれを繰り返してる、忘れたこのように繰り返してる。

 訳分かんねぇだろ。私だってわかんない。


 耳に豆をぶら下げて、銀のアクセサリーをジャラジャラと体に纏(まと)ってる。少しでも強く見せようと息巻いている、なんのアドバンテージにもならないのに。


 俺の時代は昔は良かった、今は嫌いでユトリはクソだ。なんて言ってる奴がクソだ。お前らも大概終わってるカスじゃないか、パワハラモラハラセクハラ百点満点の極悪時代に暮らしてただけで俺は強い宣言はどうかと思う。

 常軌を見失ったかと心配になるよ。


 かと言って今の世代も同等に終わってる。身の回りに起きてることを知らんぷりして助けようともしない。逆ギレ祭りに陰謀論者の蔓延る腐った世代に嫌気が沸々と憐れんでる。


 つーか世代で分けるなよ。バブル世代とか就職氷河期時代とか、ゆとり世代にゼット世代って覚えられる訳ないだろ、固定しとけよ。


 動物を守るとかほざいても結局自分を綺麗に見せたいだけの道具に過ぎないし、熊を大事にしろとか発言してもいざ目の前に現れれば殺せって、エゴの塊で思い違いも甚だしい。


 それへ非があると手を挙げようなら晒し上げられて優秀で美しいやつが淘汰されていく。口は大きい癖にすることは羽虫みたいにウザったらしい奴もいるし、必要以上の夢を語ろうものなら冷笑されて笑い物って何がしたいんだか、どんだけ虐めて小馬鹿にしたいんだ。反吐が出る。


 偽善を行う事は素晴らしい事だと思う、自分を綺麗に見せたいとしても結果的にそれは助けになっているんだから。


 当たり前だよ。そんな世の中じゃ好きなものを好きと言えないし。かと言えど嫌いとも言えず相手の顔ばかり窺っては機嫌取り、ただ少し早く生まれただけでただ少し優秀なだけで接待しなくちゃいけん、されている側は接待だとわかっているのにあの愉悦顔、足で使えて嬉しいんだろうな。


 無能な奴ばかりが上にのし上がってゴミ溜めになって平凡に生きてるやつがそれを背負う。間違いしかない。

 行き違えばすぐ喧嘩しては、殴り合って。


 私は頑張ってる、私は頑張っている、それなのになんでアイツばかりが評価されているんだって?アイツの方が頑張ってるからだよ。当たり前だろ。お前が心血を全力で注げていないだけなんだとどうして気がつけないんだ。憐れにも程がある。


 地球温暖化を止めようって、じゃあお前らエアコンもガスも火も何も使うんじゃないぞ。口だけじゃないか、動物は殺すなで虫は殺していいって?気持ちが悪いから絶滅してもいい。何を吐かしているんだ。お前が一番気持ち悪いんじゃないか?。


 だから一人ぼっちなんだ。いい加減現実を見ろって。こっちはこっちで人生歩んでるんだよ邪魔すんじゃねーよ、なんでお前らにこっちの人生左右されなくちゃいけないんだ、お前らに評価されたくて生きてんじゃねんだよ。


 ならば成功させて仕舞えばいい。簡単に言うな。黙れ。喋るな。


 必死こいて夢追ってる奴を夢のない平凡詰め合わせみたいなアンタらに言われなくない。どうせ僻みでしかないんだろう、羨ましいんだろ、じゃあやってみたら良いさ。勇気があるんならな。


 文句を言うならやってから言って欲しい、ただ見ただけで否定する奴は死んで仕舞えばいい。世の中のためだ。


 最近ではエーアイだとかに創作が喰われ続けてクオリティがどうこうじゃない、人の蟠りをあの雑さが好きだったんだ。人の手によって誰かの思いで創られた大切な我が子、そんな作品が美しかった、それなのに今の時代何処の情報を見てもエーアイばかりで訳が分からない。


 動画や絵、ましや文章すらもエーアイに喰われて何が残るんだそしたらさ、呆気なく世界共通でそんな機械が生まれて全部エーアイに任せて仕舞えばいいじゃないかって声もある。いいわけ無いだろ、分別をつけてくれ頼むから。


 ましてや機械に出力した物を俺が作りました、私が作りましたと嘘ついてるやつ。


 そこまでして承認されたい意欲が怖いまである、バレたら指摘に対して逆ギレに入って勝ち目がなければ逃げてなかったことにしようとする。


 この発言も私のエゴでしかない。正解なんて人それぞれだ、諦める必要もないし義務もない。


 生まれた時から理解している呼吸も筋肉の扱い方も心臓の動かし方も。全部が兼ねて備わっていのに生き方については何も教えちゃくれないで探す先でへたってる奴らに私はあぁわならないと豪語しても時が来ればそれを必然と理解してしまう。


 正しい人の選び方も、正しい道の選択とか、綺麗なご飯の食べ方とか、人との接し方とか。


 どう足掻いても自分で探すしかない。


 その結果で良し悪しが決まってしまう、頑固で残酷非道極まりないもので思い違いばかりが跋扈して好きでいた彼のこともいざ直前になるとなんか違うと難癖つけて当たり前が当たり前では無くなって俺や私や僕を演じるしかなくなる。


 ただ普通に生きたいだけの役者になるんだ。

 普通とは?何がどうして何処が普通なんだ。


 「普通こんなこと誰でもできる、なんでお前は出来ないんだ」


 他人の普通が自分の中での普通じゃないことなんてザラじゃないか、世界観や価値観が悲劇的なまでに違う。「簡単」な事は誰にとっても簡単な事なんだろうか、それができるから偉いと賞賛されて拍手される、なら出来ない者は卑下にされ罵倒され出来損ないと罵られる。その割に後になって成功すれば我々が育てましたって何を言ってんだこいつらニコニコと上っ面並べやがってと思うんじゃないか。


 きっと私だけじゃない、皆んなだ。世界共通全ての人々がそう思うんだ。


 幸せな家庭を築きたい、だから今は我慢する。


「金」が欲しいから。


 金がなければ幸せも喜びも幸福感も家も食事も衣類も。その多幸感全てが金と直結しているからだ。金の為に働いては金の為に金を使う。さぞかし優越感に飲まれているんだろう、滑稽だ。


 自分の時間が欲しいから稼ぐ、将来のために稼ぐ。パートナーのために稼ぐ。


 子を授かる事だってそれはスタートでもなんでもない。土台でしかない。子育てにも金や税金に打ちのめされて自身に注がれる時間は故に無くなってしまう。


 子が成長すればと思えど、すくすく育ってほしいされど早く大人になってほしい。


 全てを子の責任とし心血を注ぐ対象が子に変化する、学歴や生活習慣にケチ付けないためと子に言ったとして、本心は周りに馬鹿にされないようにするためでしかない。


 子を何処までも拘束して生きること成すことを任せっきりにする。するとどうなると思う?。


 答えは簡単で当然だ。


 子は生き方を知らない。人間としての個として一個人、任せっきりで歩き方を教わっていないんだから、先言った通りだ。生まれた瞬間に知っていることでも、生きる過程で手に入れ覚えていくものを放棄しているも同然なのだから、親ばかりに目を向け否定してもその責任は子にも当然としてあるのだ。


 ましてや思い通りに育たなければ殺しかねない勢いで罵声を浴びせる。己の劣等感を隠したいがだけで。


 存外皆等しく馬鹿である。


 しかし大馬鹿者ではない、ただ一方向に対してが不向きなだけで、好きなことでもいい、話すことでもいい、運動でも食べることでも良い。


 得意がある。技があるんだ。要するに一点だけを見つめ馬鹿と言ってるが大馬鹿なだけだ。ゲームが上手いだって才能じゃないか、折り紙が上手い事だって誰にだってできることじゃない。


 良いじゃないか何を言われたとて。


 自身がカッコいいと思うこと楽しいと思うことが何よりも大切で素晴らしい、謳歌しているものが勝ち組と呼べるものではないのか。


 ケチをつけられてもいい、後ろ指を刺されてもいい、泣いても叫んでもいい。正しいんだから。


 頑張ることも生きることも難しいんだ。簡単なことじゃない。だからこそ、自分を信じるしかない、できると、他の奴らとか一線を引いて自分はすごいんだと考え鼓舞して励ます。


 人間としての本質を見失わないでほしい。可能性だ、それがどれだけ小さく手に入りづらいものでも、一%でも可能性を秘めているのなら諦めることこそが自分への冒涜になってしまう。


 諦めないで。ただ必死になって頑張れとも言わない。重荷になってしまっても困るから。適度に休み。身体に合うように動けばいいんだ。


 早かろうと遅かろうとたどり着くんだから。

 結局何が言いたいのかというと。


 _____お前らは馬鹿である。

   

 但(ただ)し、愛すべき馬鹿だ、私の好きな馬鹿。

 愛おしい程に抱きしめてあげたいほどに。

 自分を信じて。

 諦めないで。

 負けないで。


 誰でも思うし私も思う事だから。

 

 

 

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